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屋根裏にも設置可能?目立たないようにアンテナ工事をする方法を解説
一般的に屋外に設置することが多いテレビアンテナですが、目立たないよう室内や屋根裏にも取り付けることが可能です。
実は住宅の屋根や外壁に固定するテレビアンテナは景観を損ねてしまったり台風などの雨風による劣化を避けられないため、プロのアンテナ業者であればお客様のご希望や地域性を考慮して室内へ取り付けるようアドバイスすることもあります。
この記事では、アンテナを屋根裏に設置できる住宅の条件や、設置可能なアンテナの種類、もし屋根裏に設置不可能であった場合の設置場所についてまとめました。
アンテナの自然劣化を避けたい方や、住宅の景観を損ねたくない方など、アンテナを屋根裏に取り付けることをお考えの方はこの記事を参考になさってください。
目次
アンテナは屋根裏に設置可能
テレビを視聴するために必要なアンテナですが、屋外に設置すると住宅の外観を損ねてしまうのではないかとお悩みの方も多いとおもいます。
そのため近年「アンテナを目立たせないよう屋根裏に設置してほしい」とご希望のお客様が増えてきました。
アンテナはご自宅周辺の電波状況や、住宅の設備環境によっても異なりますが、屋根裏に設置することが可能です。
ただし屋内では受信する電波が弱くなりがちなので、電波の測定技術や電気工事の知識が必要となります。
知識の足りない業者だと屋根裏に設置してもテレビがうまく映らなくなる可能性がありますので、屋根裏にアンテナを設置したい場合は必ずアンテナ専門の業者に依頼するようにしましょう。
アンテナを屋根裏に設置するための条件
アンテナを屋根裏に設置するには、以下の6つの条件を満たす必要があります。
ご自宅周辺の電波レベルが良いこと
屋根裏にアンテナを設置できる条件として一番重要なポイントは、屋根裏に十分な電波がとどいているかということです。
テレビを視聴するために必要な電波は遮蔽物があると弱くなってしまう傾向があり、屋根や壁が障害となって受信効率が落ちることがあります。
もし屋根裏に設置したアンテナへ受信する電波が弱い場合、ブースターと呼ばれる電波を増幅させる機器を使用することで改善することもあります。
屋根裏に点検口がついていること
点検口とは天井裏や床下、ユニットバス内などにある、屋根裏や床下を点検するための開口部のことです。
戸建て住宅の場合天井にきちんとした点検口がついていない場合も多く、和室にある押入れ上部を点検口として使用することもあります。
屋根裏にアンテナを設置したいとお考え際は、アンテナや人が通ることができる点検口があるか確認してください。
屋根裏に人が入る空間があること
アンテナを屋根裏に設置するためには、アンテナ本体と作業員が入るためのスペースを確保する必要があります。
必要な空間を具体的に表すと八木式アンテナを設置する場合、縦、横、高さが5メートル以上、デザインアンテナを設置する場合各1メートル四方の空間必要で、このスペースが確保できないと作業員がアンテナ機材や配線の処理をおこなうことはできません。
住宅のタイプが木造住宅であること
屋根裏にアンテナを設置する場合、木造住宅であることが好ましいです。
鉄筋住宅やRC住宅、また屋根が金属でできている住宅はテレビ電波の性質上、電波を通しずらく屋根裏への設置を断られてしまう可能性があります。
屋根裏に既存設備が備わっていること
屋根裏に電気工事に必要な既存設備があると、アンテナ設置がスムーズです。
既存設備とは、アンテナとテレビをつなぐ同軸ケーブルなどの機器や配線設備のことです。
なお、この既存設備がない場合はアンテナ設置が難しいことが多いのですが、状況次第では分配工事という入力信号を分ける工事をおこなうことで設置が可能になることもあります。
ご自宅の既存設備が分からない場合は、プロのアンテナ業者に点検してもらうようにしましょう。
屋根裏設置が難しいアンテナとは
テレビアンテナには地上波放送用のものと、衛星放送用の2種類が存在します。
地上波用のアンテナは屋根裏に設置可能なものが多いですが、屋根裏に設置が難しいといわれているのが「衛星放送用のアンテナ」です。
衛星放送用アンテナ
人工衛星を利用して電波を受信している衛星放送用アンテナには、「BS・CSアンテナ」と「4K・8kアンテナ」があります。
この人工衛星は日本から見て南西の東経110度に位置しており、自宅に設置するアンテナはこの方角に向けて設置しなければなりません。
この衛星放送用のアンテナは、アンテナの方角が少しでもずれるとテレビが映らないことに加え、衛星とアンテナの間に遮蔽物があると電波を受信しづらくなるという特性から屋根裏への設置は難しいとされています。
また地上放送の電波は住宅の外壁材やガラスを透過して受信することができるのですが、衛星放送用の電波は外壁材に当たると跳ね返ってしまうことも、屋根裏への設置が難しい理由です。
なおなかなか厳しい条件ではありますが、屋根裏の位置が南西方向であることや、窓が開いているといった条件が重なると、室内に衛星放送用のアンテナを設置可能なケースもありますので、ご自宅の状況を確認してみましょう。
屋根裏設置できるアンテナの種類
衛星放送のアンテナは屋根裏に設置することが難しいとされていますが、地上派放送用のアンテナはほとんどのものが設置可能です。
八木式アンテナ
八木式アンテナは今から約100年前に開発されたアンテナで、魚の骨のような見た目と表現されることが多いアンテナです。
安価な価格と性能の良さから根強い人気を誇る八木式アンテナは、一般的に屋根の上に設置されますが、屋根裏への設置も可能です。
しかしこちらの八木式アンテナは、縦130センチ、横34センチ以上もあるため、屋根裏に大きなスペースが必要となります。
屋根裏に広くて背が高いスペースを確保できる住宅や、少しでもアンテナ設置のコストを抑えたい方はこちらの八木式アンテナの設置をご検討ください。
デザインアンテナ
デザインアンテナは2009年頃から人気が出だした比較的新しいタイプのアンテナで、見た目は四角い箱のような形をしています。
住宅の外壁に設置することを考えて豊富なカラーバリエーションを持つデザインアンテナですが、実は屋根裏に設置することが一番多い種類です。
コンパクトサイズであり、大きさは縦60センチ、横30センチで、縦の大きさは八木式アンテナの半分程度なので設置しやすい形状といえるでしょう。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは2010年に登場した最新鋭のアンテナです。
見た目は円柱状の形をしており、スタイリッシュな形状から別名「ポール型アンテナ」とも呼ばれています。
ユニコーンアンテナは丸いフォルムをしているため暴風を避けることができたり、屋根の張り出し部分にも設置可能なことから太陽光パネルに干渉しにくいなどのメリットがあげられます。
大きさは縦70センチ、横14センチと小さめのデザインのため屋根裏への設置に向いているといえるでしょう。
屋根裏にアンテナを設置するメリット・デメリット
屋根裏にアンテナの設置を検討する際、覚えておかなければならにメリットとデメリットがあります。
ここではそれぞれ解説しますので、ご自宅の状況と照らし合わせながらお読みください。
屋根裏にアンテナを設置するメリット
まずはメリットを4つご紹介します。
住宅の外観を損なわない
テレビアンテナは住宅の屋根や外壁など人目につく場所に設置することがほとんどです。
そのため新築住宅や注文住宅にお住まいの方からすると、アンテナが主張し過ぎないよう屋根裏に設置するほうが建物の外観を損ねず綺麗に保つことができます。
住宅の外壁や屋根に傷がつかない
屋外に設置するテレビアンテナは、電波の受信感度を高めるため住宅の屋根や外壁に固定しますが、この固定作業の際に外壁に穴を開けることがほとんどです。
そのため屋根裏にアンテナを設置することで、外壁を傷から守ることができます。
アンテナの倒壊リスクがなくなる
屋外に設置しているテレビアンテナは、台風などの強風や暴風によって倒壊する危険性が0ではありません。
しかし屋根裏にアンテナを設置することで、屋外設置にて考えられるアンテナ倒壊のリスクはほとんど解消してくれます。
アンテナの耐用年数が伸びる
屋根裏に設置したアンテナは雨や雪、風や雷などに触れることがないため、屋外設置のアンテナより劣化が少ないといえます。
アンテナ本体以外の劣化を防ぐだけでなく、ビスや端子などの部品の劣化も遅くなるので、結果として寿命が伸びることに繋がります。
屋根裏にアンテナを設置するデメリット
ここではデメリットを3つご紹介します。
電波が弱くなることがある
テレビ電波の受信レベルは常に変動していて、使われている住宅資材や立地、周辺環境の変化によっては電波が弱くなったり、テレビが映りにくくなる可能性があります。
電波が弱くなりテレビ映りに支障が出た場合、ブースターを設置することで改善がみられるケースもあります。
太陽光パネルの設置ができないことがある
太陽光パネルは金属でできていて屋根の上に設置することが多いです。
ソーラーパネルに使用される金属はアンテナに必要な電波を遮断してしまうため、屋根裏へのアンテナ設置が難しいケースがあります。
そのため、すでに住宅の屋根に太陽光パネルを設置済の方や、今後太陽によるエネルギー発電をお考えの方は、屋根裏にアンテナを設置できるかどうかしっかりと確認しましょう。
豪雪地帯の場合電波が弱くなることがある
テレビ電波は、遮蔽物があると弱くなる特性から、雪が降り積もる地域においては屋根裏への設置は向いていません。
ご自宅の屋根に雪が降り積もると天井裏にあるアンテナに電波を受信できず、テレビを視聴できなくなることも多いです。
屋根裏に設置できない時は
アンテナ専門業者によってさまざまな理由からアンテナを屋根裏に設置できないと判断された場合、室内ではなく屋外での設置を検討する必要があります。
屋根裏以外のアンテナ設置ができる場所として3箇所をご紹介します。
ベランダ
住宅の景観を損ねたくない方からすると、屋根や外壁より目立たないベランダをご希望される方も多いです。
ベランダにもアンテナを設置可能ですが、設置場所によっては電波が入りづらかったり固定するスペースがない場合が多いです。
ベランダにある転落防止のための柵や手すりはアンテナを固定するために想定された作りをしていません。
万が一アンテナを固定できたとしても自然災害によってアンテナの落下や手すりが変形してしまう恐れがあります。
屋根の上
ご自宅周辺や屋根裏の電波が弱くアンテナの設置が不可能であった場合、やはり最も電波を受信しやすい屋根の上への設置をご検討いただきます。
屋根の上はアンテナの一般的な取り付け場所ですが、雨や風などの自然災害を受けやすくアンテナの劣化も早まる傾向にあります。
悪天候やアンテナの落下などが気になるという方は、次に紹介する外壁への設置をおすすめします。
外壁
アンテナの設置箇所として、屋根上の次に多いのが外壁です。
テレビ電波は高い場所に取り付けることで、感度も高くなるため電波の入りが良くなります。
屋根の上に比べると、外壁への設置は雨や風、また雪もしのげることから、屋根裏への設置が難しいと判断された場合はご提案させていただくことが多いです。
屋根裏に目立たないようにアンテナ工事をする方法まとめ
この記事では、テレビ用アンテナを目立たないよう屋根裏に設置するための条件や、設置に適したアンテナをご紹介しました。
一般的にアンテナは屋外に設置するもので、室内に設置が可能ということをご存知ない方も多くいらっしゃいます。
アンテナは室内に設置することで住宅の外観を美しく保ったり、自然災害によるアンテナの故障を防いでくれるため最近ではアンテナが目につかない屋根裏に設置する方も増えてきました。
しかし屋根裏への設置はアンテナや住宅全般の専門知識が必要となり、工事をおこなっていない業者も多いです。
もし屋根裏にアンテナ設置をご検討の場合は、いちど地デジやドットコムまでご相談ください。
地デジやドットコムでは屋根裏へのアンテナ設置経験も豊富にあり「屋根裏への施工実績」から実際の例をご覧いただくことができます。
また、屋根裏への設置としては「デザインアンテナ」が一般的ですが、弊社では条件さえ合えば安価な価格の八木式アンテナも設置可能です。
屋根裏にて電波が良好であるかどうか、屋根裏に配線が通っているかなどもしっかりと確認させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。