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アンテナの雪下ろしは必要?積雪や雪害による故障や修理を詳しく解説
雪がテレビアンテナの上に降り積もると、テレビ映りが悪くなったり、アンテナ自体が折れ曲がって故障するケースがあります。
また、屋根の上に設置しているアンテナに着雪するとテレビ電波を受信する機能が低下することから、テレビ視聴中にノイズが入ったり音声が途切れるなどの受信障害が発生しがちです。
例え、ご自宅のテレビにノイズが入っていながら視聴ができていたとしても、降り積もった雪がそのままアンテナの上で凍るとテレビ電波を全く受信できなくなるため、雪が降る地域にお住まいの方は雪に関する対策を取る必要があります。
そこでこの記事では、なぜ自分でアンテナの雪を除雪してはいけないのか、また雪がもたらすアンテナの不具合や修理・故障方法についても解説していますので参考になさってください。
なお、アンテナの上に雪があると多くの問題が起こりますが、アンテナの雪下ろしをご自身でおこなうことは大変危険を伴うためおすすめしません。
目次
アンテナの雪下ろしは必要なのか
アンテナの雪下ろしは可能であれば行ったほうが良いのですが、必須ではありません。
なぜならテレビアンテナは基本的に屋根や外壁などの高所に設置されていることが多く、雪下ろしは高所作業となり危険を伴うからです。
また、もう一つのおすすめしない理由として、雪下ろしの際にアンテナに接触するとアンテナの角度がズレてテレビが映らなくなる危険性があるからです。
テレビアンテナは専門の業者が電波の測定機器を使用してご自宅に最適な角度で設置しています。
万が一、ご自身でおこなう除雪作業中にアンテナの角度が変わるとそもそもテレビが映らなくなる危険性があるため、やめておいたほうが良いといえるでしょう。
そのためアンテナに降り積もった雪の影響でテレビ映りが悪い場合、アンテナ専門業者に相談して対策をとることが必要です。
積雪よるテレビアンテナの故障内容とは
雪の多い地域にお住まいの方は、普段から大雪がアンテナにどのような影響を与えるのかを知っておくことが大切です。
ここでは「積雪のため起こるテレビアンテナの故障」を具体例をまじえつつご紹介します。
①テレビ電波の受信障害
雪が降っていると、電波が阻害されてご自宅のテレビ映りが悪くなることがあります。
テレビ電波は電波塔からご自宅に設置されているアンテナへと電波が送信されています。
この電波はまっすぐ飛ぶ性質があり、電波塔からテレビアンテナまでの間に、大きな建造物や木などの障害物などがあると、電波が遮られてテレビが正しく映りません。
この障害物の中に豪雨や大雪といった水分の粒も含まれ、屋根の上に設置しているアンテナの場合、天候によって電波の受信レベルが低下することがあるのです。
雪などの天候による電波障害の場合、天気が回復すると電波レベルが回復します。
しかし長期間に渡り雪が降り続いたり、アンテナの上に降り積もると故障の原因になるため、天候が回復したら対策工事を行ったほうがよいでしょう。
②アンテナが折れ曲がる
アンテナの種類によっては、雪の影響でアンテナ自体が折れたり、曲がったりしてしまうことがあります。
特に屋根に設置する魚の骨のような形をしている地デジ用の「八木式アンテナ」は、雪が降り積もると重みに耐えきれず折れてしまう可能性があります。
住宅の外壁に固定するタイプのアンテナでも同様に、降り積もる雪の重量に耐えられず曲がってしまう危険性があるので事前に対策をしましょう。
③アンテナの角度がずれる
雪がテレビアンテナに積もると、その重みでアンテナの角度がズレてしまうことがあります。
また、屋根に降り積もった雪が溶ける際に、雪が一気に屋根から滑り落ちてアンテナに接触し、角度が変わってしまったというケースも少なからず存在します。
テレビアンテナはとても繊細な機器のため、良好な電波を受信するために専門の業者が数ミリ単位で細かく調整をしてご自宅に設置しています。
そのためテレビアンテナの角度が積雪の影響で少しでも変わると、電波の受信不良が発生しテレビが視聴できないので注意が必要です。
④ケーブルの接触が悪くなる
雪の影響でアンテナと接続しているケーブルが接触不良を起こす場合があります。
テレビ電波というのは、アンテナに接続しているケーブルから、室内にあるテレビへと電波を電気信号に変え送信しているという仕組みです。
そのため、アンテナ付近に設置しているケーブルに雪が降り積もると、雪の重みでケーブルが抜けてしまったり、接続部分から水が入り金属が錆びることからアンテナ故障の原因となります。
またアンテナやケーブル以外にも電波を増幅することを目的とした機器であるブースターや、屋外配線などが雪の影響でショートするケースもあり、この場合は専門の業者による修理が必要です。
雪の被害からアンテナを守る対策5選
大雪の影響でテレビ映りに支障をきたす場合、悪天候が落ち着いたら、今後テレビ映りに不備が出ないよう雪からアンテナを守る対策を取ると安心です。
ここでは雪の被害からアンテナを守る方法を5つご紹介します。
①雪の影響がない場所にアンテナを設置する
テレビアンテナに雪が降り積もることがある場合、アンテナの設置場所を変えることでアンテナを守ることができます。
現在、屋根の上にアンテナを設置している場合、雪を避けることができるベランダや軒下、また天井裏などの室内にアンテナを移動することをご検討ください。
アンテナの移設には専門業者に依頼して再度電波測定をし、新しい設置場所の電波レベルが良い場合にのみおこなうことができます。
融雪アンテナに切り替える
雪を溶かす「融雪装置付UHFアンテナ(20素子)」というアンテナが販売されています。
このアンテナの外見は八木式アンテナとほとんど一緒ですが、金属部分である素子にヒーターが組み込まれていることが最大の特徴です。
このヒーターは、アンテナの上の積雪や凍結状態を感知すると稼働する仕組みです。
アンテナに雪が降り積もったり、雪の影響でアンテナが折れたり転倒したりすることを防ぐ効果があるため、雪対策として最適だといえるでしょう。
③アンテナに撥水加工する
雪が降り積もる前にアンテナ本体に撥水スプレーや塗料を塗ることでアンテナに雪が積もることを防ぐことができます。
撥水スプレーの効果はアンテナに雪などの水分が付着しにくくなる他、雪が溶けた後の水滴によってアンテナがサビてしまわないよう防いでくれます。
なお、雪対策としてテレビアンテナに油を塗る方もいらっしゃいますが、かえってアンテナの寿命を縮めてしまうため絶対にやめましょう。
④アンテナにカバーをつける
テレビアンテナにカバーがあることをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
豪雪地帯にお住まいの方は積雪対策として、アンテナカバーを設置している方が多く、雪による電波障害を軽減してくれる効果があります。
アンテナカバーはその名の通りアンテナの上に被せるカバーのことで、電波を遮断しない素材で作られています。
カバーにはアンテナ全体を覆いかぶせるものから、電波を受信しているディッシュ部分のみカバーするものまで種類があるため一度専門の業者に相談すると良いでしょう。
⑤アンテナの種類を変える
雪の影響でアンテナに不具合が発生した方は、アンテナの種類を変えてみるのも一つの手段です。
近年ではテレビアンテナの種類が増え、丸いポール型のユニコーンアンテナや四角い箱型のデザインアンテナが発売されています。
特に四角い形のアンテナで、住宅の外壁に設置が可能な「デザインアンテナ」は雪が降る地域で人気が高く、積雪の影響を受けにくいと言われています。
雪が降る地域でおすすめのアンテナとは
テレビアンテナというと、魚の骨の形をした屋根の上に設置するアンテナを想像する方が多いのではないでしょうか。
このアンテナは「八木式アンテナ」といい、電波の受信性能の良さと安価な価格から日本全国の地域に普及しています。
しかし八木式アンテナは屋根の上にワイヤーのような固定器具で設置するため、雨や風、雪の影響を受けやすいようです。
「豪雪地帯にお住まいの方」や「雪によりアンテナの不具合を経験された方」などは、災害に強いアンテナを選ぶこともご検討ください。
住宅の外壁に設置が可能なアンテナとして「デザインアンテナ」や「ユニコーンアンテナ」という種類があり、雪が積もりづらい形をしていることから積雪が予想される地域にお住まいの方はこれらのアンテナを選ぶことも対策の一つになるでしょう。
・デザインアンテナ
デザインアンテナとは別名「平面アンテナ」や「フラットアンテナ」とも呼ばれ、箱のような四角い形をしているアンテナです。
スタイリッシュな形のため、住宅の外壁や屋根裏などの室内にも設置が可能で、雨や雪などの自然災害を受けるリスクが大幅に低いとされます。
住宅密集地や高層建造物が立ち並ぶ住宅においては、設置する位置や高さによって使用できないケースもあるため、専門の業者による入念な電波測定が必要になります。
・ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは平成29年に発売されたばかりの最新鋭のアンテナで、別名「ポール型アンテナ」とも呼ばれています。
ユニコーンアンテナの外見は、円柱状のオシャレな形をしていることから発売から1年後の平成30年には「グッドデザイン賞」を受賞しています。
こちらのアンテナは見た目が良いだけでなく、ユニコーンアンテナの特殊な固定具のおかげでベランダや屋根の張り出し部分といった外壁よりも高い位置に固定することができるようになりました。
デザインアンテナでテレビ電波が上手く入らなかったご家庭でも、ユニコーンアンテナの特殊な設置方法によって屋根がある場所か高所に設置できることから、雪が降る地域にお住まいの方から人気です。
また、ユニコーンアンテナの丸い形状は雪がアンテナ上に降り積もるのを防ぐだけではなく、風が通りやすいことから積雪を防ぐことに役立つとされています。
雪の影響で故障した際のアンテナ修理とは
積雪が原因でアンテナの故障が疑われる場合、プロの業者に依頼してアンテナの修理や工事を行いましょう。
ここでは雪の影響でアンテナが壊れた際の具体的な修理方法について解説します。
・アンテナの再調整
屋外に設置しているテレビアンテナに雪が積もると、その重みでアンテナの角度がズレてしまうことがあります。
またアンテナの故障でなくても、雪が降っている間だけ電波の受信レベルが低くなりテレビ映りが悪くなることもあります。
アンテナ専門業者は電波を測定する専用の機器を使用してアンテナ本体が壊れているのか、また雪の影響による一時的な通信障害なのかを見極めることができます。
もしアンテナの故障ではない場合、屋根の上のアンテナを正しい位置に戻すことで再び快適にテレビ視聴ができるため業者に依頼するようにしましょう。
アンテナの角度調整のみの場合、費用は1万円前後で対応してくれることが多いです。
・アンテナの交換
専門業者の判断でアンテナが故障していると言われた場合、アンテナの交換が必要になります。
故障したアンテナの撤去や交換作業は3万〜7万円程が相場です。アンテナの平均寿命は10年〜15年といわれているので一度設置すると長期的に利用することが考えられます。
アンテナの交換や工事依頼する業者を選ぶ際、費用が安価であることを重視することも良いですが、なるべく長期的に保証をしてくれる会社やアンテナの定期点検を無料でおこなってくれる会社を選ぶと安心です。
・アンテナの再設置
アンテナに雪が降り積もり倒壊することがあります。
運良く屋根の上で倒れたアンテナが故障しておらず再利用可能であると判断された場合、アンテナの再設置作業をおこないます。
アンテナの再設置をおこなう場合、新しいアンテナが必要ないため機材代金は不要ですが、アンテナを固定するパーツが必要となり別途部品代金がかかるので注意が必要です。
アンテナの再設置費用の相場は、1万円〜2万円前後であることが多いです。
アンテナの雪下ろしは必要?積雪や雪害による故障や修理まとめ
アンテナへの積雪が原因でテレビが映らなくなった場合、プロの業者に任せると安心です。
雪は降り積もると非常に重くなる特徴があるので、雪の重みでアンテナ自体が折れ、部品が落下することも考えられます。
そのため、毎年雪が降り積もる地域にお住まいの方や、予期せぬ積雪にお悩みの方は早めに業者を頼るようにしましょう。
アンテナ設置の専門業者である地デジやドットコムは、雪などによるアンテナの倒壊や傾きなどを業界最大級の20年間も保証しています。
お住まいの地域や住宅の特性に合わせたアンテナ設置場所をご提案させて頂きますので、ぜひ一度ご相談ください。