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【2023年最新版】テレビアンテナ設置工事のすべて
テレビアンテナ設置工事では、アンテナの種類や費用、業者など、決めなければならないことがたくさんあります。
しかしアンテナ業者にはさまざまなタイプがあるため、価格相場や工事の流れを知らないまま依頼してしまうと「思っていた工事と違う」と後悔が残ってしまいかねません。
またテレビアンテナ設置工事の後も、周辺環境の変化や配線の劣化などで画質や受信できるチャンネル数が大きく変わってしまうことがありますが、定期的なメンテナンスをせずに不便な状態でテレビを視聴し続けているご家庭も数多くあります。
この記事ではテレビアンテナ設置工事で困らないための基礎知識をすべて網羅し、BS/CSや4K/8Kのような衛星放送、よくある疑問などの情報を幅広くまとめています。
また、プロ目線だから今後主流になるアンテナタイプや希望に応じた優良業者の見極め方なども丁寧に解説していますので、読み終わるまでには少し時間がかかります。
テレビアンテナ設置工事を失敗しないためにも、それぞれの章ごとにゆっくりとお読みください。
目次
テレビ放送とは?
テレビ放送とは、各家庭で視聴できる地上デジタル放送と衛星放送の2種類の番組のことです。
放送局が制作した番組が電波に変換され、各地にある電波塔が中継しながら各家庭のテレビアンテナへと電波を届ける仕組みになっています。
ここではまずテレビアンテナ設置工事の基本知識として「各テレビ放送の特徴」と「テレビ放送の仕組み」についてまとめましたので、さっと目を通しておきましょう。
各テレビ放送の特徴
ご家庭で視聴できるテレビ放送は、地上デジタル放送と衛星放送の2種類です。
それぞれ「テレビ局の発信した電波を家庭のテレビアンテナで受信する」という仕組みは同じですが、番組内容や電波の送信方法、アンテナの種類など、細かな点が異なります。
ここではそれぞれの放送の特徴を細かく解説しますので、工事依頼の参考になさってください。
地上デジタル放送とは
地上デジタル放送とは、地上に設置された電波塔を介してテレビ電波を送る地上放送のことです。
日本で最も一般的に利用されている発信方式で、「地デジ」と略されます。
公共放送のNHKや、民間放送のテレビ朝日やフジテレビなどのテレビ局は、すべてこの地上デジタル放送です。
地上デジタル放送を視聴するには、専用の「UHFアンテナ(地デジアンテナ)」を設置しなければなりません。
なお、UHFアンテナの寿命は10〜15年なので、2023年はちょうど2011年の地デジ化で新設したアンテナが交換時期をむかえ始め、アンテナ工事価格が高騰をはじめるといわれています。
アンテナの寿命や工事価格の高騰については「2023年にアンテナ修理が高くなる原因を解説!安く修理するコツも紹介」の記事にまとめていますのでご確認ください。
衛星放送とは
衛星放送とは、宇宙空間にある人工衛星を介してテレビ電波を発信する放送のことです。
地上36,000km上空の衛星から電波を送ることで、海外ドラマや映画、ニュースやドキュメンタリーなど、様々な専門チャンネルを高画質で楽しむことができます。
また、広い地域に大量の電波を送信可能なので、周囲の環境変化や災害時に強いことが特徴です。
衛星放送はBS/CS放送と4K/8K放送の2種類に分かれており、視聴するためにはそれぞれ専用のパラボラアンテナを設置しなければなりません。
BS/CS放送の特徴
BSは「ブロードキャスティング・サテライト」の略称で、NHKやWOWOWなどの有料放送以外、様々な高画質の民間放送を無料視聴できます。
一方CSは「コミュニケーション・サテライト」の略称で、専門性の高い多彩なチャンネルを放送していることが特徴です。
なお、日本ではCS放送を扱っているのがスカパー!のみなので、視聴するためには月額の有料契約をしなければなりません。
4K/8K放送の特徴
4K/8K放送は、2018年12月にスタートした超高画質の衛星放送です。
これまでのBS/CS放送や地上デジタル放送の2Kと比較すると、奥行きや立体感、精細度が全く違い、臨場感のある番組を楽しむことができます。
なお、4K/8K放送は電波量が膨大で、視聴するためには専用のパラボラアンテナやケーブルが必要です。
アンテナ設置工事を依頼する場合は、設置を希望するアンテナの種類に注意しましょう。
アナログ放送とは
アナログ放送とは、現在の地上デジタル放送の前に、1958年から2011年まで50年以上利用されていた地上放送のことです。
アナログ放送は設備費用は安いものの、ノイズが多く、簡単に複製できるので著作権保護ができないという問題点がありました。
そのため日本では2011年(平成23年)7月24日正午に電波の切り替えが行われ、完全に地上デジタル放送に移行しています。
なお、アナログ放送の終了で使用されなくなった「700MHz周波数帯」を携帯電話の通信に利用するための「電波利用の再編成」が行われ、各家のテレビに影響がでるかもしれないという報告が最近注目を集めました。
詳しくは「700MHzで受信障害!携帯電話の電波でテレビが映らなくなるってほんと?」の記事にまとめていますのでご覧ください。
そのほかの放送
そのほかにも、テレビで視聴できるNetflix(ネットフリックス)、Amazon Prime Video(アマゾンプライム)などの放送があります。
しかしこのような放送はインターネット経由でストリーミング配信されている動画サービスなので、テレビアンテナは不要です。
インターネットと各サービスの契約を済ませれば、アンテナ工事無しで視聴できます。
放送局からテレビまでの放送電波の仕組み
地上デジタル放送では、放送局によって作成された番組が電波に変換され、電波塔を経由しながら各家庭へ届けられます。
そして各家庭に届いた電波をテレビアンテナがキャッチし、壁内の配線を通じてテレビへ届き、再び映像として再生される仕組みです。
ここでは、この地上デジタル放送に関わる放送局や電波塔について詳しくご紹介します。
多くの方はご存知の内容が多いかと思いますが、アンテナ工事を依頼するときに工事の仕組みを理解できるように念のため確認しておきましょう。
放送局とは
放送局とは、総務省から許可を得てテレビ放送を制作する事業者のことで、別名ではテレビ局や放送事業者とも呼ばれます。
この放送局の中心となるのが日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、NHKなどの「キー局」です。
東京にあるキー局と日本各地のローカル局の放送網を活用することで、地方でもスムーズにテレビが視聴できる仕組みが整えられています。
なお、キー局のネットワークに所属しない「U局」もあり、サンテレビ、東京MX、テレビ埼玉や京都放送などは地域密着の独自番組を放送していることが特徴です。
電波塔とは
電波塔(テレビ塔)は、日本各地に設置されている、テレビ電波を広範囲に送信するための建造物です。
東京タワーやスカイツリーも電波塔で、山やビルなどの遮蔽物に電波を遮られないよう、円錐や四角錐などのタワー状に設計されています。
また、電波塔は電波の発信源なので、その周辺一帯は電波のよく届く「強電界地域」になることが多いです。
電波強度に関しては「テレビアンテナの強電界地域と弱電界地域とは?特徴と調べ方を解説」の記事を参考になさってください。
テレビとは
テレビとは、テレビ局が制作した番組の電波をうけとり、再び映像に戻すための受信機です。
正確な名称は「テレビジョン」といい、日立やシャープなど各社が製品開発を行っています。
現在では2018年に始まった4K/8K放送用チューナー内蔵の高性能テレビも販売されており、放送が多様化するにつれてテレビ本体も進化してきました。
一昔前より値段も安定しており、手に入りやすい価格帯のものが増えています。
テレビ電波とは
テレビ電波は、テレビ放送を変換したデジタル信号のことです。
電波塔は常に同じ強度でテレビ電波を発信していますが、周辺環境や天候によって不安定になることもあります。
たとえば、水に吸収されやすいため大雨で電波が弱まったり、直進する性質があるため山やビルなどの遮蔽物があると電波が届かなくなるなどのケースです。
テレビ電波は強すぎても弱すぎても映像に悪影響なので、強すぎる場合は「アッテネーター(電波減衰器)」弱すぎる場合は「ブースター(電波増幅器)」を追加して調整します。
テレビアンテナとは
テレビアンテナは、テレビの視聴になくてはならない電波受信機器です。
電波塔や人工衛星から電波を受け取り、家庭用ケーブルを通じてテレビへ電波を送る、重要な役割を担っています。
そのため、もし角度がズレればノイズの原因になったり、故障すればテレビが映らなくなるなど、テレビが快適に視聴できなくなってしまいます。
急にテレビアンテナが故障すると慌ててしまうため、時々定期メンテナンスを行ったり、日頃から揺れや傾きがないかをチェックすることが大切です。
なお、このテレビアンテナには様々な種類があるため、次の章で詳しく解説します。
テレビアンテナの違いと特徴
テレビアンテナは、大きくわけて「地上デジタル放送用のUHFアンテナ」と「衛星放送用のパラボラアンテナ」の2種類があります。
近年のアンテナ業界は飛躍的に進化を遂げており、小型機種や高性能機器などさまざまな種類が登場しました。
ご家庭の電波強度や設置場所、ご希望によって最適なアンテナは異なるため、まずはアンテナ工事の前にそれぞれの特徴やメリット・デメリットを確認しておくようにしましょう。
DIYでアンテナ設置作業を行う方も、アンテナ選びの参考になさってください。
地上デジタル放送のアンテナ
地上デジタル放送用のUHFアンテナは、以下の5種類から選ぶことができます。
・八木式アンテナ
・デザインアンテナ
・ユニコーンアンテナ
・室内アンテナ
・パラスタックアンテナ
ここでは、それぞれのアンテナにおける受信性能などの特徴や、本体価格、設置工事の費用相場などを詳しく解説します。
ご自宅の既存アンテナの種類の確認や、交換を希望する機種の選定にご活用ください。
八木式アンテナ
八木式アンテナは、古い日本家屋の屋根によく設置されている、魚の骨に似た矢印型のアンテナです。
日本で最も古くから利用されているアンテナで、八木秀次博士と宇田新太郎博士によって1926年(昭和元年)に開発されました。
メリット
八木式アンテナは、棒状の部品である導波器、放射器、反射器という3種類の「素子(エレメント)」だけでできており、構造が単純なぶん価格が安いという特徴があります。
また、屋根の上に設置することができれば、電波の受信感度がとても高いこともメリットです。
電波塔に近い強電界地域であれば、屋根裏に設置することもできます。
デメリット
八木式アンテナは基本的に屋根の上に設置するため、すべての工事が高所作業となります。
そのため工事中の転落事故や屋根の破損リスクが高いだけでなく、高所作業料金や足場代が割高になる可能性があることがデメリットです。
また、屋根の上に設置する特性上、台風などの自然災害や飛来物の衝突に弱く、アンテナの倒壊の危険性が高くなることも覚えておきましょう。
八木式アンテナを選択する人は減少
小型でコンパクトな新型アンテナが次々登場していることもあり、屋根の上で悪目立ちしがちな八木式アンテナを選択するご家庭は減少しています。
洋風建築の住宅が増加しており、八木式アンテナだと景観が損なわれることや、屋根材を傷めたくないと考える方が増えていることもその一因です。
八木式アンテナに関しての詳細は、以下のリンクもご参照ください。
「八木式アンテナの失敗を紹介!みんなの経験に学ぶアンテナ工事」
デザインアンテナ
デザインアンテナは、「平面アンテナ」「フラットアンテナ」とも呼ばれる、2012年に登場した小型のボックス型アンテナです。
カラーバリエーションが豊富なので、発売当初は外見重視の新築住宅を中心に導入されていました。
しかし近年ではデザインアンテナの機能面に注目が集まり、八木式アンテナから付け替えを行うご家庭が急増しています。
メリット
デザインアンテナはとても薄く片手で持てるほど軽いため、家屋の軒下や外壁に目立たないように設置可能です。
また、外壁に設置することで作業中の転落リスクを下げるだけでなく、自然災害による破損を防ぐことができたり、屋根材の損傷をなくすことができます。
そのほかにも、太陽光発電のソーラーパネルを設置したいご家庭や、鳥の被害に悩まれている地域にもおすすめです。
デメリット
デザインアンテナは外壁に設置するため、屋根の上と比較すると、どうしても隣接する庭木や近隣家屋との距離が近くなります。
そのため他のアンテナ機種よりも、周辺環境の影響を受けやすくなってしまうことがデメリットです。
なお、デザインアンテナは発売当初はやや受信性能が低いと言われていましたが、2023年現在では本体やブースター(電波増幅器)の進化により、他のアンテナとの性能差はなくなっています。
これからの主流に
デザインアンテナは本体価格だけで比較すれば、最安値の八木式アンテナより5000円ほど高額です。
しかし、高所作業料や破損リスクが低いことを加味するとランニングコストにほとんど差がないため、「屋根に穴を開けたくない方」や「目立たないアンテナをお探しの方」に選ばれることが増えています。
このような事実から考えても、デザインアンテナは今後八木式アンテナのシェアを抜き、アンテナ業界の主流になっていくでしょう。
デザインアンテナに関しての詳細や他アンテナとの比較は、以下のリンクもご参照ください。
「デザインアンテナに完全移行する時期はいつ?最新のアンテナ事情を解説」
「デザインアンテナで失敗した事例を紹介!八木式アンテナを選ぶべき条件とは」
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、2017年にマスプロ電工が開発した最新のコンパクトアンテナです。
スタイリッシュなポール型で屋根の端に設置でき、お洒落な飾りに見えることから人気が高まっています。
とても小型ですが、八木式アンテナとほぼ同じ電波受信性能をもっていることが特徴です。
メリット
ユニコーンアンテナは360度どこから見てもスッキリとしているため、新築住宅や洋風住宅など、外観も重視したいご家庭に選ばれています。
また、高い受信性能から住宅密集地などの電波が弱まりやすい地域でも設置可能です。
太陽光パネルに干渉しづらく、風雨などの災害にも強いため、次世代のアンテナとして注目が高まっています。
デメリット
ユニコーンアンテナはまだ新しいタイプのアンテナなので、他の機種と比較するとやや値段が高いことがデメリットです。
ユニコーンアンテナにご興味のある方は、ぜひ詳しくまとめた記事を参考になさってください。
「ユニコーンアンテナの特徴やメリット、設置の際の注意点は?」
室内設置アンテナ
室内アンテナは、テレビのある部屋に置くタイプの簡易アンテナです。
テレビのコネクタに直接接続すればすぐに使えるため、工事不要で簡単に設置することができます。
メリット
室内アンテナのメリットは、専門知識や工事などを行わなくても、誰でも簡単に使用できることです。
屋外のアンテナ工事が終了するまでの代用や、車用のアンテナとして利用されることがあります。
デメメリット
室内アンテナは簡易アンテナなので、電波の受信性能が非常に低く、電波塔が直接見えるくらいの強電界地域でしか使用できません。
天候や周辺環境の変化にも弱いため、一般家庭でテレビを視聴するためには室内設置アンテナだけでは難しいケースがほとんどです。
パラスタックアンテナ
パラスタックアンテナは、八木式アンテナに素子(エレメント)を増やしたもので、家庭用として最も電波受信性能が高いアンテナです。
一本の軸に対してパラレル(水平)とスタック(垂直)状の素子が組み合わさっているため、パラスタックという名称で呼ばれています。
通常のアンテナでは電波を受信できない弱電界地域で使用されていることから「電波障害用アンテナや高性能アンテナ」という別名があるほどです。
2023年現在はアンテナ本体やブースター(電波増幅器)が高性能化したため、現在ほとんど使用されていないません。
衛星放送のアンテナ(BS/CS、4K/8K、CS放送など)
衛星放送を受信するパラボラアンテナは、直径45cm、50cm、60cmの丸い円盤型をしています。
大きいものほど受信性能が高いものの、風などの影響で角度がずれやすくなることがデメリットです。
衛星放送は赤道上空36,000kmの衛星を中継しているため、パラボラアンテナは14時〜15時までの間に太陽が視認できる方角(南南西東経110°)ぴったりに設置しなければなりません。
そのため、多くのご家庭ではパラボラアンテナをベランダに設置していますが、密集した住宅街や高層ビルの並び立つような地域では、上空からの電波を十分に受信できるように設置場所を工夫することが大切です。
このパラボラアンテナには、2K放送対応のBS/CSアンテナと、高精細な画質対応の4K/8K放送アンテナの2種類があります。
BS/CSパラボラアンテナ
BS/CSパラボラアンテナでは、フルハイビジョンとよばれる2K放送を視聴することが可能です。
BS放送は無料チャンネルを含む全31チャンネルを配信しており、CS放送は有料ではあるもののBS以上に多彩な番組を放送しています。
一般的にBS/CSアンテナと呼ばれているものは、このBS放送とCS放送の両方を受信することができるパラボラアンテナのことです。
4K/8Kパラボラアンテナ
4K/8K放送とは、現在のテレビ放送である2Kのハイビジョン映像より更に高画質・高精細な放送のことです。
2018年12月からBS/CS放送で4K/8K衛星放送がスタートし、家庭でも専用のチューナーを内蔵したテレビを購入することで視聴できるようになっています。
通常のBS/CSアンテナでも一部の4K放送を視聴することはできますが、全ての4K/8K放送を本来の高画質で視聴するためには、4K/8K専用のポラバラアンテナを設置しなければなりません。
この4K/8Kのパラボラアンテナは、円盤に「4K/8K」の表記があるかどうかで見分けることができます。
しかし見た目ではわかりませんが、技術面では従来のBS放送の「右旋円偏波」という電波の送信方法ではなく、4K/8K放送用の「左旋円偏波」を受信できるようにスペックが高くなっているという違いがあります。
高性能になっているぶん、4K/8KアンテナはBS/CSアンテナよりも価格は3000円ほど高額です。
このような衛星放送用のアンテナは地上デジタル放送用のアンテナなどと同時に工事を行うと割引が適用されるため、今あるアンテナのメンテナンス工事のタイミングで設置を行うご家庭が多くいらっしゃいます。
アンテナ設置工事の依頼はどこにすればいい?
実際に「テレビが映らない」「急にノイズが入る」などのトラブルが起きたとき、どこにアンテナ工事を依頼すればよいのでしょうか。
アンテナ設置工事を発注する際、依頼先は以下の6業者に大きく分けることができます。
・ハウスメーカー/工務店
・家電量販店/ホームセンター
・街の電気屋さん
・行政や役所
・自ら設置
・アンテナ工事専門業者
実はアンテナ設置工事には特別な資格や免許などが必要なく、2023年現在では個人から大手企業までたくさんの業種がアンテナ業界に参入してきています。
アンテナ業者の選択肢が広がることは消費者にとって望ましいことなのですが、料金体系や予約方法、工事を依頼する先がわかりづらいという声をいただくことも事実です。
業者によって価格や保証、作業スピードなどが異なりますので、ここではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
これからアンテナ工事を検討される方や、将来の点検・交換に備えたい方などは、どこに発注するべきかの参考にしてください。
ハウスメーカー・工務店・リフォーム業者
新築やリフォームを行う場合、屋根や壁を改装するタイミングで工務店やハウスメーカー、リフォーム業者などにアンテナの設置工事を依頼することができます。
メリット
新築やリフォームのタイミングであれば、壁の中の配線工事やコネクタの工事も余計な穴を開けることなく整理することができます。
また、壁の工事であればアンテナの配線や化粧を壁と同じ色で塗装することができるため、見た目をきれいに仕上げることも可能です。
そのほかにも新築やリフォームでは、アンテナ工事費用を住宅ローンや銀行融資の一部に組み込むことができるというメリットがあります。
デメリット
当然ですがハウスメーカーや工務店、リフォーム業者はアンテナの専門家ではありません。
そのためアンテナに関する知識不足から固定が不十分になってしまったり、専門の機器がないためアンテナの方角の微調整が難しいこともあります。
またアンテナ設置が得意でない工務店やリフォーム業者は、他の業者に外注して済ませてしまうことも少なくありません。その場合は中間手数料などが発生するため、設置費用やアンテナ料金などの設置コストが割高になる傾向にあります。
注意点
工事の正確性やコスト面から考えると、アンテナ設置工事のみを依頼することはおすすめできません。
新築やリフォームのついでに、などの理由があって初めて、アンテナ設置工事の依頼を検討するようにしましょう。
アンテナ販売店(家電量販店、ホームセンター)
家電量販店やホームセンターではアンテナ本体を販売している店舗があり、一部の店舗ではアンテナを購入するとアフターサービスとして設置工事の依頼ができることもあります。
メリット
このような販売店で依頼をする場合、店頭においてあるアンテナから設置したいアンテナを自分で選んで決めることができるというメリットがあります。
また工事費用自体には難しいことが多いものの、アンテナ本体購入でポイントたまったり、利用できるケースもあります。
デメリット
販売店の多くはアンテナ工事の窓口としての機能しかなく、実際のアンテナ設置工事は下請けの業者へ委託しています。
そのため一般的に販売店への依頼後に、後日改めて提携業者からの電話を待つ手間があったり、実際のアンテナ工事施行までに1ヶ月以上かかって不満を抱く方も多いようです。
さらに下請け業者への外注をおこなうことにより中間手数料を徴収されるため、工事自体のコストも割高になり、工事の保証もないことがあるため気をつけなければなりません。
また販売店や下請け業者によっては交換後の古いアンテナの破棄を断られることがあり、依頼主が自分でリサイクル費用を払って処分する手間と費用も追加で計算しておかねばなりません。
注意点
販売店は一般的に大手チェーンであるため名前に安心感があるものの、提携先の下請け業者がアンテナの知識を持った業者である保証がなく、工事の質はピンからキリまで様々です。
アンテナ設置工事自体にはポイントが利用できない店舗も多いため、保証がないことやコスト高な点から、よっぽどの理由がないかぎりはアンテナ工事のみを依頼するのは避けたほうがよいかもしれません。
もし依頼する場合は、販売店の自社施行なのか、下請け先はプロのアンテナ業者なのか、保証期間はあるのか、施行までの時間や費用などの不安点を十分に解決してからにしましょう。
街の電気屋さん
街の電気屋さんは地域密着のお店が多く、お住まいのエリア情報に精通している専門家です。
メリット
小型店舗が多いためフットワークが軽く、電話一本ですぐに駆けつけてくれることが多いです。
古くから営業されている電気屋さんほど、テレビ電波が届きにくいエリアや台風や積雪などの地域特有の自然災害など周辺地域のアンテナ事情をよくご存知のため、安心してアンテナ設置工事の依頼ができます。
デメリット
近年の少子高齢化により、大手販売店に押されて街の電気屋さんは高齢化している傾向にあります。
そのため高所作業が困難だったり、跡継ぎがいないためアンテナの長期保証ができないなどの問題を抱えている電気屋さんも少なくありません。
また個人経営の電気屋さんではアンテナに関する知識が古いままで、最新アンテナの取り付け経験がなかったり、専用の電波測定器を持っていないこともあります。
注意点
街の電気屋さんの情報はとても詳細で、ときにはアンテナ専門業者も情報交換のためにお店と連絡を取ることもあるほどです。
もしお付き合いのある電気屋さんがいらっしゃる場合は、その電気屋さんのアンテナ工事の実績や専門機器の有無、今後の保証に関することなどを確認してから依頼するとよいでしょう。
行政や役所などのサービス
自治体によりますが、お住まいの市町村の役所がアンテナ設置工事を請け負ってくれる場合があります。
メリット
住民基本台帳に登録されていれば、誰でも相場より割安でアンテナ工事を依頼できます。
行政は地域の電波問題や特徴を把握しているため、工事自体は下請け業者に委託していたとしても、工事前よりチャンネル数が増えたり電波の質が良くなることもあります。
デメリット
対象の市町村には限りがあり、あくまで行政サービスなので待ち時間がとても長くなる傾向があります。そのためお急ぎの方には不向きです。
注意点
行政へ依頼する場合は「日立国際電気」などの腕章をつけた作業員がアンテナ工事を行います。
身分証を携帯していない作業員は工事をよそおった詐欺の可能性がありますので、注意しましょう。
DIY/自分で取付工事を行う
アンテナ設置工事だけであれば電気配線を使用しないため、インターネットや家電量販店、ホームセンターなどでアンテナ本体を購入し、無資格者でも設置することができます。
メリット
自分で設置するアンテナを選ぶことができ、本体はインターネットで割安で購入することができます。
また自力で工事を行うため設置費用がかからず、とにかく安く済ませることができます。
デメリット
アンテナ本体は割安で手に入れることができますが、そのほかのワイヤーや屋根馬などの部品、専門の測定機器を自分で用意しなければならず、結局割高になったケースをよくききます。
特にテレビ電波を感知するレベルチェッカーは、プロ仕様と一般家庭用では精度に大きな差があるため、このような機材を熟知していない場合は正確にアンテナを設置することは難しいと考えたほうが良いでしょう。
またアンテナ設置工事自体は電気を使用しないものの、周辺機器の設置で電気工事が必要なものもあります。
その場合は電気工事士という資格なしで作業すると、違法であるばかりか感電の危険性があります。
ほかにも、アンテナ設置工事は高所作業が中心となるため、瓦や屋根、電柱などに登る場合は転落事故のおそれがありますので、十分に注意しなければなりません。
注意点
高所作業や配線の取り回し、ワイヤーなどの設置に慣れていない方は、DIYでのアンテナ設置作業はおすすめできません。
少しでも不安が残る方はアンテナ専門業者にお問い合わせいただき、工事の相談を行うようにしましょう。
アンテナ工事のDIYについては「アンテナ工事は自分でできる?修理や費用相場から業者に依頼すべき故障や原因をご紹介」や「自分でアンテナ工事は危険?高所作業や専門道具、必要な資格を解説」の記事で詳しく解説しています。
スキルシェアサービスの個人事業主
2023年現在、ココナラに代表されるようなスキルシェアサービスや、クラウドソーシングが一般に広まりつつあります。
これは知識や技術を持った人と仕事を依頼したい人のマッチングが行われるサイトで、アンテナ設置工事を請け負っている個人事業主の方をみつけることもできます。
メリット
スキルシェアサービスでは個人と個人のやり取りになることが多いため、深夜や早朝など時間の融通をきかせてくれることがあります。
費用はそれぞれ依頼先によって異なりますが、アンテナ業者などと差別化を図るために相場よりも安くアンテナ設置作業を行う個人事業主も多いようです。
デメリット
アンテナ設置工事は無資格でもできる反面、全く知識のない素人でもスキルシェアサービスに登録することができてしまいます。
そのため依頼したけれど安い部品を使用しているため結局すぐにアンテナが倒れてしまったり、工事にミスが見つかったので治してほしいのに連絡がつかなくて困ってしまうケースもあります。
注意点
近年流行しているスキルシェアサービスですが、依頼先を間違えてしまうと大きなトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
アンテナのような10〜15年使用する機器は、できるだけ専門知識のある業者へ依頼するほうがよいでしょう。
アンテナ専門業者
アンテナ専門業者は、テレビアンテナの設置や交換・メンテナンスを専門に扱うプロの業者です。
メリット
テレビアンテナというニッチな業界で専門的な工事を請け負っているため、アンテナの知識や専門機材は当然のこと、他業者と比べて工事実績が豊富であることが最大のメリットです。
アンテナは他の家電や設備と比べて繊細な設置作業を求められるため、アンテナの種類や周辺状況、設置エリアごとに臨機応変にカスタマイズされた工事をしなければなりません。
その点でノウハウの多いアンテナ専門業者は、最も安心できる依頼先だと言うことができます。
またアンテナのみを取り扱うため部品やアンテナ本体を大量購入することができ、自社施行で手数料が発生しません。
そのぶんアンテナ専門業者はほかの業者よりも安い価格設定になっています。
デメリット
アンテナ専門業者は販売店のように実際の店舗を持たない事が多いため、アンテナの実物を見て選ぶことができません。
また、即日対応可能なアンテナ専門業者も多いものの、電気屋さんのように連絡から30分以内に訪問してくれるような迅速な対応は難しいことが多いです。
そのほかにもアンテナの専門業者なので、ついでにエアコンの調子を見たり、洗濯機をみたりというような依頼はできません。
注意点
インターネットで検索すると多くのアンテナ専門業者を見つけることができます。
しかしその品質は当たり外れがあり、工事スピードや価格などには差があります。
特に高齢者世帯やあまり知識のない消費者を狙って、激安の広告などで契約し、工事後に多額の追加費用を請求する詐欺的行為を行う悪徳業者も増加傾向にあるため注意が必要です。
アンテナ設置工事を検討する際には、工事実績や口コミなどでどのような業者なのかを確認してから依頼するようにしましょう。
アンテナ業者を選ぶ際の注意点
アンテナ業者は多岐にわたり、それぞれの業者によって特徴や作業形態が異なります。
そのため何を重視したアンテナ工事を行うかを、事前に家族で話し合っておくことが大切です。
そのほかにも詳細をまとめたページがありますので、よろしければ参考になさってください。
「アンテナ設置の優良業者の選び方は?経験や実績、サポート体制など」
「アンテナの業者選びで失敗?依頼前にチェックすべきポイントとは」
「アンテナ設置プランとは?工事に必須の項目や詐欺業者に騙されないポイントを解説」
アンテナ工事の流れとその所要時間
アンテナ工事は一生のうちに何回も行うことではないため、どのような流れで何時間かかるのかをご存知ない方がほとんどです。
アンテナ工事は必ず家族の誰かが家で待機していないといけないため、拘束時間や業者が家に上がるタイミング等を予め知っておくことでスムーズに工事に対応できるようになります。
ここでは実際にアンテナ設置工事を依頼することを想定して、アンテナ工事の作業内容や所要時間の目安をご紹介します。
アンテナ設置工事の作業時間目安
依頼するアンテナ業者によりますが、ほとんどの場合でアンテナ工事全体にかかる時間は2〜3時間です。
それに加えて衛星放送用のパラボラアンテナやブースター(電波増幅器)などの周辺機器を取り付ける場合は、それぞれ追加で30分~1時間ほど工事時間が長くなります。
また、実際の時間は当日の天候や自宅の周辺環境、作業員の経験値で前後することを覚えておきましょう。
なお、築年数が経過して屋根が傷んでいるなど特殊なケースでは、落下防止の足場を組むため工事に半日かかることもありますので、不安な場合は工事を依頼するときに作業時間を聞いておくようにしましょう。
アンテナ設置工事の作業の流れ
アンテナ工事の流れは依頼するアンテナ業者によって異なりますが、大体が以下の手順で行われます。
①予約
事前に電話やメールで工事の仮見積もりを行い、納得ができれば予約をします。
自社施行であれば相談の電話で見積もりから予約まで完了することがほとんどです。
しかし、下請け業者に発注している業者は予約完了までに複数回のやり取りが必要です。
②現地調査
作業当日に1時間程度の現地調査が行われ、電波強度の測定やアンテナの設置場所の確認、見積金額の確定が行われます。
下請け企業に委託しているような業者は、現地調査とアンテナ工事が同日ではないケースがあるもあるため、注意しましょう。
③アンテナ設置
見積もりにご納得いただけたら、アンテナの設置工事を行います。
アンテナの種類にもよりますが、取り付けだけであれば2〜3時間以内に完了することがほとんどです。
④周辺機器の取り付け
現地調査で必要だと判断された場合は、ブースター(電波増幅器)などの周辺機器の取り付けや配線の工事などがあります。
⑤最終チェック
すべての工事完了後に、室内でテレビが快適に視聴できるかどうかを確認して作業終了です。
そのほかにもアンテナ工事における時間や行程について詳しくまとめています。
よろしければ参考になさってください。
「アンテナ設置工事の作業時間は?新設と交換工事の所要時間の違いも解説」
アンテナ設置工事の費用相場
すべてのアンテナ設置工事料金をみてみると、総額16,500円〜90,000円ほどかかったというアンケート結果もあり、最安値と最高値の間には8万円近く幅があります。
これは、アンテナ設置工事に「アンテナの新規設置」「既存アンテナとの交換」「不具合の修理」の3パターンがあり、それぞれ工事内容や費用相場が異なるからです。
アンテナ設置工事の金額はアンテナの本体価格と工事内容、周辺機器の有無、業者の設定料金などによって変化します。
特に依頼した業者によって中間手数料が上乗せされていたり、思った以上の追加料金を請求してくる悪徳業者も横行しているため、基本的な費用相場を頭に入れて騙されないように気をつけなければなりません。
ここではアンテナ設置工事の費用相場について、代表的なアンテナ機種の工事料金を含めて丁寧に解説します。
アンテナの新規設置工事
アンテナの新規設置工事は、新築住宅にアンテナを取り付ける場合や、アンテナの設置場所を変更する工事です。
・八木式アンテナ :16,500円〜40,000円
(本体価格2,000円〜10,000円を含む)
・デザインアンテナ :20,000円〜60,000円
(本体価格5,000円〜12,000円を含む)
・ユニコーンアンテナ:33,000円〜68,000円
(本体価格7,000円〜14,000円を含む)
・BS/CSアンテナ :16,500円〜44,000円
(本体価格3,000円〜13,000円を含む)
何もない場所にイチからアンテナを設置するため、固定金具やケーブル、周辺機器、高所作業料や人件費など、さまざまな項目が含まれています。
既存アンテナとの交換工事
アンテナの交換工事は、アンテナが故障した場合や寿命を迎えた際に、新しい機器に交換する工事です。
アンテナの寿命は大体10〜15年ほどなので、アンテナ設置後は定期的に交換のための出費があります。
・八木式アンテナ :15,000〜35,000円
(本体価格2,000円〜10,000円を含む)
・デザインアンテナ :20,000〜25,000円
(本体価格5,000円〜12,000円を含む)
・ユニコーンアンテナ:20,000〜4,0000円
(本体価格7,000円〜14,000円を含む)
・BS/CSアンテナ :12,000〜15,000円
(本体価格3,000円〜13,000円を含む)
交換工事では、まだ使用できるパーツや部材があれば再利用できることもあるため、そのぶん新設工事よりも低価格で行うことができます。
なお、アンテナが完全に壊れてしまうと交換工事が必要ですが、トラブルが小さいうちにメンテナンスを行えば寿命いっぱいまで使用することができます。
そのためテレビ映りに不具合を感じたら放置せず、アンテナ業者へ修理・点検工事を依頼しましょう。
アンテナの不具合の修理
アンテナの不具合には「テレビ映像が乱れる」「台風で屋根のアンテナが傾いた」など、さまざまなケースがあります。
ここでは、よくある修理工事にかかる費用についてご紹介しますので、参考になさってください。
なお、実際のアンテナの修理費用については、トラブルの原因やパーツ交換が必要かどうかでも変わってくるため、必ず電話で見積金額を聞いてから工事を依頼するようにしましょう。
アンテナの方角修正
アンテナは台風や飛来物の直撃をうけると、角度が変わってしまうことがあります。
特に屋根に設置する八木式アンテナや、お椀型のBS/CSアンテナは影響を受けやすく、方角が少しズレただけでも、テレビの映像がうまく映らなくなってしまいます。
このような場合のアンテナの方角修正は、3,000円〜10,000円ほどです。
なお、アンテナ業者が方角修正をする際は、専用のレベルチェッカー(電波測定器)を使用しながら1mm単位で微調整を行います。
自分で屋根に登って直そうとすると、悪化したり、最悪転落事故につながることもあるため、絶対に行わないでください。
アンテナの再固定工事
アンテナが風でグラつく、きしむ、傾くといった異常に気づいた場合は、すぐに業者に来てもらい、再固定工事を行ってもらいましょう。
アンテナの揺れを放置すると、倒壊して工事費用が高額化するだけでなく、屋根に傷をつけて雨漏りの原因になったり、家族や通行人に怪我をさせる危険性もあります。
自社で施工を行っているアンテナ専門業者であれば、即日対応可能なケースも多いため、まずはプロの業者に相談することが大切です。
アンテナを再固定する工事は、10,000円〜22,000円ほどです。
そのほか工事費用の詳細は「アンテナ工事の相場を徹底解説!新設、交換、修理の相場とポイント」に記載していますので、ご確認ください。
テレビ端子の増設工事
ひとつのアンテナで2台以上のテレビを視聴する場合、電波を分ける「分配器」の設置と配線の再整備が必要になります。
テレビを増やすためのケーブル整備や、テレビ端子の増設も、アンテナ業者に依頼しましょう。
費用はだいたい15,000円~20,000円ほどですが、何台のテレビを増設するのかによっても変わるため、詳しくは見積もりを確認することが大切です。
テレビの増設工事に関しては「子供部屋にテレビを設置したい!複数の部屋でテレビを視聴するためのアンテナ工事とは」にまとめていますのでぜひご覧ください。
アンテナ設置工事は火災保険が適用になる
実はアンテナ工事でも火災保険を適用できるケースがあります。
火災保険は「火事のみを補償している」と勘違いされることも多いのですが、実は雷や風雨・水害など様々な自然災害による損害でも申請可能です。
アンテナは「家屋の付帯物」という扱いになるため、もし台風後や豪雪・落雷などの影響でアンテナが故障した場合は、保険金を請求することができます。
ここではアンテナ工事で火災保険が使えるケースや正しい申請方法をご紹介しますので参考になさってください。
火災保険が使えるケース
アンテナ工事で火災保険が適用になるケースは、主に自然災害が原因の故障です。
強風や飛来物などによるアンテナ故障や倒壊は「風災補償」、積雪によるアンテナの不具合は「雪災補償」、雷被害は「落雷補償」、雹(ひょう)による破損は「雹災補償」と、こまかく適用範囲が規定されています。
実際に申請可能かどうかは加入している火災保険の内容や法律改正などでも変化するため、保険会社の担当者に確認しておくと確実です。
火災保険の申請方法
アンテナ工事で火災保険を申請する場合、まずは必要書類や適用可能かどうかを確認するため、契約している保険会社へ連絡しましょう。
実際の火災保険の申請は、以下のフローで行います。
1.保険会社に被害報告を行い、火災保険が適用されることを確認
2.申請書類や必要な写真の有無などを確認
3.アンテナ業者に、火災保険を利用した修理依頼をする
4.実際にアンテナの修理を行う
5.修理後にアンテナ業者から書類や写真、請求書を受け取る
6.保険金請求を行う
7.保険会社の確認後、30日ほどで保険金が振り込まれる
火災保険の申請を行うポイント
火災保険の申請では、実際に工事を行うアンテナ業者との連携が重要です。
そのため、アンテナ工事を依頼する際に必ず「火災保険を利用してアンテナ修理をする」ということを業者に伝えてください。
基本的にプロのアンテナ業者であれば、火災保険の現場写真の撮影や書類作成などは慣れているため、きちんと伝えればスムーズに申請を行うためのサポートをしてくれるはずです。
また、契約内容によって異なるものの火災保険の申請期限は3年間です。
思い当たる被害がある場合は、忘れずに申請しておきましょう。
火災保険が使えないケースや戻ってくる保険金の金額など、詳細は「【2023年最新】テレビアンテナ修理に火災保険が適応されるケースを解説」にまとめていますのでご確認ください。
アンテナが故障したときに起こるテレビの症状
ある日突然「信号レベルが低下しています(E201)」というエラーが出たり、画面が乱れて慌てた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アンテナが故障すると、テレビが完全に映らなくなる以外にも、様々な症状が現れます。
ここでは、テレビ映像に起こる症状を解説しますので、具体的な解決方法は次の章の「アンテナが故障したかも?」と思った時のチェックリスト」をご確認ください。
テレビにノイズが発生する
アンテナに故障やトラブルが起こった場合、電波をうまくキャッチできなくなるため、テレビ映像に乱れが発生します。
このような乱れの総称が「ノイズ」で、代表的なものがブロックノイズです。
ブロックノイズ
ブロックノイズとは、テレビ映像に現れる四角いモザイク状の乱れのことです。
ブロックノイズを放置していると映像が荒れる以外にも、音声が途切れたり画面が静止してしまうこともあります。
アンテナの故障以外にも、テレビ本体や配線の接触不良、電波障害などが原因となり発生することがあります。
具体的な対処法などは「アンテナが原因?テレビの録画にノイズが入る原因と対処法」の記事もご覧ください。
エラーコードが出る
電波に不具合が生じたとき、テレビ画面がブラックアウトしてエラーコードが表示されることがあります。
エラーコードとは、E201やE209などの数字とアルファベッㇳを組み合わせた記号のことです。
悪天候の影響やアンテナの故障、ケーブルの断線など、様々な原因で表示されます。
エラーコードのE201・E202
エラーコードのE201・E202は、アンテナが受信するテレビ電波が弱まっていることが原因で発生します。
大雨や台風などの一時的なエラーであれば、天候が回復すれば自然に解消されるため心配いりません。
天候が回復してから、リモコンを操作して「テレビ放送設定・アンテナ設定」からアンテナレベルの再設定を行ってみましょう。
しかし、もし晴れているのにE201・E202が表示された場合は、アンテナやケーブルにトラブルが発生している可能性があります。
もしアンテナレベルの再設定を行ってもエラーが消えない場合は、アンテナ業者に依頼して原因を調査してもらいましょう。
エラーコードのE209
エラーコードのE209は、衛星放送を受信するためのBS/CSアンテナの「コンバーター」に問題が発生したときに発生します。
コンバーターとは、人工衛星から受信した電波をケーブルに流しやすい周波数に調整するための「変換器」です。
この場合、問題なく衛星放送を視聴できる場合は、リモコンで設定画面の「BS・CSのコンバーター電源」からコンバーターを切ってしまってかまいません。
もし視聴に影響が出る場合は、アンテナ業者に相談し、コンバーターの交換や修理を依頼しましょう。
エラーコードについては「テレビのE201やE202とは?アンテナとエラーコードの関係を解説!」の記事をご参照ください。
「アンテナが故障したかも?」と思った時のチェックリスト
日頃はあまり気にならないアンテナですが、アンテナ工事の必要性を再確認するのがテレビ画像が乱れたり、音声にノイズが入るなどの症状が出てきたときです。
しかしテレビトラブルも「テレビ本体の設定ミス」や「周辺機器の不具合」など様々な原因があり、修理のためのアンテナ専門業者を呼ぶ必要がないこともあります。
焦ってアンテナ業者に連絡を取る前に、まずは以下のチェックリストに沿って、ご自宅のテレビアンテナやテレビ周辺機器のチェックをしてみましょう。
①配線を確認しよう
②テレビ本体に故障が無いか確認しよう
③複数の分配器を使用してテレビに接続していないか確認しよう
④新しい高層マンションが立つなど、周辺環境に変化がないか確認しよう
⑤集合住宅の場合:他の部屋でテレビが映っているか確認しよう
⑥個人宅の場合:アンテナが傾いていないか確認しよう
⑦どうしても原因がわからない場合はアンテナ業者に相談しよう
ここではそれぞれの項目について自分で確認できるよう詳しくご紹介します。
高所作業などの危険なチェックは行わず、できる範囲で操作を行ってみてください。
配線を確認しよう
まずは、テレビが映らない原因としてよくある配線回りのトラブルをチェックします。
テレビの電源コードは抜けていないか
長い間コードをさしっぱなしにしていると、コンセントがいつの間にか緩んでしまっていることがあります。
まずはコンセントを確認して、テレビ本体にきちんと電気が通っているかどうかを確認をしましょう。
コネクタとテレビ端子をつなぐ線が抜けていないか
意外と多いのが、壁にあるコネクタとテレビ端子をつなぐケーブルが抜けているケースです。
特にペットや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、いたずらで抜かれてしまうこともあるようです。
また、ケーブルは使用をはじめてから10年ほどで少しずつ劣化し、障害が出るようになってきます。
コネクターやケーブルが古い場合は接続が悪くなっている可能性もありますので、何度か抜き差ししてテレビ映りが改善するかどうかを確認してみましょう。
テレビ周りの配線に断線はないか
アンテナからテレビまでのケーブルに断線や損傷があるケースでは、電波が劣化してテレビにノイズが入るようになります。
ケーブルを見て、極端に曲がっていたり破れているところがないかを確認しましょう。
もし断線が原因であれば、家電量販店などで新しい配線を購入することで解決することができます。
壁の中の断線の可能性はないか
壁内のケーブルは目で見て確認できないため、断線の確認はアンテナ専門業者に依頼するしかありません。
壁内のケーブルはネズミによる被害にあうことも多いため、基本的にアンテナ専門業者であれば、アンテナやテレビのチェックと同時に専用の機器を用いてケーブルの断線もチェックしてくれます。
万一ネズミにかじられていた場合は、ネズミ対策のオプションサービスを利用することで配線の保護を行うこともできますのでアンテナ業者に相談するようにしましょう。
断線しているケーブルを使い続けると、漏電による火災の原因にもなりかねません。
少しでも疑いがある場合は、すみやかに業者へ依頼するようにしましょう。
テレビ本体に故障が無いか確認しよう
テレビが映らない原因としてケーブルトラブルの次に多いのが、テレビ本体の故障です。
アンテナ業者が工事の依頼を受けておうかがいしたときも、テレビの購入から10年以上たっているようであれば、本体の経年劣化を疑うことがあります。
また最近ではほとんどありませんが、倉庫にあったアナログ放送用のテレビを間違って接続し、テレビが映らないのでアンテナの故障だと勘違いされたケースもありました。
主電源が入るか確認しよう
もしテレビに主電源が入らない場合、コンセントが抜けていないか、リモコンの電池が切れていないかを確認します。
それでも電源がつかないときは、本体の故障である可能性が高いです。
B-CASカードが正しく刺さっているか確認しよう
地上デジタル放送の導入とともに、B-CASカードとよばれるICカードを挿入しないとテレビを視聴することができなくなりました。
テレビ画面に「E100」「E101」「E102」というエラーが出ている場合は、このB-CASカードのトラブルです。
例えばB-CASカードが抜けていたり、緩んで奥まで差し込まれていなかったり、接触が悪い状態になると情報が読み込めず、テレビが視聴できなくなります。
また、もしテレビをつけて少ししてから画質が落ちる場合は、B-CASカードを抜き差ししたり、ホコリや汚れを取り除いてみましょう。
エラーがどうしても治らない場合はB-CASカードの故障が疑われます。
その場合はB-CASカードのカスタマーセンターで交換してもらいましょう。
テレビのチャンネル設定が正しいか確認しよう
県をまたぐような引っ越しをした場合、チャンネル設定ができておらず、テレビがうまく映らないケースがあります。
テレビ画面に「E103」「E200」「E204」というエラーが表れていれば、このケースです。
この場合はチャンネルの再設定を行うと、問題なくテレビが視聴できるようになります。
複数の分配器を使用してテレビに接続していないか確認しよう
新しいテレビを購入したり、家族の人数が増えるなどの家庭環境の変化によって、アンテナ設置工事時点での想定よりも多くのテレビがアンテナに接続されていることがあります。
電波は分けるほど弱くなってしまうため、多くのテレビを視聴するために分配器を利用すればするほど、テレビの画質の低下や音声のノイズが増加してしまいます。
このケースではアンテナの故障が原因ではないため、ブースターを追加すると解決することがあります。
自力でブースターを設置することは難しいため、アンテナ設置業者へ工事を依頼するようにしましょう。
新しい高層マンションが立つなど、周辺環境に変化がないか確認しよう
テレビ電波は遮蔽物があると弱まってしまう性質があるため、いままで快適に視聴できていたとしても周辺環境の変化によって電波状況が変わってしまうことがあります。
例えば、高層マンションの建設や住宅の増加がよくあるケースです。
アンテナは設置時点での周辺環境に合わせて方角を設定するため、周辺環境が変わった場合は再調整を行うことでテレビ映りが改善するケースがあります。
室内アンテナなどの手の届く場所にあるアンテナであればご自身で動かすこともできますが、室外にあるアンテナは高所作業が必要なため、専門の業者へ依頼するのがおすすめです。
集合住宅の場合:他の部屋でテレビが映っているか確認しよう
アパートやマンションなどの集合住宅でアンテナが故障しているかを確認する場合、自分の部屋以外でも同じトラブルが起きているか確認するのが近道です。
集合住宅では一般的に複数の部屋でひとつのアンテナを利用する「共同アンテナ」が使用されています。
そのためもしアンテナが故障している場合は、周辺のはやでも同様の不具合が発生しているはずです。
もしアンテナが故障した疑いが強いようであれば、自分で対処せずマンションでは管理組合に、アパートではオーナーや仲介した不動産会社にアンテナの修理を依頼しましょう
個人宅の場合:アンテナが傾いていないか確認しよう
戸建てでアンテナの故障を確認する場合は、まずは外から見てアンテナが傾いていないかチェックしてみましょう。
飛来物や自然災害などの物理的影響で明らかにアンテナが大きく傾いていたり、破損が見られる場合はご自身で修理することは難しいため、そのままの状態でアンテナ業者へ工事依頼を行ってください。
またそのほかにも、目視でわからなくても経年劣化で少しずつアンテナが傾き、電波をうまく受信できない状態になっていることがあります。
デザインアンテナなど手の届く外壁に設置されている場合は、少しだけ方向を調節するとテレビの画質が改善するケースもありますが、多くの場合悪化してしまうことがほとんどです。
それに加えて高所作業には落下の危険があり、テレビアンテナの周辺機器による感電の可能性もあるため、十分注意しなければなりません。
どうしても原因がわからない場合
原因がわからない場合は無理にご自身で直そうとせず、アンテナ専門業者に相談しましょう。
テレビアンテナ設置工事を請け負う施行業者では、アンテナ工事だけでなく電波調査やケーブルチェックなども行ってくれます。
見えない位置まで調査してくれるため、今後のことを考えてもしっかりと調べてもらったほうが安心です。
また業者の中でもアンテナを専門に扱う業者に工事依頼を行うことができれば、電波の強さを測定するレベルチェッカーという専用の機器を用いて、アンテナを正確な方角に再設置することも可能です。
原因がわからない場合は専門的なチェックや工事が必要になることもありますので、プロのアンテナ業者へ依頼するのがおすすめです。
そのほかにも引っ越しの際にテレビが映らなくなった場合は「アンテナの故障?引っ越しでテレビが映らないときの対処法」というページにテレビ受信契約を含めた詳細を載せていますので参考になさってください。
【地域別】よくあるアンテナトラブルとその対処方法
日本のアンテナは規格化されたものが使用されており、どの地域でも同じアンテナを使用しています。
しかしお住まいの地域によって、よく発生する自然災害の種類や山やビルなどの周辺環境が違うため、アンテナに関するトラブルも異なってきます。
ここではよくあるアンテナトラブルに関して、その対処法を詳しくご紹介します。
台風や強風の吹くエリアのアンテナ設置
アンテナは屋外や屋根に設置することが多いため、台風や強風などの自然災害の影響を受けやすいという特徴があります。
沖縄や九州、和歌山などが特にその傾向が強く、アンテナ設置の際には台風が来ることを前提として工事を行わなければなりません。
例えば台風対策として、以下の方法があります。
・他の地域よりも頑丈な取付金具を利用する
・壁面設置のデザインアンテナに交換する
・落下防止の安全紐の設置
テレビアンテナ工事の専門業者であればこのようなノウハウを持っており、依頼の段階ですべての台風対策を見積もりに盛り込んでくれます。
心配な地域の方は、見積もり相談の際に伝えるようにしましょう。
詳しくは「アンテナの台風対策とは?自然災害に強い種類や火災保険の補償について解説」を参考になさってください。
積雪の多いエリアのアンテナ設置
アンテナにとって天敵なのが、物理的に埋まってしまう積雪です。
八木式アンテナのような骨状のアンテナは対策が取りやすいのですが、衛星放送のパラボラアンテナは積雪があるとその影響を受けてしまいやすいです。
特に北海道や東北、長野や北陸、京都や滋賀のような積雪量の多いエリアでは、アンテナに雪の荷重がかからないように設置箇所を慎重に決めなければなりません。
またこのようなエリアでは、雪が降ってきたらアンテナの様子を確認することも大切です。
テレビアンテナの専門業者ではこのような天候への対策も十分な知識がありますので、雪が多い地域では事前に相談してみることをおすすめします。
詳しくは「アンテナの雪下ろしは必要?積雪や雪害による故障や修理を詳しく解説」の記事をご参照ください。
潮風の影響を受けるエリアのアンテナ設置
海に近いエリアでは、潮風によるアンテナのサビに注意しなければなりません。
基本的にアンテナの寿命は10〜15年ほどですが、常に潮風にさらされているケースでは劣化が早くなる傾向にあります。
アンテナ本体が錆びてしまっても電波の受信には影響が愛顧とも多いのですが、支柱やワイヤーなどの劣化をそのままにしておくと、アンテナ本体の転倒や落下の危険性が高まります。
アンテナ専門業者では地域によって潮風対策を行うこともありますが、最も良い安全対策は通常よりも早いサイクルでアンテナの点検や取替工事を行うことです。
どれくらいの期間でアンテナ工事を行ったほうが良いのかなどの専門的なアドバイスは、プロのアンテナ業者へ相談すると確実です。
【住まい別】アンテナ設置工事における注意点
ひとくちにテレビアンテナといっても、設置する建物や利用方法によってアンテナ設置工事での注意点は異なります。
例えば一軒家であれば複数の種類のアンテナから選ぶことができますが、集合住宅では共有アンテナを利用しているため個別のお宅でアンテナを設置することができない場合もあります。
ここでは、お住まいのタイプ別にアンテナ設置工事における注意点をご紹介します。
戸建てのアンテナ設置工事における注意点
戸建住宅にお住まいのケースは、実はもっともテレビアンテナ設置工事がスムーズです。
持ち家のアンテナ設置工事
特に自己所有の持ち家でアンテナ設置工事を行う場合には、アンテナ工事は自己費用であるかわりにアンテナタイプや設置場所はご家族で自由に決めることができます。
戸建てに設置可能なアンテナタイプは電波の受信性能が高い「八木式アンテナ」や壁面設置可能な「デザインアンテナ」などいくつかの種類があるため、希望に応じて選択するようにしましょう。
また持ち家であれば、アンテナ設置工事を依頼する業者も自由に決めることができます。
自分で業者を選ぶことができれば相見積もりなども取りやすいため、価格や業者の質をじっくり見極めてから工事依頼ができるため満足のゆく工事を行いやすくなるでしょう。
また、もし家の屋根が瓦ぶきで築年数が古く、瓦の上での作業を避けたい場合や雨漏り防止のためにアンテナを設置したくない場合には、敷地内に電柱を立てることでアンテナを取り付けることも可能です。
新築物件へのアンテナ設置工事
ご自宅を新築する場合、実は盲点になるのがアンテナ工事です。
近年増加している格安の注文住宅ではアンテナ工事が料金に含まれていないことも多く、新居に入居してはじめて「テレビが映らない」と気づき、頭を抱えるケースが増加しています。
新築物件へのアンテナ工事で困らないコツは、まず「工務店が提示した見積書にアンテナ工事費用が含まれているかを確認すること」です。
そのうえでもし見積もりに含まれていない場合は、自分でアンテナ専門業者に依頼するか、工務店に依頼をするかを検討しましょう。
工務店に依頼する場合は、住宅ローンにアンテナ工事費用を組み込むことができることがメリットです。
その一方で、きちんとした技術力や品質、長期保証を求めるのであれば、アンテナ専門業者に依頼しておくことをおすすめします。
新築物件のアンテナ工事に関しては、「新築のアンテナ工事の秘訣!入居後すぐにテレビを視聴する方法」や「新築のアンテナ工事は住宅ローンに組み込むべき?アンテナ新設のポイントを大公開」に詳細をまとめていますので、ぜひご一読ください。
賃貸戸建てのアンテナ設置工事
賃貸戸建ての場合は、アンテナ設置工事に持ち家ほどの自由度はありません。
賃貸ではあくまで建物やアンテナはオーナーの所有物となるため、基本的にアンテナの工事を希望する場合は工事費用の負担がない代わりにオーナーへの事前相談が必要になります。
オーナーによっては領収書さえとっておけば入居者の費用負担無しで好きな業者、好きなアンテナを設置して良いという方もいらっしゃいます。
しかし多くの場合はオーナーの付き合いのある業者に依頼してオーナーの意向に沿ったアンテナが設置されることがほとんどです。
もちろん実際にその家に住むのは入居者なので、アンテナの種類や業者に希望がある場合は事前にオーナーへ相談してみることも大切です。
特にデザインアンテナなどは取り付けるために外壁に穴を開けなければならず、このようなケースではオーナーの許可を得ずに工事を行うとトラブルになりかねないため、注意するようにしましょう。
そのほかにも戸建てへの引っ越しなどでよくあるトラブルをまとめていますので、参考になさってください。
「戸建へ引っ越したときのアンテナ工事はどうしたらいい?一軒家だからこそ気をつけるべきポイントを徹底解説!」
集合住宅のアンテナ設置工事における注意点
アパートやマンションのような集合住宅では、自由にアンテナ設置工事を行うことができません。
なぜなら一般的な集合住宅ではいくつかの家庭で共有のアンテナを利用しており、そのアンテナの所有権もアパートのオーナーやマンションの管理組合が持っているからです。
これは賃貸だけでなく自己所有のマンションでも同様で、アンテナに関するルールがあることがほとんどです。
そのため集合住宅でアンテナの設置工事や点検を行う場合は、必ずオーナーや管理組合への事前相談を行うようにしましょう。
集合住宅での衛星放送アンテナ設置工事における注意点
集合住宅の地デジアンテナ設置工事は個人が自由に行うことができません。
しかしその一方で、BS/CSや4K/8Kなどの衛星放送を視聴するためのパラボラアンテナは原則自由に設置することができます。
もちろん管理規約の確認は必要ですが、工事が自費である代わりに業者の選択やパラボラアンテナの種類も選択することができます。
また、パラボラアンテナは一般的に集合住宅のベランダで設置工事を行いますが、アンテナの方角がシビアであること以外は設置の難易度はそこまで高くありません。
しかし落下防止などの安全対策が不十分だと、経年劣化や地震などでアンテナが階下2落下して対物・対人事故が発生する危険性があるため注意が必要です。
集合住宅で衛星放送のアンテナ設置工事をおこなう場合は、ノウハウのあるアンテナ専門業者に依頼するようにしましょう。
そのほかにもアパートやマンションそれぞれに引っ越した際の注意事項をまとめていますので、参考になさってください。
「アパートへ引っ越したときのアンテナ工事は?賃貸だからこそ気をつけるべきポイントを徹底解説!」
「マンションへ引っ越したときのアンテナ工事は?賃貸と持家それぞれで気をつけるべきポイントを徹底解説!」
高層マンションのアンテナ設置工事における注意点
集合住宅の中でも高層マンションの場合は、風の影響を受けやすく電波強度が弱くなりやすいなど戸建てや集合住宅とは違った問題が発生します。
そのほかにも、一般的に高層マンションは通常の集合住宅よりも管理規約が厳しく、アンテナ設置に関しても制限があることがほとんどです。
また、規約がない場合でも高層階に設置するためアンテナ落下防止の徹底や、耐用年数が長いアンテナに交換したり、必ず定期点検を行うなどの対策が求められます。
そのほかにも高層マンションでのアンテナ設置工事は高所作業となることが想定されますので、工事に慣れた複数の専門業者に見積もりや相談をしたうえで依頼をすることをおすすめします。
特に高層マンションは電波を拾いにくいことが多いため、高感度のレベルチェッカーなどでの対応が可能な業者を選択するようにしましょう。
商業施設のアンテナ設置工事における注意点
レストランやオフィスなどの商業施設でのアンテナ設置工事は、安全性や衛生面に注意しながら行わなければなりません。
特にアンテナは建物に設置する突起物であり、間違った方法で取り付けると転倒や落下の危険性だけでなく、人に怪我をさせてしまうこともあります。
商業施設こそアンテナ専門業者へ依頼することで、万全の対策を行うようにしましょう。
そのほかにも店舗によっては外観にこだわった建物も多いため、その地域の電波状況だけでなく美観やイメージにもこだわった設置工事が求められます。
また見た目だけでなく室内でも、ケーブル処理が甘かったりコネクタの場所が悪いと、通行の妨げになったり掃除がしづらい原因となることもあります。
商業施設の施工自体は難易度の高いものではありませんが、外観や利便性、安全面のすべてに配慮しながら施工できるアンテナ業者はそう多くありません。
このような場合は、ノウハウや専門性の高いプロのアンテナ業者へ相見積もりをとって、納得できるまで相談するのがおすすめです。
アンテナ設置工事に必要な機材や機器
ここでは、テレビアンテナ設置工事における一般的な機材や機器をまとめています。
ご紹介しているすべての機器や機材が必ずしも必要ではありませんが、アンテナ専門業者が必ず携帯しているものに厳選しました。
・ブースター
・分配器(分波器)
・アッテネーター
・脚立
・屋根馬
・水平器
・測定器(レベルチェッカー)
・アンテナマスト
・マスト支線止め金具
・ステーアンカー
・ステンレス支線
・壁面金具
・ケーブル
DIYなどご自身で取り付けを行う方や、見積もりでわからない部品などがある方は参考にしてください。
ブースター
ブースターとは、テレビアンテナが受信した放送電波をテレビが映像として再生できる推奨レベルまで増幅するための装置です。
一般的な家庭用テレビでは受信電波の推奨レベルが設定されており、アンテナが受信した電波が不十分だと急激に映像や音声の質が低下してしまいます。
そのためブースターは、主に電波の弱い地域にアンテナを設置する場合や、テレビアンテナとテレビをつなぐケーブルが長くなってしまうケースで利用されます。
そのほかにも家のそばに高層マンションが建設されるなど、周辺環境の変化で電波状況が悪化してしまっても、このブースターを取り付けることでアンテナ本体を取り替えずに済むこともあります。
基本的にブースターはテレビアンテナの近くに設置し、設置が必要な場合はアンテナ工事業者から提案されることがほとんどです。
なお、アンテナ工事を依頼する際、ブースターのような周辺機器を見積もりに含んでいない業者もいるため、事前に追加費用の有無は確認しておくようにしましょう。
なお、ブースターは受け取った電波を強める働きしかないため、受信電波そのものの状態が悪い場合には、いくら設置してもテレビ映りが改善されないことがあるため注意が必要です。
詳しくは「テレビブースターの種類を解説!アンテナ修理や交換で電波を増強する方法」でご確認ください。
分配器・分波器
分配器や分波器は、ひとつのアンテナから複数のテレビに電波を分けるための機材です。
分配数が多くなればなるほど、電波の悪化から映像にノイズが入ったり衛星放送が映りにくくなるため、通常はブースターとセットで利用されています。
なお、このような機材やケーブルを仲介すればするほど電波は劣化してゆくため、いかに効率よくテレビに電波を届けることができるかは、この分波器や分配器そのものの質や設置方法にかかっています。
また、アンテナ工事と共に行うと割安になるだけでなく配線などもきれいに整えることが可能です。
分配器
分配器は、テレビアンテナが受信した地上デジタル放送と衛星放送が混ざった電波を、そのまま2つ以上に分けるための装置です。
地上デジタル放送と衛星放送を分けることはできません。
基本的に電波は分ければ分けるほど弱くなっていく性質があるため、必要であればブースターを設置して対応します。
分波器
分波器は、地上デジタル放送と衛星放送の混在した電波を別々に分けるための装置です。
テレビアンテナが受信したままの電波だと、地上デジタル放送と衛星放送が混ざり合っているため、テレビで視聴することができないからです。
将来子供部屋にテレビを設置したり、BSやCSを視聴する予定があるご家庭では、アンテナ設置工事と同時この分波器や分配器の設置を検討するのがおすすめです。
もしご自身で設置される場合は、受信するテレビ電波の種類によって分波器や分配器の対応機種が異なるため、目的にあったものを購入するように注意しましょう。
詳しくは「子供部屋にテレビを設置したい!複数の部屋でテレビを視聴するためのアンテナ工事とは」でご紹介していますので、参考になさってください。
アッテネーター
アッテネーターはブースターと反対に、強すぎる電波を弱めるための装置です。
電波信号が強すぎるとテレビの映像の乱れなどの障害が出ることがあり、アッテネーターはそのような電波を適切なレベルまで減衰させるため、テレビ塔に近いエリアなどでよく利用されています。
脚立
アンテナ専門業者が使用する脚立は、一般的な脚立と異なり高所作業に適した長尺で、滑り止め装置や転落防止用の安全装置がついています。
家庭用の脚立でも屋根の高さに対応しているものはありますが、強度や滑り止めが不十分な場合が多く、屋根などの高所作業には向きません。
もしDIYでアンテナ設置工事を行う場合は、高所作業用の脚立を購入するか、近所の電気屋さんなどの業者からレンタルすることをおすすめします。
屋根馬
屋根馬は、アンテナ本体を屋根に固定するための設置用機材です。
通常屋根には傾斜があるため、安定して支柱を立てることができません。そのためアンテナを固定するための補助として屋根馬が利用されています。
屋根馬の活用により強風などの揺れからアンテナを守り、10〜15年ほどの長期間の使用に耐える設置工事を可能にしています。
電波測定器(レベルチェッカー)
電波測定器(レベルチェッカー)とは、電波の受信感度を正確に測るための機器で、アンテナ設置工事には欠かせないものです。
この記事内でも何度かご紹介しましたが、プロの使用するレベルチェッカーには全てのチャンネルを一括受信できたり、同時に映像の確認ができる機能もついています。
そのほかにも、4K/8Kなどの衛星放送ようのパラボラアンテナを設置するためには、専用のレベルチェッカーが必要です。
専門機器のため価格はとても高価であることが多く、DIY用での購入は割に合わないためおすすめできません。
アンテナマスト
アンテナマストとは棒状の鉄材のことで、アンテナを屋根や壁面に取り付ける際の芯材として利用されます。
基本的には設置する建物や位置によって太さや強度の異なるアンテナマストを使い分けており、どのマストを使うかはプロの業者の腕の見せ所となります。
アンテナマストはホームセンターで購入できる店舗もあるので、ご自身で選択する場合には最も好ましいタイプのものを購入するようにしましょう。
ステーアンカー
ステーアンカーとは、アンテナを支えるための固定金具のことです。
アンテナはその特性上どうしても台風や積雪の被害を受けやすいのですが、アンテナそのものの強度を変えることはできないため、このステーアンカーとアンテナマストと併用することでアンテナの倒壊を防いでいます。
ステンレス支線
ステンレス支線とは、ステーアンカーやアンテナマストと同様にアンテナの強度を高めるためのワイヤーです。
このステンレス支線を複数の方角から張ることで強度を増し、アンテナが自然災害によって倒壊することを防いでいます。
ただし、豪雪地域ではステンレス支線そのものに雪がつもることでワイヤーの張りが緩んでしまうことがあります。
地域の特性にあったワイヤー選びや、張り方を工夫するようにしましょう。
ケーブル(テレビ配線)とは
ご家庭で目にするテレビ配線は、アンテナと家の外壁をつなぐものと、室内のテレビ端子のコネクタからテレビまでの短いものです。
しかしメインの配線は目に見えない壁の内部にあり、目的によって事ある種類の配線が使用されています。
ここでは、テレビ配線の種類や配線の引き込み方法などについて詳しく解説します。
アンテナケーブルの種類と特徴
テレビ配線には主に同軸ケーブルという種類の配線が使用されています。
同軸ケーブルは、各家庭のテレビアンテナからブースターや分波器・分配器を経由したテレビ電波をテレビの設置された部屋に送る役割をしています。
この同軸ケーブルは2c〜5cまでの異なる太さによって用途が分かれており、基本的に数字が大きいほどケーブルが太くなります。
テレビ局やテレビ塔ではさらに太い同軸ケーブルが利用されていますが、家庭で使用するものは5cのものが最大です。
・5cケーブル
最も太いケーブルで、アンテナから屋内へ電波を引き込むために使われています。
・4cケーブル
壁の中に設置し、5cケーブルからテレビを設置した部屋へ電波を送ります。
・2cケーブル
壁のコネクタ端子からテレビへ電波を送るために使われています。
一般的にケーブルは太い方が効率よく電波を送ることができ、テレビアンテナで最も太い5cを使い、それ以降はテレビまでの間で徐々に細いケーブルへ切り替えてゆきます。
屋外アンテナからのテレビケーブルの引き込み方法
地上デジタルアンテナやパラボラアンテナは基本的に屋外に設置するため、建物内へと配線を引き込む場合は5cケーブルを使用します。
一般的に2階建て住宅の屋根上にあるアンテナからケーブルを引き込む場合、5cケーブルは約10メートル必要になります。
屋外でこの最も太い5cケーブルを利用することで、一定の強度を保つとともに電波をロスなく運ぶことができます。
また、室内に配線を引き込む際に壁の中を通すのですが、利便性や部屋通しの距離を考慮しながら4cケーブルへの切り替えが行われます。
室内へのテレビ配線の引き込み(コネクタ)
室内でテレビを視聴するためには、テレビ端子と接続するためのコネクタを部屋の壁に設置しなければなりません。
一般的にこのコネクタは電源コンセントと併設されることが多く、配線は2cケーブルが利用されています。
この2cケーブルは細いため耐久性が低く、長すぎると電波の劣化が起こるため、最長でも5m、できれば1mほどでコネクタとテレビを結ぶことが望ましいとされています。
また、このコネクタが壁のどの位置にあるかで部屋のレイアウトが決まってしまうことも多いため、新築やリフォームの際にはどの位置にテレビを置くかをあらかじめ決めておくことが大切です。
ケーブル工事を割安にする方法
よくあるご要望で子供部屋でテレビを見るためのコネクタ増設があるのですが、このような工事はアンテナ工事と一緒に行うと割安になります。
壁内には電気コードなどのさまざまな配線が通っているため慣れていない業者だときれいに配線が通せないこともあるのですが、プロのアンテナ業者であれば壁の穴を最小にしながらすっきりした配線の取り回しを行うこともできます。
なお、賃貸物件やアパートなどでどうしてもテレビの設置場所を変えたい場合には、オーナーに入居前に伝えておくとコネクタの位置を変える工事を行ってくれることもあります。
自己判断で工事せずに必ずオーナーに事前相談をするようにしましょう。
アンテナ設置工事に関する良くある質問
ここでは、オフィスやご自宅へのアンテナ設置工事を検討されている方からよくいただくご質問をまとめました。
そのほか気になる点やご心配などがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
アンテナ設置における高さ制限はありますか?
いいえ、テレビアンテナの設置には高さ制限はありません。
改正建築基準法の令2条1項6号ハには「高さに算入されない屋上突出物」と規定されており、テレビアンテナは建物の高さ制限には含まれないことが明記されています。
ただし、大型のテレビアンテナや電波受信設備を設置するケースでは注意が必要で、「突起物として認定されるのは建物の敷地面積の8分の1以下」という要件を守らなければなりません。
また都道府県や市町村によっては、景観保護目的の条例で屋根や屋上へのテレビアンテナ設置が認められていないケースもあります。
プロのアンテナ業者であればエリア情報を確認することができるため、少しでも不安がある方はご相談ください。
なお、3階建てなど高所へのアンテナ設置はまれに断られてしまうこともあります。
もし他社で工事ができないと言われた場合は、地デジやドットコムで対応いたしますので気軽にお問い合わせください。
台風や積雪などの自然災害対策のできるアンテナ設置の方法はありますか?
テレビアンテナは十分な電波を受信するために、建物から突起物のように少し飛び出た形で設置します。
そのため台風や積雪などの自然災害の影響を受けやすく、この災害対策に関していうと万全の対策というものは存在せず、テレビアンテナ設置の専門業者も各社工夫を凝らして対応しているのが現状です。
例えば沖縄の台風や東北地方の豪雪のように、毎年特定の災害が起こることが予想できる地域であれば屋根裏や室内にアンテナそのものを入れてしまうという解決方法もあります。
建物の中では電波が弱まりやすいため受信可能なエリアや機器に限界があるものの、アンテナが折れたり飛ばされたりする物理的なアンテナトラブルは回避することができます。
また、どうしても電波が弱い場合でもブースターを設置して電波を増幅することで、テレビを快適に視聴できるようにすることも可能です。
交換後の古いアンテナの処分方法はどうすればよいですか?
一般的にアンテナ専門業者などは古いアンテナを業者側で破棄してくれることがほとんどですが、まれに家電量販店などでは依頼者側での処分を求められることがあります。
このようなケースで、多くの方がアンテナの廃棄方法がわからずに困ってしまうようです。
屋根の上に設置されているアンテナは小さく見えますが、実際に八木式アンテナをみてみると全長1〜2m、重さは10キロほどになることもあり、とても大きなものです。
もしご自身で処分する場合は、自治体によって方法が異なるため各自問い合わせなければなりません。
基本的には処分料金やゴミ収集場に持ち込むための手間がかかるケースが大半です。
簡単にゴミ袋に入れて処分することはできませんのでご注意ください。
「アンテナは可燃ゴミ?不燃ゴミ?アンテナ交換時の処分方法、捨て方を解説」
「アンテナの廃棄方法を総まとめ!自分でできる処分方法や業者を解説」
BS放送だけが映りが悪くなるのですが?
地上デジタル放送のチャンネルが問題なく視聴できるのに、BSやCSなどの衛星放送が映らなくなったというご相談をいただくことがあります。
これは地上デジタル放送用のアンテナと衛星放送用のパラボラアンテナが、それぞれ別の製品であるために発生します。
基本的に八木式アンテナなどの地上デジタル放送用のアンテナは受信感度もよく、ある程度の方角のズレで完全にテレビが映らなくなることはありません。
しかしその一方で衛星放送用のパラボラアンテナは、わずか1mm向きが変わっただけでも電波を受信できなくなり、テレビの映像が乱れてしまうことがあります。
特にお椀型であるパラボラアンテナは台風や暴風などの影響を受けやすく、災害後に地デジ放送は問題ないのに衛星放送だけ映らなくなるというお問い合わせも多いです。
このようなケースではアンテナ専門業者にご相談いただければ、すぐに専用の機器を用いて角度の再設定を行いますのでお気軽にご相談ください。
「BS・CSアンテナが故障した?修理の費用や工事が必要な場合を解説」
パラボラアンテナの仕様書に書かれた「110度」とは何ですか?
衛星放送のアンテナを調べるとよく目にするのが「110度(110℃)」という数字です。
これはそれぞれ電波の受信元である人工衛星の位置を表しており、ほかにも「124度」と「128度」のパラボラアンテナが存在します。
日本の衛星放送やスカパー!では、110度(110℃)の位置にある人工衛星を利用しているため、仕様書には「110度(110℃)」とパラボラアンテナの種類が記載されています。
そのほかにも「【最新版】アンテナ工事を依頼する時に気をつけるべきこと」などもまとめていますので、合わせてご確認ください。
アンテナ設置工事は地デジやドットコムにご相談ください
この記事では、2023年最新版のテレビアンテナ設置工事にまつわる全ての事柄を、まとめて解説させていただきました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご質問などありましたら、地デジやドットコムまでお気軽にお問い合わせください。
地デジやドットコムは、20年間アンテナ工事を専門に請け負ってきた、プロの技術者集団です。
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「アンテナ工事を迷っている」「テレビが映らない」「どこに相談していいかわからない」など、アンテナ設置工事についてお困りの際はぜひ一度ご相談ください。