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引越し先のテレビ電波が弱い?強電界地域と弱電界地域でのアンテナ工事のポイントを解説
引越し先でテレビを設置してみたけれど、映像が乱れるなどの症状が出て困った経験はありませんか。
新しい土地でテレビがうまく映らないことにはさまざまな原因が考えられ、対処法を間違えると不必要な工事をしたり、不要なテレビの買い換えをすることになる恐れもあります。
ここでは、引越し先でテレビがうまく映らないときの原因とその対処法を細かくご紹介します。
また記事の後半では引越し先の電波が弱かった場合に必要なアンテナ工事のポイントを紹介するので、これから引っ越しを控えている人はぜひ参考になさってください。
目次
引越し先でテレビが映らない原因と対処法
引越し先で設置したテレビが映らない際に考えられる原因は以下の通りです。テレビ
やテレビに接続している周辺機器をまずはよく確認してみましょう。
テレビの設置を間違えている
テレビ配線のつなぎ先を間違えていたり、引っ越しの際に起こる振動でB-CASカードが抜けているなどで、テレビが映らないことがあります。
テレビを設置した経験がない方はどこにどんなケーブルを接続するかよく分からない方がほとんどのため、今から簡単にご紹介します。
正しく設置する方法
テレビ視聴に必要なケーブルは2本あり、それは「電源ケーブル」と「アンテナケーブル」です。
電源ケーブルは、片方をテレビ付近のコンセントに挿し、もう片方のメガネのような形をしたケーブルはテレビの裏側にしっかしと挿し込んでください。
あ次に「アンテナケーブル」を挿し込みます。電源ケーブルはテレビ購入時に付属していますが、アンテナケーブルは家電量販店などで別途購入する必要があるのでもし、引っ越しの際に失くしてしまった方や未購入の方は事前に準備が必要です。
アンテナケーブルは差込口の形が円形の金属でできており、それぞれ地上用とBS・CS用があります。どちらの場合も室内のコンセント付近についてある丸い形のアンテナ端子とテレビ背面にある丸い端子にケーブルを接続して設置をおこないます。
またテレビ画面に「E100・E101・E102」などのエラーコードが表示されている場合は、テレビ本体の側面に挿入されているB-CASカードがうまく機能していないことを意味しています。
B-CASカードはテレビ視聴に必ず必要なため、一度取り出し再度しっかりと正しい位置に挿入し直しましょう。
引越しの影響でテレビや配線が壊れた
テレビに電源が入らない、または一切映らない場合は、テレビや配線が運搬時に故障した可能性が高いです。
アンテナは一般的に10〜15年ほど使用することができますが、テレビ本体の寿命は6〜10年程といわれています。
そのため、引越しの振動が致命傷になることも十分考えられます。
また、テレビ配線も梱包の際にきつく結ぶと断線する恐れがあり、テレビ端子の細い芯線が曲がると使用できなくなることからケーブルを扱う際はくれぐれも注意が必要です。
引っ越しする前はテレビが問題なく視聴できていたのに、運搬後にテレビが映らなくなった場合は、テレビ自体を買い替えることも検討しましょう。
引越し先にアンテナ設備がない
そもそも引っ越し先の家にアンテナ設備がないというケースがあります。
新築住宅にアンテナはついていて当然だと思われがちですが、近年ではアンテナ設備の工事が含まれていないことも多いです。
昔はほとんどの新築には「八木式アンテナ」という屋根の上に設置するアンテナが施工料金に含まれており、引っ越し後もすぐにテレビを視聴することができました。
しかし最近ではテレビアンテナの種類や設置場所が多くなり、またテレビ自体を見ない方も増えてきたことから、アンテナを基本工事に含まない住宅施工会社が増えつつあります。
そのため新築住宅の場合、テレビアンテナが工事に含まれているのか施工会社に一度問い合わせましょう。
中古物件の場合は、既存のアンテナ設備はあっても壊れていてきちんと稼働していない可能性が疑われます。
テレビが映らないときは、アンテナ設備があるのかどうか、また設置してあったとしてもきちんと動作しているかをご自身で確認する必要があります。
ご自身で判断できないときは、ハウスメーカーや大家さん、プロのアンテナ業者に相談するようにしましょう。
なお、マンションやアパートは共用アンテナを使用しているため、もしテレビが映らないときは部屋の配線設備やテレビ本体に問題があることが多いようです。
引越し先の電波がアンテナと合っていない
テレビや配線に全く問題がなく、アンテナ設備が整っていても、引越し先の電波状況と合っていなければテレビがきちんと映らないことがあります。
電波の強弱は電波塔との距離や間に障害物があるかどうかで決まりますが、このテレビ電波は強すぎても弱すぎても正常に視聴することができません。
テレビに電源をつけてエラーコードのE201・E202が出ていると、電波がご自宅に合っていない証拠なので、この場合は専門的なアンテナ工事が必要となります。
引越し先の電波が強すぎる場合
上記でご紹介した対処法をおこなっても、テレビ映像が回復しない時は、引っ越し先の地域の電波が強すぎることが原因の可能性があります。
この電波が強い地域を「強電界地域」と呼び、電波塔とご自宅の距離が近い場合に電波障害を発生させます。
それでは電波が強いとどのような問題が起こるのか、また対処法をご紹介します。
電波が強すぎる原因
引越し先がテレビの電波塔に近い「強電界地域」であると、テレビがうまく映らないという現象が発生することがあります。
一般的に電波は弱いときがクローズアップされがちですが、実は強すぎてもテレビが電波を上手く処理することができません。
強電界地域で起こる電波障害には、どのようなものがあるのかというと「ノイズの発生」や「映像の乱れ」などがあります。
ブロックノイズとはテレビ画面に現れる四角い形をしたモザイクのようなもので、急にテレビの画質が落ちた際や映像がカクカク再生される時に同時に出現することが多いです。
強電界地域のアンテナ工事の対処法
引越し先が強電界地域でテレビ映りが悪い場合に、自分で対処可能な方法があります。
しかし電波塔が目視できる地域に住んでいたとしても、局地的に電波が弱いスポットになっている可能性もあるので一概に強電界地域だといえるわけではありません。
最終的にはきちんと専門のテレビアンテナ業者に電波チェックをしてもらったほうが安心です。
テレビに付いているアッテネーターで調整する
テレビの機能の中に「アッテネーター」という設定ができる画面があります。
アッテネーターとは、アンテナから送られてくるテレビデータの質を保ったままテレビに送られる信号を弱め、扱いやすくする装置です。
この「アッテネーター」はテレビ機能に内蔵されていること多く、リモコンから簡単に設定できるためご紹介します。
まずリモコンのホームボタンから「アンテナ設定」を選びましょう。次にご視聴中の地上デジタル放送を選び、「アッテネーター設定から機能をオン」すると完了です。この方法を取ることで、テレビ電波の受信状況が改善することが多いです。
室内アンテナを検討する
アンテナ工事をしたくない場合、手軽に設置できる「室内アンテナ」を検討しても良いといえます。
室内アンテナはネットで簡単に購入できて工事不要ですが、電波を受信できるよう角度を調節しながら設置する必要があります。
また、周辺に住宅が隣接している住宅の場合、窓際でしか電波が入らないということも懸念されます。
この際は室内アンテナを窓に固定などに固定しなければならないため、室内の外観を大幅に損ねる可能性があります。
プロのアンテナ業者にアドバイスを受ける
上記の対処法をおこなってもテレビ映りの改善が見られない場合、プロのアンテナ業者に電波チェックをしてもらい、外付けでアッテネーター(電波減衰器)を設置することで症状を改善できます。
専門の業者は電波を測定する機器を使用してテレビが映らない原因を特定することができるため、専門的なアドバイスを受けることが可能です。
また同時にアンテナのメンテナンスやアンテナの位置・向きなどを見てもらっておけば更に安心です。
引越し先の電波が弱すぎる場合
テレビ電波の入りが弱い地域のことを「弱電界地域」といい、山間部や孤島、海沿いなどの隔絶された土地は電波の受信感度が低下することがあります。
弱電界になる要因は、テレビ電波を送っている電波塔から距離があるためで、これらの地域にはブースターなどの電波を増幅させる機器を設置することで正常にテレビ放送を見ることができます。
電波が弱くなる原因
引越し先が電波塔から遠い「弱電界地域」と呼ばれる場所でもテレビ映りが悪くなる症状が起こります。
弱電界地域は電波塔から距離がある地域に多く、山や海などの障害物があって電波が届きにくい、あるいは電波が反射することが原因でテレビにノイズが入るなどの症状が起こります。
弱電界地域のアンテナ工事の対処法
弱電界地域では、アンテナ本体の電波受信能力の見直しが必要なので、自分で対処することは難しいです。
基本的にはアンテナ専門業者に依頼して、電波や設備をチェックしてもらわないといけません。
一時的に電波が弱い可能性を考える
悪天候などで一時的に電波が弱くなることがあるので、大雪や大雨の日にテレビ映りが悪い場合は天候回復を待ってから再度テレビ視聴をおこないましょう。
天候が回復しても断続的に症状が続く場合は業者に依頼することがおすすめです。
アンテナにブースターを設置する
ブースターとはテレビ電波を増幅させる機器のことで、電波の入りが弱い地域や反対に強すぎる地域のご家庭にアンテナと一緒に設置すると快適にテレビ視聴をおこなうことができます。
ブースターは、設置の際に入念な電波チェックが必要となるため、アンテナ専門業者に取り付けてもらうようにしましょう。
アンテナ本体の変更を検討する
プロのアンテナ業者に電波チェックをしてもらって、ブースターの追加で対応できない場合は、電波感度の良いアンテナに変えることを検討しましょう。
ただし、現在ブースターの性能は向上しているため、ほとんどのケースでアンテナをそのまま利用できることが多いです。
例外としてアンテナがあまりにも古い場合や劣化が激しい場合は、まるごと交換を検討したほうが安心です。
強電界地域や弱電界地域についてもっと詳しく知りたい場合はこちらの記事も御覧ください。
引越しでアンテナトラブルがあったときのポイント
テレビ電波は目に見えないので、電波の強弱は簡単には把握できません。
ここでは新しい土地に引越しする際にアンテナやテレビでトラブルが起きないようにする方法を紹介します。
新築物件に引越す場合
新築の場合は、土地を決めた段階で、自宅周辺のアンテナの種類などを見ておくと良いでしょう。
アンテナ専門業者に電話で相談することでその土地にあったアンテナを教えてもらえる可能性があります。
以下のサイトにて新築に設置するアンテナ工事の依頼方法やお得な業者選びについて解説しているので参考にしてください。
賃貸戸建てに引越す場合
引越し先を決める際に、賃貸ならアンテナ設備の内容や地域の電波事情を管理会社に確認することで、電波が強いか弱いかを把握することができます。
賃貸であれば、アンテナ工事は大家負担になることがあるので、勝手に工事依頼をしないで事前相談をするようにしましょう。
中古物件に引越す場合
中古住宅の場合、住宅購入前に仲介業者に質問してみましょう。
もし物件にアンテナがついていたとしても、アンテナが古く地デジ化前のアンテナであった場合、使用できないのでどのようなものが設置されているかよく確認する必要があります。
またテレビ端子を増やしたい、BSも見たいなど希望がある場合は、引越し前にアンテナ工事を依頼して済ませておけば、入居日からスムーズにテレビを視聴することが可能です。
引越でアンテナトラブルがないように事前にチェックしておきたい方は、こちらもご覧ください
引越し先のテレビ電波が弱い?まとめ
この記事では、引越し先のテレビ電波を調べる方法や強電界地域と弱電界地域でのアンテナ工事のポイントを解説しました。
転居先でテレビを接続しても映らない場合や映像に乱れが生じる場合は、ご自身でできる対処方法をまずは試してみて、それでも改善がみられない場合はアンテナ専門業者に依頼するようにしましょう。
アンテナ設置のプロである地デジやドットコムは、電波が悪い状況や場所での施工経験が豊富で、新築住宅や中古住宅どちらであっても最適なアンテナ選びをサポートいたします。
また引っ越し前であってもアンテナや電波について確認しておきたいことがあれば、電話とメールにて無料相談をおこなっているためぜひ一度ご連絡ください。