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アンテナ交換工事っていくら必要?八木式とデザインアンテナの違いを詳しく解説
アンテナの寿命は10年から15年と、他の家電製品などの比較すると長い耐用年数があります。
風雨や台風などの自然にさらされる環境にありながらも、メーカー各社の企業努力によってアンテナの持ちが良くなっていますので、アンテナ交換工事は決して頻繁に行うものではありません。
一方、過去10年ほどの間にアンテナ業界では、旧来の八木式アンテナに加えてデザインアンテナと呼ばれるボックス状のタイプなどが登場したことで、利用者にとっては選択肢が増えました。
そろそろアンテナの交換時期かなと気になっている方や、すぐにでもアンテナを交換しなければならないと感じている方のために、アンテナ交換にかかる費用を解説します。
目次
八木式アンテナとデザインアンテナの交換費用を比較
地上デジタル放送が日本全国で完全移行されてから10年以上が経過しました。地デジと共に登場したデザインアンテナについても、本格導入から10年が経ったことになります。
以前は八木式アンテナと比べると高級なアンテナという位置づけだったデザインアンテナですが、商品の出荷台数が増えたことによって、各社から発売されているモデルでは価格が少しずつ下がってきています。
前回のアンテナ交換工事では、費用面を考えると八木式アンテナを選ばれていたご家庭でも、次回の交換についてはデザインアンテナにしようと考えられているかもしれません。
そこで、八木式アンテナとデザインアンテナを比較したときのコスト面の違いについて、アンテナ専門業者である地デジやドットコムが詳しく解説します。
やっぱり安い八木式アンテナ
八木式アンテナを選ぶ最大のメリットは、やはり価格が安いということです。
デザインアンテナと比較した場合には、八木式アンテナの方が5000円以上安いため、急に交換工事が必要になった場合には八木式アンテナを選ばれるケースが多いです。
一方では、10年後とのサイクルで計画的にアンテナを交換されているご家庭では、デザインアンテナを選択されているケースが多いように感じます。
八木式アンテナは本体価格や工事費が安くなるものの、アンテナ業者の作業員が屋根の上に登って作業を行わなければならないため、どうしても屋根に対する悪影響が懸念されます。
特に築年数が長くなってきたご家庭の場合には、屋根や瓦の強度にも不安を感じられていることがあり、アンテナ交換のために屋根の上に登ることに抵抗を持たれることがあります。
さらに次回、10年後のアンテナ交換の際にも、八木式アンテナであれば屋根の上での作業が発生してしまいますので、長期的な視野で判断するのであればデザインアンテナの方が好ましいです。
もちろん作業員は十分な対策を行って屋根や瓦への負担が少なくなるように心掛けますが、ご利用中にも台風などによって八木式アンテナが倒壊した場合には、屋根や瓦が損傷してしまう可能性があります。
工事代金そのものを比較すれば八木式アンテナの方が安いですが、長期的に見ると八木式アンテナを選ぶことによって思わぬかたちで屋根などの修繕費用が発生しますので注意が必要です。
随分安くなったデザインアンテナ
すでに解説した通り、デザインアンテナの本体価格は随分と安くなってきました。八木式アンテナとの価格差はアンテナ本体価格で数千円程度となっています。
ただし、これまで八木式アンテナを取り付けられていたご家庭にデザインアンテナを導入される場合には、八木式アンテナの取り外し、デザインアンテナの固定金具の取り付け、ケーブルの配線のやり直しなどのためにアンテナ工事代金が高くなってしまいます。
デザインアンテナ本体および取り付け代金は、地デジやドットコムの場合には2万2000円で、その他の条件をお聞きした上でお見積もりをださせていただいています。
八木式アンテナが屋根や瓦を損傷させてしまう可能性があるのに対して、デザインアンテナの場合には壁面への取り付けであるため、作業員が屋根の上に登ることがありません。
また、壁面のデザインアンテナは風雨による影響を受けにくく、飛来物が衝突するリスクも少ないですので、正しい設置方法をとれば自然災害にも強いという特徴があります。
八木式アンテナからデザインアンテナへの切り替えのタイミングでは少しコストが高くなってしまいますが、今後はデザインアンテナが主流となってくることが予想されますので、予算的な都合がつけばデザインアンテナへの交換がおすすめです。
アンテナ工事にかかる費用の内訳
アンテナ工事には、アンテナ本体の価格に加えて、取り付け用の部品の購入費や、業者の作業費や人件費、配線ケーブルの敷設費などの費用が発生します。
それぞれのご家庭によってアンテナの設置箇所が異なり、トラブルが発生している原因が違いますので、意外と安く問題が解消してテレビ視聴ができるケースもあります。
一部のアンテナ工事業者では、とにかくアンテナの交換ばかりを推奨して、不必要に大きなサイズのアンテナを取り付けるというような悪質な事例も目立ちますので注意が必要です。
アンテナ工事にかかる費用の内訳については、こちらの記事「アンテナ工事の費用と相場を解説」にさらに詳しい内容を記載していますので合わせてご一読ください。
https://chideji-ya.com/blog/attention/アンテナ工事の費用と相場を解説/
その他のタイプのアンテナの設置費用
八木式アンテナとデザインアンテナという現在の主流である2つのタイプの地デジアンテナに加えて、現在では様々なタイプのテレビアンテナが登場していますので、併せてご紹介します。
BS/CS視聴用のパラボラアンテナ
円盤型のパラボラアンテナは、いわゆる衛星放送と呼ばれるBS放送やCS放送を視聴するための特別なアンテナです。パラボラアンテナでは地上デジタル放送は視聴できません。
多チャンネル化の象徴とも言えるBS放送では、さまざまな専門番組が放送されていますので、趣味や映画などのチャンネルを視聴したい方にはおすすめです。
地デジやドットコムでは、地デジ用アンテナの交換時期にパラボラアンテナの新設を希望されるご相談が多いことから、地デジアンテナとの特別パッケージ料金をご用意しています。
デザインアンテナと同時に工事をご依頼いただくと、4万4000円(税込み)にて2つのアンテナの取り付け工事を合わせて行います。
どちらのアンテナも屋根の上ではなく壁面やベランダなどに取り付けを行うため、ご自宅の建物の外観がすっきりとしますので、多くのお客様から満足の声をいただいています。
電波受信能力が高いユニコーンアンテナ
デザインアンテナの普及とともに一部で問題になっているのが、デザインアンテナが受信できる電波の強度についてです。
壁面に取り付けるデザインアンテナは、どうしても八木式アンテナなどと比べるとテレビ電波の受信能力が低くなってしまうため、住宅密集地などではデザインアンテナの設置をお断りするケースがあります。
ブースターと呼ばれる電波を強める装置を増設することで対応することも可能ですが、最近ではユニコーンアンテナと呼ばれるボックスタイプの新たなアンテナが登場しました。
ユニコーンアンテナは、デザインアンテナと似ている外観ですが、屋根の隅の方に直立で設置するタイプのアンテナで、外観がスタイリッシュで電波の受信能力も高いです。
ユニコーンアンテナの設置工事は、アンテナ本体を含めて3万3000円(税込み)です。デザインアンテナよりも高い費用となりますが、デザインアンテナの進化版(第3世代)として導入されるご家庭が増加傾向にあります。
また、地デジやドットコムでは、ユニコーンアンテナと同時にパラボラアンテナを設置する特別パッケージもご用意しており、5万5000円(税込み)です。
前回のアンテナ交換時期に、周辺環境などを理由にデザインアンテナの設置を断られてしまったようなご家庭では是非、ユニコーンアンテナの取り付けをご検討いただければと思います。
目立たない小型アンテナ
都心部や基地局から近いなどの好条件のエリアでは、小型アンテナと呼ばれるタイプのアンテナを選択されるご家庭も増えています。
道路の街頭や監視カメラと同じくらいのサイズで、建物の外観を損なうことなく、ひっそりとアンテナを取り付けることが可能です。
ただし、小型であるために電波の受信能力は落ちてしまいますので、電波測定の専門機材を用いて計測を行い、十分なテレビ電波が受信できることが確認できる場合のみ取り付けが可能です。
アンテナが小型であることは、風雨などの自然の影響を受けにくく、もしも倒壊してしまった場合にも建物や周辺への被害を最小限に留めることができるというメリットがあります。
小型アンテナの設置費用は、本体価格を合わせて2万8600円(税込み)ですので、八木式アンテナやデザインアンテナよりも高くなってしまいますが、取り付け後の仕上がりをご確認いただければ、あまりの小ささに驚かれることが多いです。
なお、地デジやドットコムでは、小型アンテナとパラボラアンテナの2つの設置を同時にご依頼いただくと、特別プランとして4万4000円(税込み)でご対応しています。
ブースターの設置について
テレビの電波は、テレビ局や基地局などを経由して日本全国へと発信されています。
このため、多くのエリアでは地上デジタル放送を問題なく受信することが可能ですが、住宅の密集地や、近隣に高層マンションが建ったとき、またデザインアンテナの導入時には十分な電波を受信できないというケースがあります。
また、複数のテレビがあるご家庭の場合には、全てのテレビで安定したテレビ視聴をするためのテレビ電波が確保できないというケースもあります。
このようなときには、テレビ電波の増幅器としてブースターを設置します。
日本のテレビ放送の電波網は常に改善の取り組みが続けられており、今ではほぼ全てのエリアにおいてテレビ電波を受信することが可能になっています。電波障害によってテレビが映らないという事態もほとんど発生しません。
しかし、様々な要因によって十分なテレビ電波が受信できないご家庭ではブースターを設置することで、受信したテレビ電波を増幅してテレビ受像機へと届けます。
ブースターの設置には、ブースター本体価格を含めて2万円程度の費用が発生します。地デジやドットコムでは、ブースターの取り付けを1万6500円(税込み)で行っています。
アンテナ交換工事にかかる費用まとめ
工事費用を安く抑えたいなら八木式アンテナ、長期的な安全性や安さを求めるならデジタルアンテナというのが、アンテナ交換工事にかかる費用に関する大原則です。
長らくアンテナの主流だった八木式アンテナは、アンテナの本滝価格が安く、地元の電気屋さんなどでも最低限の知識を持っているため、手軽に設置工事を依頼することが可能です。
一方で、少し長期的な視点で見てみると、やはり屋根の上に登って作業しなければならない八木式アンテナは、作業そのものが危険を伴うだけでなく、倒壊してしまった場合には建物や近隣のご家庭に迷惑をかけてしまうリスクがあります。
デジタルアンテナは以前よりも価格が落ちてきたものの、依然として八木式アンテナよりも本体代金が5000円ほど高くなっており、アンテナ交換工事の全体の費用が大きくなる傾向にあります。
アンテナ工事のみを専門に取り扱う地デジやドットコムでは、少しでも多くのご家庭で最新のデザインアンテナを取り付けていただけるように、工事にかかる費用を安く設定させていただくと共に、パラボラアンテナの設置を同時に申込みいただくことで適用される特別パッケージ価格もご用意しています。
また、ここ数年の目だった傾向としては、デザインアンテナの第3世代とも言われるユニコーンアンテナが登場し、これまで八木式アンテナでなければ十分な電波が拾えなかったエリアにも対応可能になりました。
さらに小型アンテナという極めて小さいサイズのアンテナも普及してきており、テレビ電波が強いエリアでは一般的に採用されるケースが増えています。
アンテナの付け替えは10年から15年に一度ですので、もしご予算に余裕がある場合にはデザインアンテナやユニコーンアンテナなどの最新のアンテナを選択されることをおすすめします。