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ステイホームで相場が上昇?アンテナ工事にまつわる最新事情
ウィルスの感染拡大によって人々の生活様式が変わるなか、アンテナ工事を依頼されるご家庭が増えています。
政府や地方自治体からの呼びかけや、飲食店の時短営業などによって、いわゆるステイホームの生活が長くなることによって、テレビの視聴機会が増えているようです。
そして、テレビ視聴の際に画質が気になったり、放送エリアのはずが受信できていないテレビ局があったり、アンテナに関するトラブルが見つかるケースが増加しています。
せっかくテレビを視聴するなら快適な方が良いと感じている方のために、このところ工事代金の相場が上昇傾向にあるアンテナ設置工事について最新事情をまとめてご紹介します。
目次
テレビ視聴機会の増加 = 不具合の発見の増加
ステイホームの要請に従って自宅にいる時間が長くなっている方は、リビングでくつろぐ時間や、食事中や食後などにテレビを見る機会が増えているようです。
リモートワークで自宅作業をされている方の場合には、これまでは見ることが無かった昼間の情報番組やワイドショーを見ながら作業されているケースも多いのではないでしょうか。
こうしてテレビを視聴する時間や回数が増えることによって、どうしてもテレビやアンテナについて気になることや、気付くことが増えます。
地上デジタル放送の開始によって、以前のテレビのように画面が砂嵐状態になることは無くなりましたが、エラーコードが表示されて真っ暗な画面が断続的に表示されることがあります。
これまでの生活では、職場や飲み会から帰宅後や、出勤前の時間帯でした視聴していなかったテレビの視聴が増え、自宅のテレビでは映らないチャンネルがあることに気付いたという方も多くいます。
テレビは放送エリアがありますので圏外であればテレビ電波を受けられず視聴することができませんが、基本的には地域で配布されている新聞のテレビ欄に掲載されている放送局の大半は視聴することが可能です。
もしも、エラーコードが表示されたり、全く映らないということであれば、テレビ本体の設定か、あるいはアンテナに不具合がある可能性が高いです。
時間帯によって電波が悪くなる?
ステイホームによってテレビやアンテナの不具合が見つかる理由のひとつには、実は時間帯によってテレビ電波の受信状況が変化する可能性があるということが挙げられます。
日中にテレビを見ることが無かった方が、昼間の時間帯にテレビをつけてみると特定のチャンネルが映らないといった問題が見つかることがあります。
もちろん、テレビ局や電波塔から発信されるテレビ電波は、昼でも夜でも24時間ずっと同じ強度で発信されていますので、本来であれば時間帯によってテレビの映りに差があることはありません。
しかし、夕方から夜間には存在しない遮蔽物によって日中にテレビ電波を遮断するような状況が発生している場合には、時間帯によるテレビ移りの変化が生じます。
特に多い原因としては、近隣でアマチュア無線を趣味とされている高齢者の方がお住まいで、日中には電波を送受信して楽しまれているといったケースです。
長らく使っていなかったアンテナ配線を使用
リモートワークの勤務形態となっている方のなかには、自宅に仕事場を設けて作業をされているケースもあるかもしれません。
これまで物置として使用していた部屋を仕事場へと改装して、壁にあるコネクタにテレビを繋いで視聴されるようなケースでは、長らく使っていなかったテレビ配線を利用することになります。
ご自宅のなかに複数のテレビを設置されている場合には、アンテナとテレビ本体の間に分波器と呼ばれる装置が取り付けられており、アンテナから建物内へと引き込まれたケーブルを2つあるいは複数に分岐しています。
リビングなどのメインで利用しているテレビでは不具合が無いものの、新たに職場として使用するようになった部屋でテレビの映りが悪いと感じる場合には、分波器からコネクタまでの間のケーブルに問題が生じています。
電気コードやアンテナケーブルなどの種類を問わず、固くて細いケーブルはネズミにとっては歯を研ぐための便利な道具として使用されてしまいます。
また、ネズミの被害が無くても、分波器からケーブルが抜け落ちてしまっていたり、接続がゆるくなっていることで、テレビの映りが悪いと感じるケースが増加します。
アンテナ工事の相場が上昇している業界事情
ステイホームやリモートワークによってテレビの視聴時間が増えたことは、アンテナ工事の価格相場が上昇していることの原因のひとつである可能性があります。
テレビの視聴機会や視聴時間が増えることによって不具合を見つかるケースが増加することに加えて、自宅にいる時間が長いことによってアンテナ設置工事を依頼しやすいという事情もあります。
アンテナ工事を依頼しやすい時間帯
アンテナの設置工事を依頼する際には、必ず作業を行っている時間帯にはご家族の誰かが自宅に待機して、工事の完了までは待機しなければなりません。
屋根の上や壁面などアンテナ本体の設置箇所は屋外ですので、外出しても問題が無いように感じる方もいらっしゃいますが、ご家族の立ち合いは必須です。
なぜなら、アンテナまで辿り着くまでに室内を通らなければならないケースや、配線ケーブルの不具合について建物内を調査しなければならないケース、そして最終的な工事完了のチェックのためにテレビが正常に映っていることの確認が必要だからです。
テレビ電波のチェックについては専用の機材を使用すれば簡単に確認することができますが、細かなアンテナの向きの調整については、テレビの映りを確認する方が分かりやすいです。
このため、アンテナ工事を依頼するためには平日の日中に家族の立ち合いが必要で、普段であれば多少の不具合でも工事を依頼しないというケースが多いはずです。
しかし、ステイホームでご自宅にいらっしゃる時間が増えると、この機会にアンテナを含めご家庭のさまざまな機器や設備の不具合を修理しておこうと考える方が増加します。
この結果、アンテナ工事業者には連日、数多くの依頼が寄せられることとなっています。
感染拡大以前から工事相場は上昇気味だった
ステイホームによってテレビの不具合の発見される機会が増え、さらに在宅される時間が長くなったことでアンテナ工事を依頼することが可能になったことは、業者への依頼が増えて、工事の相場を上昇させる原因となっている可能性はあります。
しかし、実際にはウィルスの感染拡大による影響がでる前から、アンテナ設置工事の相場は上昇傾向になっていました。
詳しい理由については別記事「アンテナ工事の相場が高くなる理由!業者が裏事情を徹底解説」にて紹介していますが、人件費の上昇、業者の減少などが主な要因です。
屋根の上の不安定な場所での作業が中心のアンテナ工事は、高齢化している町の電気屋さんでは対応が難しく、少子高齢化によって若者人材の確保には人件費を上げざるを得ないという事情があります。
このため、政府などの取り組みが功を奏して感染拡大が少しずつおさまっていっても、アンテナ工事の相場が下がっていくことは、あまり期待できないのが現状です。
https://chideji-ya.com/blog/attention/%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%8a%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e3%81%ae%e7%9b%b8%e5%a0%b4%e3%81%8c%e9%ab%98%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%82%8b%e7%90%86%e7%94%b1/
社会の変化によってアンテナ工事の相場が変化する事例
ウィルスの感染拡大や、新しい生活様式への変化だけでなく、アンテナ工事の相場が上昇する原因となるような社会の変化はあります。
ここでは具体的にいくつかの事例についてご紹介します。
少子高齢化によるアンテナ工事相場の上昇
日本の少子高齢化はあらゆる産業に影響を与えていますが、アンテナの工事相場についても影響は避けられません。
高所作業が多いアンテナ工事は、高齢の作業員にとっては難しいところがあり、転落による事故などを考慮すると、積極的に仕事を依頼することができません。
特に、これまで地域のアンテナ工事を支えてきた街の電気屋さんについては高齢者の進行が激しく、アンテナ工事を断っている店舗が増えてきているようです。
店舗から工事現場までの距離が短いことで出張費などがかからず、地域の事情に詳しいことから調査費用が安く抑えられる町の電気屋さんの存在がなくなることで、アンテナ設置工事かかる費用の相場は上昇せざるを得ません。
異常気象によるアンテナ工事相場の上昇
ゲリラ豪雨や台風の経路の変化など、毎年のように異常気象が伝えられており、常に風雨にさらされているアンテナにとっては劣悪な環境になっています。
これまでも豪雪地帯や海岸近くなどの特殊な自然環境のエリアでは、その他の地域よりも頑丈な固定金具や装置が必要であるためにアンテナ設置工事代金が全国平均よりも高くなっていました。
豪雪地帯ではアンテナの上に屋根を取り付ける工事が行われたり、海岸近くでは潮風を受けてアンテナが錆びてしまわないように対策をするなど、追加の費用が発生することが頻繁にあります。
これらに加えて、ゲリラ豪雨が日常となり、これまでとは異なるルートを台風が通るようになると、アンテナ設置工事にしようする固定金具を強度の強いものに変更しなければならないエリアが出てきそうです。
世界で進行する異常気象や気候変動は、アンテナ工事の相場にも影響しています。
デザインアンテナは長期的なコストを下げる
アンテナ工事の相場が上昇している原因の多くは、屋根の上に取り付けられている八木式アンテナについてのもので、壁面に設置するボックス状のデザインアンテナには当てはまりません。
高所での作業によって熟練の作業員が必要になることが八木式アンテナの設置工事の問題点ですが、デザインアンテナの場合にはエアコンの設置工事よりも少し高い位置での作業となりますので、危険度が随分と下がります。
また、異常気象によって暴風雨の頻度が高まってしまう地域についても、軒下部分に設置されているデザインアンテナは影響を受けにくいですので、固定金具による増強も最低限のもので事足ります。
デザインアンテナと八木式アンテナの相場の価格差
デザインアンテナの設置工事にかかる相場は、以前は八木式アンテナよりも数万円程度の差がありましたが、最近では1万円を切る程度に縮まっています。
これまでよりもデザインアンテナの工事代金が下がってきた理由は、やはりアンテナ本体の価格が値下げされてきていることが大きいです。
地上デジタル放送の導入後に普及され始めたデザインアンテナは、他の家電製品と同じように、製品の性能は向上しているものの本体価格は下がるという時期に差し掛かっています。
また、デザインアンテナの作業環境が良いことで、高所での作業に熟練した作業員が複数名で工事する必要が亡くなったことも、人材確保の面から優れています。
デザインアンテナの長期的なメンテナンスコスト
デザインアンテナの工事代金が下がってきているといっても、依然として八木式アンテナを設置する方が初期コストを安く抑えられることには違いがありません。
テレビが映らない状態になっていて、とにかくすぐに修理してほしいというご家庭の場合には、費用が安く済む八木式アンテナを選ばれる方が良いでしょう。
しかし、自然災害への耐久性が高いことや、屋根の上に登って作業する必要がないというデザインアンテナのメリットは、長期的にはメンテナンスコストを下げる効果があります。
アンテナの製品サイクルは10年から15年と長く、今回の工事を終えたら、次回の交換時期は10年以上先の話になります。この間、建物は徐々に劣化し、屋根瓦なども耐久性が低くなっていきます。
新築物件のアンテナ設置工事では、丈夫な瓦屋根の上を職人が安心して歩くことができますが、築年数が30年を超えるような物件の場合には、かなり慎重に移動しなければ瓦の破損などのトラブルが生じてしまいます。
現在よりも少子高齢化が進行している10年後、このような作業を引き受けるアンテナ工事業者がどれだけ存在しているのかは予想できませんが、アンテナ工事の相場は今よりも高くなっていることは想像に難くありません。
もちろん、アンテナ工事の終了から10年間にも、八木式アンテナの倒壊によって屋根瓦が傷ついたり、雨漏りが発生してしまう原因になる可能性もありますので、デザインアンテナよりもメンテナンスコストが高くなるケースもあるでしょう。
現在のご自宅にずっと住み続けることを予定されている場合には、次のアンテナ交換のタイミングで、デザインアンテナの導入を検討されることをおすすめいたします。
アンテナ工事の相場について各種ご質問の答えをまとめた別記事「アンテナ工事の相場に関するQ&A」も参考にしてください。