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一番人気のアンテナを解説!アンテナ修理や交換で選ばれている種類とは
アンテナには地デジ用アンテナと衛星放送用のアンテナがあり、その形状や性能、人気のタイプは時代とともに変化を続けています。
昔は八木式アンテナが地デジアンテナ市場を独占していましたが、景観を損なわないアンテナや安全にメンテナンスできるアンテナの需要拡大に伴い、アンテナ業界のトレンドはデザインアンテナです。
しかし、デザインアンテナが主流になりつつあるとはいえ、まだご自身の家に本当にデザインアンテナが合っているのか、他のアンテナと比較検討したいというご希望も多くいただきます。
ここではこれからアンテナ交換を検討している方、修理や点検に合わせてご自宅のアンテナを見直したいとお考えの方、アンテナについて知りたい方へ向けて、アンテナの種類や特徴をそれぞれ詳しく解説します。
最後にアンテナメーカーそれぞれの特徴もご紹介しますので、ご自宅に最適なアンテナを考えながらご覧ください。
目次
一番人気のアンテナはデザインアンテナ
現在、アンテナの新設工事や交換工事で人気が高まっているのがデザインアンテナです。
これは洋風住宅が増え家の外観を気にする方が増加したことや、デザインアンテナ本体やブースター(電波増幅器)のような周辺機器の性能が飛躍的に向上したことが関連しています。
そのほかにも、以前は八木式アンテナを使用していた住宅も、建物の老朽化に伴い屋根に大型のアンテナを設置するのが危険になり、安全性の高いデザインアンテナに交換する工事も増えてきました。
アンテナ業界の動向としても、アンテナを扱う業者自体は増加していますが高所作業に対応できるプロの専門業者は減少傾向です。
そのため、設置が簡単で持ち運びやすいデザインアンテナをおすすめする業者が、ますます増加すると予想されます。
アンテナ工事で選べる地デジアンテナの種類
アンテナには用途に応じて様々な種類があり、地上デジタル放送を視聴するためのアンテナは「UHFアンテナ」と呼ばれています。
そしてこのUHFアンテナのなかにも種類があり、ご自宅の環境や受信可能な電波の強さによって、どのアンテナを選ぶべきかは異なるため慎重に選択しなければなりません。
ここでは比較できるように、それぞれのアンテナの特徴をまとめてご紹介します。
デザインアンテナ
デザインアンテナは、2009年ごろに登場した比較的新しいUHFアンテナです。
コンパクトな箱型でデザイン性に優れ、軽量なので目立たないように外壁や軒下に設置することができます。
平面アンテナ、壁面アンテナ、フラットアンテナとも呼ばれており、アンテナを目立たせたくない場合や、アンテナのランニングコストを下げたい方を中心に、現在人気が最も高まっているタイプのアンテナです。
軽量で壁面設置が可能
デザインアンテナのサイズは、大体縦60cm、横20cm、幅10cmで、重さは約1〜2キロと小型で軽量です。
片手で持ち運べるため作業しやすいだけでなく、壁面に設置すれば設置工事や点検もこれまでのアンテナ工事より簡単で、安全に行うことができます。
また、壁面や軒下に設置するので風雨の影響をうけにくく、他のアンテナよりも劣化や故障の可能性が低いことも特徴です。
壊れにくいことや、高所作業料が割安ですむことから、ランニングコストは他のアンテナに比べて安いアンテナといえます。
太陽光発電や移設工事に対応可能
デザインアンテナは壁面に設置するため、老朽化した屋根に負担をかけずに住むだけでなく、太陽光パネルに干渉して発電効率を下げる心配はありません。
また、引っ越しなどでも荷物と一緒に新居に持っていけるため、移設工事にも対応でき、利便性が高いアンテナと言えます。
性能の向上がいちじるしい
デザインアンテナは、発売当初は電波の受信感度が弱いのではないかと問題視されていましたが、ここ数年の技術力向上により他のアンテナに負けない性能を獲得しました。
電波の弱い地域でもブースターと併用すれば問題なく使用できます。
ただし、ご家庭の壁の向きや電波塔との角度によっては設置に工夫が必要なので、アンテナのプロと相談しながら設置場所や向きを決めるのが大切です。
デザインアンテナについて詳しく知りたい方は「デザインアンテナの”デザイン以外”のメリットを解説!」を参考になさってください。
八木式アンテナ
八木式アンテナは、今から100年ほど前の1926年(大正15年)に、八木秀次博士が開発した1m〜1.5mほどの長さがある大型UHFアンテナです。
UHFアンテナの中では最も古くから使用されており、日本でもアナログ放送時代から長く不動のトップシェアを誇っていました。
電波を受信する素子が魚の骨のような形状で並んでおり、原則屋根に設置します。
電波をキャッチする性能が高い
八木式アンテナはその無駄のないシンプルな設計から、電波をキャッチする性能が高いという特徴があります。
サイズが大きくなればなるほどその受信性能は高まるため、特に電波が弱い地域では大型の八木式アンテナであるパラスタックアンテナも活躍しています。
大型なためやや屋根材に負担をかけてしまったり、設置や交換などに危険が伴うことがデメリットです。
手頃な価格
八木式アンテナは色や見た目を選ぶことはできないものの、本体価格は他のアンテナと比較して安く設定されています。
ただし、屋根に設置するので高所作業料金や足場代を別途加算した場合は、ほかのアンテナと工事料金が変わらない場合があるので、見積もりなどでよく比較することが大切です。
自然災害の影響を受けやすい
八木式アンテナは屋根に設置するため、暴風や雨、雪の影響をうけやすい環境に耐えなければなりません。
また、破損や故障した八木式アンテナを放置すると支柱が劣化して倒壊し、大きな事故に繋がる可能性もあります。
基本的にはプロがきちんとした技術で設置すれば10年以上問題なく風雨に耐えることができるので、過度な心配はいらないものの、定期点検は欠かせないアンテナです。
八木式アンテナについて詳しく知りたい方は「デザインアンテナで失敗した事例を紹介!八木式アンテナを選ぶべき条件とは」を参考になさってください。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、2017年に登場した細長い棒状の最新型デザインアンテナです。
第3世代と呼ばれており、現在じょじょに認知度が高まっています。
従来のアンテナと比較してもさらに小型で、すっきりと配線を隠せることが特徴です。
小型だが高性能
ユニコーンアンテナは、縦70cm×幅15cmほどのコンパクトさですが、八木式アンテナに負けないほど受信性能が高いアンテナです。
風を受け流す形状なので屋根に設置しても自然災害の影響をうけにくく、鳥がとまりにくいなど、劣化を防ぐこともできます。
そのため台風や積雪の多い土地柄など、従来の八木式アンテナでは不具合が出やすかった地域で選ばれています。
スタイリッシュな見た目
細いポール型というアンテナに見えない形状なので、外壁や電波の都合で箱型のデザインアンテナを断念したご家庭に多く設置されています。
また、影があまりできないので、屋根に設置しても太陽光発電を邪魔しないこともメリットです。
価格はやや高め
ユニコーンアンテナはまだ発売してから間がないため、価格がほかのアンテナと比較してやや高めです。
これから需要や生産が拡大してゆけば価格が落ち着いてくると予想されます。
ユニコーンアンテナについて詳しく知りたい方は「ユニコーンアンテナの特徴やメリット、設置の際の注意点は?」を参考になさってください。
室内アンテナ
室内アンテナは、屋外ではなく室内に自分で設置するタイプの小型アンテナです。
卓上用の置型タイプから、窓に貼り付けるシート型まで様々な形状が販売されています。
小型で便利な一方、電波を受信する力は弱いので、電波塔が見えるくらいの強電界地域でないと使用できないので注意しましょう。
なお、自分で設置するだけなのでアンテナ工事は不要ですが、家の中で最も電波が良いポイントを探したり、天候が変わるたびにアンテナの位置を微調整しなければなりません。
手軽に試せるアンテナですが、メリット・デメリットをよく考えてから購入しましょう。
衛星放送のアンテナの種類
BSやCS、4K/8Kの衛星放送を見るには、地デジ用のUHFアンテナではなく、専用のパラボラアンテナを設置しなければなりません。
なぜなら衛星放送は、地上の電波塔から電波を送信している地デジと違い、赤道上空36,000kmの宇宙にある静止衛星から直接電波を受信する仕組みになっているからです。
この衛星放送のアンテナにも種類があり、大きく分けてBS/CSの放送が視聴できるタイプと、4K/8K放送が視聴できる最新タイプの2つがあります。
このようなパラボラアンテナは地デジアンテナと同時に工事すると割安に設置できるため、アンテナ関連の工事を検討する際は、自宅で衛星放送を視聴するかどうかを事前に検討しておくと良いでしょう。
BS/CSアンテナ
BS/CS放送のパラボラアンテナは、従来のフルハイビジョン放送や2K放送の視聴に利用されているディッシュ型のアンテナです。
パラボラアンテナは直径が大きいほど電波の受信性能が高まるため、一般家庭では直径45cm、50cm、60cmのものがよく選ばれています。
なお通常の衛星放送はアンテナ設置のみで視聴可能ですが、一部専門チャンネルは契約が必要な有料チャンネルなので注意しましょう。
4K/8Kアンテナ
4K/8K放送のパラボラアンテナは、これまでのBS/CS放送と、2018年に開始したスーパーハイビジョン放送の両方に対応したディッシュ方アンテナです。
実は4K/8K放送の電波の送信方法は左旋円偏波(させんえんへんぱ)を採用しており、BS放送の右旋円偏波(うせんえんへんぱ)と逆回転です。
そのため右旋円偏波しか受信できない従来のBS/CSアンテナでは、4K/8K放送は受信できません。
アンテナ修理や交換で人気のメーカーを紹介
ここまで様々なアンテナの種類をご紹介してきましたが、アンテナは製造メーカーによってもやや特徴や強みが異なってきます。
ここでは日本でよく流通している地デジアンテナメーカーのマスプロ電工、DXアンテナ、日本アンテナの3社を解説しますので、参考になさってください。
マスプロ電工
マスプロ電工は愛知県にあるアンテナメーカーで、アンテナ以外にもブースターなどの周辺機器や衛星放送用のパラボラアンテナ、通信機器やセキュリティ機器など幅広く製造・販売しています。
マスプロ電工のアンテナは日本で最も流通数が多く、家庭用から集合住宅用までアンテナの種類も豊富です。
前章でご紹介したユニコーンアンテナや、スカイウォーリーという壁面用デザインアンテナの製造・販売メーカーでもあります。
DXアンテナ
DXアンテナは放送受信関連機器専門のメーカーで、アンテナのほかにもテレビの受信機器や情報伝達システム関連の機器を製造・販売しています。
DXアンテナは一般的な家庭用アンテナのほかに、弱電界地域用のアンテナ、塩害対策をしたアンテナや、雪害対策をしたアンテナ、耐風性能の高いパラボラアンテナなどを製造していることが特徴です。
日本アンテナ
日本アンテナはテレビアンテナの他、無線通信や自動車用のアンテナを製造・販売する、日本3位のアンテナメーカーです。
一般的な家庭用アンテナの他、弱電界地域に対応した薄型のアンテナや、カラーバリエーション豊富なデザインアンテナなどのほか、雪害対策で融雪装置がついたアンテナも製造しています。
アンテナ修理や交換で選ばれている一番人気のアンテナまとめ
近年一番人気のアンテナは小型で壁面設置可能なデザインアンテナです。
洋風住宅の普及やアンテナの技術革新、アンテナ業界のプロ業者の減少などの影響で、一昔前に主流だった大型の八木式アンテナは徐々に姿を消してゆくと予想されます。
もしアンテナ工事を検討中の場合、ご家庭によってアンテナの設置環境や状況は異なるため、設置するアンテナを選ぶ際は、まずアンテナ工事のプロに相談してみましょう。
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