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八木式アンテナはもう古い?デザインアンテナと徹底比較
八木式アンテナは、日本で最も数多く普及しているタイプのアンテナで、矢印型の魚の骨のような形状で屋根の上に立てられています。
地上デジタル放送が開始される前までは八木式アンテナ以外のアンテナタイプはほとんど見られることがありませんでした。
しかし、最近ではデザインアンテナやユニコーンアンテナなどの形状の異なるアンテナタイプが登場しており、八木式アンテナは昔ながらの古臭いアンテナという認識を持たれる方が多くいます。
そこで、アンテナ設置工事の実績が3万件を超える地デジやドットコム監修による「本当に八木式アンテナは時代遅れなのか」の検証を行いたいと思います。
目次
八木式アンテナとは
八木式アンテナとは、テレビ電波を受信するアンテナ素子と、アンテナを直立させるための支柱が基本的なパーツで、矢印型で魚の骨のような形状をしているアンテナです。
一般的にはアンテナとして最初にイメージされ、高い普及率を誇るアンテナの種類です。
このところ、八木式アンテナの絶対的な地位を脅かす存在となっているのがデザインアンテナと呼ばれるボックス状のアンテナで、屋根の上ではなく建物の壁面に設置されています。
デザインアンテナが登場したことで八木式アンテナには古臭いイメージがついてしまっているのですが、実際には両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
デザインアンテナが優れている点
一般のご家庭や新築住宅を中心としてデザインアンテナを採用されるケースが急激に増えている背景には、デザインアンテナが八木式と比べて、いくつかの点で優れているからです。
まず、デザインアンテナという名前が示す通り、ボックス状のスタイリッシュな外観のデザインアンテナは、建物の外観を損なうことがありません。
さまざまなカラーバリエーションがあることも特徴のひとつで、建物の外観と色を合わせることによって、アンテナそのものの存在感を無くそうという狙いもあります。
また、デザインアンテナの設置箇所が壁面であることに魅力を感じられるケースも多くあります。基本的には屋根の上に設置するしか選択肢がない八木式アンテナは、壁面には取り付けできません。
屋根の上に登ることによって、瓦や屋根材を損傷させるリスクが生じたり、高所での作業によって転落のリスクがあったり、またアンテナが転倒してしまう可能性もゼロではありません。
このようなさまざまな懸念材料が、デザインアンテナを壁面に取り付けることによって解消されるのです。
デザインアンテナが劣っている点
もちろんデザインアンテナも万能ではありませんので、八木式アンテナと比べて劣っている点もいくつかあります。
まず、デザインアンテナは壁面に取り付けることによって、屋根の上の八木式アンテナと比較すると受信可能な電波が弱いことが、アンテナ設置時に問題になることがあります。
特に、アンテナ取り付け工事の専門業者に依頼されずにデザインアンテナを設置されたご家庭では、アンテナの取り付け後に受信電波が不十分であると判明して、仕方なく八木式アンテナに付け替えるケースもあります。
ただし、アンテナ工事の専門業者に依頼すれば、工事の前にテレビ電波の強度を計測することが可能ですし、受信電波が弱い場合にはブースターと呼ばれる電波の増幅器を追加することで対処することもできます。
もうひとつ、デザインアンテナを選ばれずに八木式アンテナを選択される理由となるのが、デザインアンテナの方が本体価格や工事の総額が高いということです。
デザインアンテナの普及率が増加することによって少しずつ価格が下がってきていますが、やはり八木式アンテナの方が費用面では安いのが現状です。
八木式からデザインアンテナに付け替える場合の注意点
八木式アンテナと比較した場合のデザインアンテナの優れている点と、劣っている点を踏まえ、デザインアンテナに付け替えたいと考えている方には知っておいていただきたい注意点があります。
まず、デザインアンテナの特徴について解説した通り、八木式アンテナは決して古臭い時代遅れのアンテナではなく、デザインアンテナと比較しても優れている点がいくつもあります。
家電製品やパソコン、スマートフォンなどでは新しい機種が出ることで、以前のモデルやタイプよりも圧倒的に優れた性能を発揮しますが、八木式アンテナとデザインアンテナでは性能面での大きな違いはありません。
もちろん、デザインアンテナの方が見た目が良いという点や、安全面でのリスクを回避することができるというメリットがあるものの、費用面では八木式の方が魅力的です。
また、八木式アンテナが既に設置されているご家庭で、デザインアンテナへと付け替える場合には、新規でデザインアンテナを導入するよりも工事代金が高くなる傾向にあります。
屋根の上の八木式アンテナを取り外して、新たに建物の壁面に固定金具を設置してからデザインアンテナを取り付けるという少し手間のかかる工事になるためです。
街の電気屋さんや、知識が乏しいアンテナ工事業者に依頼すると、八木式からデザインアンテナの付け替え工事の代金は非常に高額になるケースもあります。
八木式アンテナを選んで失敗したと感じられる事例
八木式アンテナを選択することで失敗したと感じ、デザインアンテナに付け替えを依頼されることが多くなってきているのも事実です。
具体的な失敗事例については、別記事の「八木式アンテナの失敗を紹介!みんなの経験に学ぶアンテナ工事」で詳しく説明しています。
https://chideji-ya.com/blog/attention/%E5%85%AB%E6%9C%A8%E5%BC%8F%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E3%81%AE%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%82%92%E7%B4%B9%E4%BB%8B/
このところ、特に多いご意見としては、八木式アンテナの方が安いと説明されたものの、後で調べてみるとデザインアンテナとの価格差が思ったほど大きくなかったというケースです。
お金に関する価値観は人それぞれですが、デザインアンテナの設置代金が思ったよりも安いと感じられることも多いです。
地デジやドットコムのタイプ別アンテナ設置料金については、「料金について」のページをご確認ください。以前と比べると、本当に価格差は小さくなってきました。
八木式アンテナの交換時期や故障について
八木式アンテナの寿命は、おおむね10年から15年となっています。
魚の骨のような形をしている部分が、八木式アンテナがテレビ電波を受信するための素子と呼ばれるパーツで、経年劣化によって少しずつ機能が落ちてきます。
新品の八木式アンテナは素子がコーティングされていますが、日光や風雨にさらされることで少しずつコーティングがはがれ、10年を経過したころには部分的に素子の内部が露出してしまいます。
素子は複数ありますので1つや2つの素子が露出していても特に問題はなくテレビ電波を受信できますが、露出部分のサイズが大きくなったり、露出している素子の本数が増えることで受信能力が失われていきます。
このため、八木式アンテナの交換については、できればテレビの視聴に問題が無くても設置から10年のサイクルで新しいものに付け替えることが好ましいです。
八木式アンテナが優れている点
八木式アンテナが古いアンテナという認識については、ここまでの解説で「決して古くない」と感じられた方が多いかと思います。
八木式アンテナが、デザインアンテナと比較して優れている点について改めて情報をまとめます。
まず、これまで長らく日本の主流なアンテナとして活躍してきた八木式アンテナは、テレビ電波を受信するという機能について非常に安定しています。
構造そのものも非常にシンプルで、テレビの映りに不具合が生じている場合には屋根の上を見上げるだけで、アンテナにトラブルが無いかを確認することができます。
ボックスに覆われたデザインなんて名の場合には、故障個所を発見するためにはカバーを開けて内部を確認する必要があります。
また、価格差が小さくなったとは言え、やはりアンテナ設置工事にかかる代金が安いことは魅力的に感じる方が多いです。テレビさえ見られれば良いという方には、八木式アンテナがおすすめです。
八木式アンテナが劣っている点
八木式アンテナが、デザインアンテナと比較して劣っている点についても確認しておきましょう。
屋根の上に設置しなければならないことが八木式アンテナの最大の欠点で、工事や転倒などによって瓦や屋根材を損傷してしまう可能性があるため、思わぬ費用負担が生じることがあります。
実際、八木式アンテナが倒れたことによって瓦に傷がつき、雨漏りが発生することで建物内の大掛かりな工事に発展してしまったという事例は、決して珍しくありません。
最近では、日本の天候に変化があり、ゲリラ豪雨が降るケースが増加傾向にあることから八木式アンテナにかかる負担が大きくなっていることも、リスクのひとつとして認識しておくと良いでしょう。
また、建物の外観についてこだわりたいご家庭では、屋根の上に八木式アンテナが立っていることに不満を感じられるケースが多いです。
せっかくデザイン性の高い住宅を建てたのにも関わらず、八木式アンテナによって外観が台無しになってしまうことを懸念され、壁面設置のデザインアンテナを選択されるご家庭が増えています。
すでにご紹介した通り、デザインアンテナの場合には壁面に設置することで目立ちにくいことに加えて、カラーバリエーションが豊富であることから外観や壁面と色を合わせやすいという特徴があります。
八木式アンテナとデザインアンテナの比較まとめ
世間のイメージとは裏腹に、これまで長らく日本の主流のアンテナとして活躍してきた八木式アンテナは、2021年現在においても依然としてテレビ電波を受信するアンテナとして十分に使用可能です。
ただし、デザイン面や安全面では、どうしてもデザインアンテナと比べると見劣りしてしまうポイントがありますので、両者をしっかりと比較検討することが大切です。
https://chideji-ya.com/blog/attention/%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%8a%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%81%8f%e3%82%89%e5%bf%85%e8%a6%81/
八木式アンテナの方が設置工事にかかる費用は安く抑えることが可能なのは魅力的ですので、まずは八木式を設置してみて、将来的にデザインアンテナへの付け替えを検討することも可能です。
ただし、八木式アンテナを取り付けされたご家庭でデザインアンテナへと変更する場合には、設置工事にかかる費用が大きくなってしまう可能性があることについては考慮してください。
故障や転倒、屋根の損傷などによって八木式アンテナでトラブルが発生してしまった場合には、結果的にデザインアンテナの方がトータルコストが安かったという事例も多くあります。
デザインアンテナは若い世帯での採用が多いですが、屋根を大切に扱うことを意識されている高齢者のご家庭でも、壁面に設置するデザインアンテナに魅力を感じられるケースも多いです。
地デジやドットコムでは、さまざまなアンテナに関するご相談をいただいており、八木式アンテナとデザインアンテナの両方を比較して、各ご家庭に合ったものをおすすめさせていただいています。
私たちのようなアンテナ工事の専門業者であっても、依然として八木式アンテナの設置をおすすめさせていただくケースがありますので、決して八木式アンテナは時代遅れではありません。
アンテナ工事全般について言えることですが、アンテナ本体は非常にシンプルな構造であるものの、実際に何が最適であるのかは現場を確認しなければ分からないです。
八木式アンテナが今でも多くのご家庭で利用されているのは、決して費用面で安いというだけではなく、八木式アンテナの持つメリットについて魅力を感じられている方が多いことを表しています。
八木式アンテナとデザインアンテナの比較では、こちらの記事「デザインアンテナと八木式アンテナを比較!メリットや特徴を徹底解説」も参考にしてください。
https://chideji-ya.com/blog/attention/%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%8a%e3%81%a8%e5%85%ab%e6%9c%a8%e5%bc%8f%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%8a%e3%82%92%e6%af%94%e8%bc%83%ef%bc%81%e3%83%a1%e3%83%aa/
地デジやドットコムでは、皆さまに気軽にご連絡やご相談がいただけるように24時間体制のコールセンターを設け、ご連絡をお待ちしています。
アンテナ工事の実績が3万件を超え、多くのお客様に満足していただいており、出来る限り費用負担を減らしながらも最適なアンテナをおすすめさせていただきます。
是非、お気軽にご連絡をいただき、アンテナに関するさまざまなご質問をしていただけますと、八木式アンテナとデザインアンテナの比較を含めて、皆さまのお役に立てるご回答をさせていただきます。