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アンテナ工事の落とし穴・盲点!電波障害の原因になる意外な遮蔽物を紹介
テレビが急に映らなくなる原因のひとつが、電波障害です。
たとえば電波は水に吸収されやすい性質があるため、特に豪雨や大雪の日は電波障害が起こり、テレビ映りが悪くなることがあります。
また、自宅と電波塔の間に大きなビルや住宅地ができると、それが遮蔽物となり電波障害を引き起こすのも有名な原因です。
しかし、電波障害になる原因はそれだけではありません。
そこで今回は、アンテナ工事をした時点では気づかない「電波障害の意外な原因」について詳しくご紹介します。
ほかにも通常の電波障害や、発生時の相談先、電波障害の解消方法もまとめて解説しました。
最近急にテレビ映りが悪くなった方や、特定の時間だけ入るノイズにお困りの方、電波障害について知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
電波障害とは
電波障害とは、何らかの原因で電波を正常に受信できなくなった状態のことです。
電波障害では電波自体が遮られてしまっているので、一般的にいちど起こると、周辺地域すべてのテレビに影響が出ます。
ここではまず電波障害で発生しやすい症状やよくある原因をまとめていますので、ご自宅のテレビの状態が電波障害によるものなのか確認してみましょう。
電波障害によりテレビに発生する症状
まずは、電波障害によりテレビに発生しやすい症状をみていきます。
ブロックノイズ
ブロックノイズとは、テレビの画像がモザイク状に乱れてしまう症状です。
映像の乱れは一部分のこともあれば、全体が乱れたり音声に影響がでることもあります。
ブロックノイズの主な原因は電波障害などによる電波不足です。
なお、コードの劣化やテレビ端子の接触不良で発生することもあるため、ブロックノイズが発生した場合は、いちどコードの状態や端子がきちんと刺さっているか確認してみましょう。
エラーコードE202が表示される
テレビにエラーコードのE202が表示された場合、アンテナの電波受信レベルが低下して、充分な電波がアンテナに届いていません。
一部の放送だけの場合もあれば、テレビが全く映らなくなることもあります。
電波障害のほか、アンテナの不具合や角度のズレなどが原因になることもあるため、時間経過でエラーがなおらなければアンテナ業者に相談して点検してもらいましょう。
もしそのほかのエラーコードが出てお困りの場合は「テレビのE201やE202とは?アンテナとエラーコードの関係を解説!」をご確認ください。
よくある電波障害の原因
ここでは、よくある電波障害の原因を解説します。
台風や大雪などの悪天候
最も多い電波障害の原因は、豪雨や豪雪などの悪天候です。
テレビ電波は水分があると吸収される性質があり、特に衛星放送であるBSの電波は影響を受けやすいため、映像に乱れが発生します。
地デジはある程度の悪天候には耐えることができるものの、やはり台風やゲリラ豪雨のような日はブロックノイズやE202のエラーが発生しやすいです。
このような悪天候による電波障害は時間が経過すれば収まるため、慌てずに天候の回復を待ちましょう。
自宅と電波塔の間にビルなどの大型遮蔽物ができた
電波は直進する性質があるため、電波塔とアンテナの間に大型ビルや高層マンションなどが建設されると、電波が遮られて障害が発生します。
また、電波は物に当たると反射して分散してしまうため、電波塔から遠い地域ほど影響を受けやすいことも遮蔽物による電波障害の特徴のひとつです。
建造物を動かすことは難しいため、この場合はご自宅のテレビアンテナの設置場所を移動するか、ブースターなどの機器を追加して電波を増幅するなどして対応しましょう。
電波障害を引き起こす意外な原因
アンテナ工事を行うときは専門の電波計測器(レベルチェッカー)を使用して、確実にテレビが映るように設置場所や角度を調整します。
しかし、アンテナ工事のときには予測していなかった意外な原因で、電波障害が発生することも予測しておきましょう。
ここでは、あまり知られていない電波障害を引き起こす原因を細かくまとめています。
知っていれば避けられる電波障害もあるため、アンテナ業者と事前に相談するためにもしっかりご確認ください。
樹木の枝葉
ご自宅やご近所の庭木は、季節とともに成長します。
そのため「アンテナ工事が冬だったので気がついていなかったが、夏になって枝葉が茂ると電波障害が起こった」というケースも少なくありません。
落葉樹の葉が落ちている冬場のアンテナ工事や、ご近所で木の剪定がされた直後、大きくなる木を植栽した場合なども、電波を遮るほど樹木が成長してしまう可能性があるため注意しましょう。
特に外壁に設置するデザインアンテナや、屋根の縁(破風)に設置するユニコーンアンテナの場合は影響を受けやすいため、アンテナ業者とよく相談しながら設置することが大切です。
高速道路の渋滞
高速道路の多くは高架化されており、家屋の屋根より高い位置につくられています。
そのため高速道路の近い地域にアンテナを設置する場合、高速道路が電波を遮断しないように調整しながらアンテナ工事が行われます。
しかし高速道路が渋滞し、貨物トラックなどの大型車が連なった状態が長時間続くと電波を遮ってしまい、まれに弱い電波障害を引き起こすことがあります。
この場合は時間経過とともに解消されますが、渋滞の発生時間がテレビの視聴時間とかぶってお困りのときは、アンテナの移設も検討するようにしましょう。
新幹線や風力発電によるフラッター現象
フラッター現象とは、移動する遮蔽物の影響で電波の強弱が短時間でこまかく変動し、アンテナがうまく映像を受信できなくなる電波障害のことです。
具体的には、新幹線や電車、高速道路を通過する自動車がフラッター現象を起こしやすい主な遮蔽物です。
また、電波塔とアンテナの間に風力発電設備が建設された場合、風車の羽が回転して電波を遮ることで、フラッター現象が発生します。
このようなフラッター現象で電波が安定しない場合は、専門のアンテナ業者に相談しながら対策を行いましょう。
飛行機やヘリコプター
実は飛行機やヘリコプターなど低空飛行する航空機によって電波障害が発生することもあります。
飛行機やヘリコプターが遮蔽物となって電波が届かなくなるほか、航空機同士の通信が電波に干渉して、テレビの画像が乱れやすくなります。
実際、米軍基地の多い沖縄県や、自衛隊基地の近くなど、特定の地域で電波障害が多いといわれています。
アンテナにはりついた葉や鳥の糞などの異物
台風の日などアンテナに濡れた葉やゴミなどの異物が張り付いたり、アンテナに鳥がとまって糞を落とされることがあります。
少々の異物であれば雨などで洗い流されるため、ほとんど影響はありません。
しかし、ゴミがパラボラアンテナの大部分を覆ってしまったり、大量の糞が蓄積すると、電波障害やアンテナの破損の原因になります。
アンテナになにか異物が付着しているのを発見したら、高所作業になるため自分で取ろうとせず、アンテナ業者に相談してみましょう。
なお、鳥が引き起こすアンテナへの影響は「アンテナをカラスから守る!鳥害・糞害の影響や対策、アンテナ修理について解説」の記事にまとめていますので、参考になさってください。
ご近所の洗濯物
住宅密集地や都心では、住宅と住宅の間がせまく、隣家の生活状況で電波障害が起こる可能性があります。
たとえば、壁面に設置するデザインアンテナなどは「隣の家が布団など大きな洗濯物を干すと完全に電波の死角になってしまう」というケースもあるようです。
経験のあるアンテナ業者であれば、そのような点も考慮しながら最適な設置場所を選択してくれますので、よく相談してみましょう。
そのほかにも季節ごとに電波障害が発生する原因もあるため、心当たりがある方は「テレビ映りが悪くなる時期があるって本当?季節別アンテナ修理の事例紹介」の記事も参考になさってください。
電波障害の解消方法
電波障害の多くの原因は高層ビルや樹木など自分でコントロールできないものです。
そのため、もしご自宅に電波障害が発生していると感じたときは、専門機関に問い合わせるか、アンテナ業者へ相談する必要がでてきます。
ここでは、電波障害の具体的な問い合わせ先や解決方法をまとめました。
専門機関に相談する
電波障害は、発生原因によって問い合わせ先が異なります。
ご自宅周辺の状況を確認しながら、連絡してみましょう。
近所で工事がはじまってから電波障害が起きた
近所で工事が始まった、新しくマンション・ビルなどが建設されはじめてからテレビ映りが悪くなった、などの場合は、お住まいの自治体に相談してみましょう。
相談先の課は自治体によって異なるので、電話交換の窓口で状況を説明すれば担当者へつないでもらえます。
なお、自治体によって対応はまちまちなので、確実に解消したい場合はアンテナ業者に相談したほうがスムーズな可能性もあります。
700MHz電波障害のチラシがポストに入っていた
700MHz受信障害とは、アナログ放送時代に使用していた電波帯をスマートフォンで利用するため、再編成した事で発生する電波障害です。
ただし、基本的に影響を受けるのはごく一部の地域に限られており、特定の旧式ブースターを使用しているケースのみです。
もし該当する場合は一般社団法人 700MHz利用推進協会に相談すれば、700MHz電波障害の影響かどうか無料で判断してもらえます。
もしご心配な場合は「700MHzで受信障害!携帯電話の電波でテレビが映らなくなるってほんと?」に詳細をまとめていますので、ご確認ください。
原因はわからないが電波障害が疑わしい
そのほか、飛行機の通信やアマチュア無線などの電波干渉など、原因はよくわからないがテレビがうまく映らない場合は、総務省の各総合通信局に専用の窓口があるので相談してみましょう。
NHKが映らない場合は、NHKの受信相談窓口に問い合わせることも可能です。
ただし、基本的に問い合わせだけでは電波障害の根本的解決にはならない事が多いため、最終的にはアンテナ業者に相談しつつ解決策を練ることになります。
アンテナ業者に相談する
電波障害の解消には、最終的にご自宅のアンテナの調整が必要になります。
また、テレビ映りが悪い原因は電波障害以外にあるかもしれないため、アンテナ設備を点検するためにもいちどアンテナ業者に問い合わせてみましょう。
ここでは、アンテナ業者に問い合わせたあとにできる、具体的な解決策をいくつかご紹介します。
アンテナの設置場所をかえる
アンテナと電波塔の間に遮蔽物があるせいで電波障害が発生している場合は、アンテナの設置場所を変えれば根本的に解決することができます。
アンテナの設置場所は屋根や壁面以外にも、屋根裏やベランダなどさまざまな可能性があるので、「ここは無理だろう」という先入観を持たないことが大切です。
最適な場所がわからない場合は、アンテナ業者をよんで専門の電波計測器(レベルチェッカー)で計測してもらうと確実です。
アンテナを受信性能の高いものに交換する
古いアンテナや受信性能が低いアンテナは、電波が少し乱れただけでもダイレクトに影響を受けてしまいがちです。
そのため、もし古いアンテナを使用している場合、受信性能の高いアンテナに交換することで電波障害の影響を受けにくくすることができます。
ご自宅の状況によって最適なアンテナの性能や機種は異なりますので、経験のあるアンテナ業者とよく相談しながら交換工事を行うことが大切です。
電波障害の原因になる意外な遮蔽物まとめ
電波障害の原因はよくある悪天候や高層ビルなどの遮蔽物だけではありません。
アンテナ工事の際に予測しづらい飛行機や高速道路などのフラッター現象や、知っていれば回避できる樹木の成長・近隣の洗濯物事情など様々なものがあります。
もし電波障害が起こるとアンテナの移設工事が必要になることもあるため、未然に防げるものはアンテナ業者に相談して対策をしておくようにしましょう。
もし電波障害でお困りの場合や、原因不明だがテレビ映りが悪い場合、アンテナ設置場所に迷っている場合は、地デジやドットコムまでご相談ください。
地デジやドットコムはアンテナ工事のプロ集団であり、たくさんの電波障害を解決してきた実績があります。
アンテナのご相談や工事の見積もりなど、専門知識を持つスタッフが24時間年中無休でお電話やメールに対応していますので、安心してお問い合わせください。