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アンテナの台風対策とは?自然災害に強い種類や火災保険の補償について解説
日本では7月から10月にかけて、毎年たくさんの台風が上陸します。
アンテナは台風などの自然災害の影響を受けやすく、知らないうちに劣化して、ある日突然倒壊してしまうケースも少なくありません。
今回はご家庭のアンテナを台風から守るため、よくある台風被害や台風対策のチェックポイント、火災保険の基礎知識などをご紹介します。
後半では台風に強いアンテナの種類や、業者へ工事を依頼すべき台風対策などを解説しますので、今後アンテナ工事を予定している方や、アンテナの種類や設置場所に迷っている方は、依頼前に迷わないようにぜひご覧ください。
目次
アンテナによくある台風被害
台風対策と聞くと一般のご家庭では停電への備えや窓の飛散防止をイメージされる方が多く、アンテナへの注目度はあまり高くないのが現状です。
しかし、アンテナは屋根の上や壁面に設置しているため台風の影響を受けやすく、風向きが悪ければ落下事故につながる危険性もあります。
台風対策を正しく行うためにも、まずは台風のアンテナ被害にどのような事例があるかを知っておきましょう。
テレビ映りが悪くなる
アンテナの台風被害で代表的なものは、テレビ映りの悪化です。
テレビにノイズが走る、一部のチャンネルが映らない、テレビにE201やE202などのエラーが表示される、BSが全く映らないなどの症状が現れます。
このような場合、強風でアンテナの向きがズレたり、アンテナとテレビを繋ぐ同軸ケーブルの断線、アンテナの周辺機器の故障などの被害が原因です。
特にBS/CSなどの衛星放送を視聴するパラボラアンテナは角度が繊細なため、数ミリずれただけで映らなくなってしまうケースもあります。
アンテナが倒壊する
台風被害で次に多いのが、アンテナの倒壊です。
完全に倒れてしまわなくとも風が吹くたびに揺れたりぐらつくようであれば、アンテナのワイヤーが切れていたり、固定金具が破損している可能性があります。
完全に倒壊してしまうと屋根を傷つけて雨漏りの原因になったり、落下すれば通行人や家族、隣家を傷つけてしまうかもしれません。
安全を守るためにも、台風後にアンテナが不安定になっていると感じたときは、迷わずアンテナ専門業者へ修理依頼を行いましょう。
屋根材や瓦の破損
屋根に設置する八木式アンテナは、どんなに小型でも全長1m以上、重さは2〜3キロ以上と一般の方が創造するよりもかなり大型です。
その八木式アンテナが台風の暴風雨であおられると、アンテナ自体は無事でも固定している屋根材や瓦などが重みに耐えきれず破損してしまう可能性があります。
このケースではアンテナ本体に被害がないためテレビ視聴には支障がないことが多いです。
しかし放置すると、破損した屋根から雨漏りが発生して莫大な修理費用が必要になったり、アンテナが傾く原因にもなります。
ご自宅の築年数が古い場合は、アンテナを屋根に設置するタイプから壁面取り付けの小型アンテナに変えてしまうことも検討しましょう。
アンテナの台風対策
アンテナは屋外に設置する設備なので、強い台風がくると雨や風の直撃を受けます。
そのため事前にどのような被害が発生するかを把握し、台風が自宅に接近するまでに対策を立てておくことが重要です。
ここでは、台風の前と後に確認すべきチェックポイントをご紹介します。
台風前のアンテナのチェックポイント
台風が来る前は、アンテナの強度をチェックして暴風雨に耐えられるかどうか確認します。
・アンテナが風で揺れていないか
・部品が錆びて屋根や壁に茶色のシミができていないか
・テレビ映りが天候によって悪化するなど、不安定な様子がないか
ひとつでも当てはまる場合は、アンテナが老朽化したりきちんと固定できていない可能性があります。
アンテナ業者を呼んで専門家の目でチェックしてもらうと安心です。
台風後のアンテナのチェックポイント
台風が過ぎ去った後、アンテナに被害がないかを確認しましょう。
・アンテナの向きが変わっていないか
・アンテナが傾いたり、風で揺れていないか
・テレビにノイズが入る、一局だけ視聴できないなど問題はないか
ひとつでも当てはまる場合は、台風被害を申請すると火災保険で無料で修理できるかもしれません。
アンテナの状況が悪化しないうちに、できるだけはやくアンテナ業者に相談しましょう。
アンテナの台風被害は火災保険がつかえる
アンテナに台風の影響で不具合が発生した場合、火災保険を利用して無料で修理することが可能です。
台風の被害は火災保険のなかの「風害」にあたり、強風被害や飛来物による破損にも補償が適用されます。
ここでは、アンテナが台風被害にあった場合の火災保険の補償範囲や、請求方法などを詳しくご紹介します。
保証されないポイントもあわせて解説していますので、最後まで確認するようにしましょう。
火災保険の補償はどこまで適用なのか
火災保険は損害保険の一種で、自然災害によるご自宅の「建物」や「家財」への被害を補償してくれる保険です。
保険会社によって詳細は異なるものの、一般的にアンテナは「建物」の一部として補償対象になっており、台風被害が証明できればアンテナの交換費用や修理費用が保険会社より返金されます。
ただし、ご家庭の火災保険が「家財」のみを対象にしている場合はアンテナは補償の範囲外です。
アンテナの修理に火災保険を活用したい場合は、業者に連絡する前に火災保険の内容をよく確認しましょう。
台風によるアンテナ工事で火災保険を請求するには
アンテナの台風被害で火災保険を請求する場合、一般的には以下の手順で手続きを行います。
1.保険会社へアンテナの台風被害を報告し、必要書類などを確認する
2.アンテナ業者へ依頼し、火災保険を使うことを説明する
3.アンテナ業者に「見積書」と「被害証明の写真」などの書類を作成してもらう
4.保険会社へ書類を提出する
5.保険金が振り込まれる
この場合、火災保険について知識がある業者に工事を依頼すると、書類作成がスムーズに進むだけでなくしっかりと保険がおりるように手配してくれるので安心です。
また、保険金の請求の期限は3年間と定められているため、過去に被害を受けて自費で修理した方は保険金がおりるかもしれません。
いちど保険会社に相談してみるとよいでしょう。
アンテナ被害で火災保険では補償されないケース
火災保険は自然災害の被害を補償する保険なので、経年劣化には適用されません。
申請期限の3年間を過ぎてしまったり、契約内容に「建物」や「風害」が入っていない場合は補償の対象外です。
また、ご自宅の「建物」や「家財」を補償する保険なので、アンテナが落下して近所の家のカーポートや壁に被害が発生した場合は請求することができません。
この場合は損害を受けた方の家が加入している火災保険を確認し、「風害」が適用内であればそちらの保険を使っての修理をお願いしましょう。
台風に強いアンテナの種類
アンテナの台風被害には火災保険が適用になりますが、できれば事前に台風対策をして被害を受けないようにしたいものです。
アンテナにはいくつか種類がありますが、特に台風被害を受けやすいのは、屋根上に設置する魚の骨のような「八木式アンテナ」と、衛星放送を受信するお椀型の「パラボラアンテナ」といわれています。
ここでは、台風対策として台風に強いアンテナの種類を紹介しますので、これからアンテナ交換や工事を検討されている方は参考になさってください。
デザインアンテナ
デザインアンテナは、壁面に設置するボックスタイプの小型アンテナです。
軒下やベランダに固定でき、サイズも片手で簡単に持ち運べるほどなので、台風のような自然災害の被害を受けづらいつくりになっています。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、最新式のポールタイプの小型アンテナです。
細長い棒状のアンテナなので風や雨を受け流すことができ、軒下や壁面への設置はもちろん屋根上へ固定したとしても台風の影響を最小限に抑えてくれます。
室内アンテナ
室内アンテナは、完全に室内で使用するタイプのアンテナです。
部屋の中でテレビと接続して使用するため台風の影響を受けることはありません。
しかし室内アンテナは簡易的な装置なので電波の受信感度が低く、電波がかなり強い地域でないと使用できないというデメリットがあります。
ご自宅に室内アンテナがおけるかどうかは、事前に確認するようにしましょう。
台風に負けないアンテナ工事のポイント
日本に住む以上、毎年やってくる台風は避けることができません。
そのためアンテナ工事を請け負う業者は、各社が工夫をこらして台風対策に取り組んでいます。
ここでは、台風に負けないためのアンテナ工事のポイントを解説しますので、これからアンテナの台風被害を修理する方、台風のくる地域でアンテナの点検や交換工事を予定している方は、業者とスムーズに相談できるように事前に確認しておきましょう。
アンテナを壁面に移設する
八木式アンテナやパラボラアンテナを屋根上に設置している場合、どうしても台風の直撃を受けてしまいます。
そのため台風被害が心配な場合は、壁面や軒下など風の影響を受けにくい場所にアンテナを移設することを検討しましょう。
壁面に設置できるアンテナの種類は、デザインアンテナやユニコーンアンテナです。
電波状況が極端に悪い地域では難しいこともありますが、近年のアンテナの性能や電波増幅器(ブースター)の進化により殆どの地域に対応しています。
アンテナを屋根裏に移設する
毎年台風がきて被害が大きい地域や壁面へのアンテナ設置が不安な場合、アンテナを屋根裏に移設することもできます。
屋根裏であればアンテナが完全に壁に囲まれているため、風雨だけでなく飛来物からも完全に守ることが可能です。
ただし屋根裏へのアンテナ設置はご自宅の壁材や電波状況によって難しいこともありますので、自己判断せずにアンテナ設置経験の豊富なアンテナ専門業者へ相談するのがおすすめです。
築年数が古い場合は屋根にアンテナを設置しない
台風に負けないアンテナ工事を行うにあたって、築年数によっては屋根上へのアンテナ設置をおすすめしないケースがあります。
なぜならいくら風雨に強いアンテナを選択していても、固定する屋根材が劣化していたら台風で屋根ごと倒壊してしまう危険性があるからです。
築年数とアンテナの関係はこちらでまとめておりますので、詳しくは「アンテナと築年数の関係を解説!」をご覧ください。
環境に合ったアンテナ施工がされていない
最も気をつけなければならないのが、ご自宅の環境に合ったアンテナ施工がされていないケースです。
専門業者であればほとんど起こりませんが、アンテナの知識が少ない下請け業者や、激安をうたう悪徳業者に工事を依頼してしまった場合、ご自宅の環境を考慮せずにアンテナを設置されてしまうことがあります。
例えば防水対策をしないまま周辺機器が接続されていたり、アンテナを固定する部品に安いカラーワイヤーを使用している、部品が外国産でステンレス製ではない、などがひとつでも当てはまれば台風に負けてアンテナが倒壊してしまうかもしれません。
このような工事不備は一般のご家庭で気づかないことが多いため、工事を頼む業者は慎重に検討しましょう。
騙されない業者の選び方は、こちらの「アンテナ工事で騙されるな!プロのアンテナ設置会社からアドバイス」を参考になさってください。
不安な場合は、アンテナ工事を専門に行うプロに相談するのが安心です。
アンテナの台風対策まとめ
今回は、アンテナの台風対策について解説しました。
屋根の上に設置する八木式アンテナは、屋根裏に移設するか、デザインアンテナなどの壁面設置可能なアンテナに取り替えることで台風被害を最小限に抑えることができます。
台風被害によるアンテナ工事は火災保険の対象になりますので、台風後にテレビ映りが悪くなったり、アンテナがぐらついている方は早めの修理をご検討ください。
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