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BSが映らない!自分でできる対処法をエラー表示ごとに解説
地上デジタル放送は問題なく視聴できるのに、BS・CS放送のみ映らないといったご相談をよくいただきます。
この場合、BS・CS放送をつけた瞬間にテレビ画面に「E201」などのエラーコードが表示され、視聴ができないといったケースもあります。
BS・CSが映らなくなる原因はさまざまな理由が考えられますが、原因が特定すればご自身ですんなりと解決できるかもしれません。
そこでこの記事ではBS・CS放送をつけると表示されるエラーコードや具体的にご自分でできる解決方法についてご紹介します。
目次
衛星放送(BS/CS)と地上デジタル放送の違い
皆さんが普段ご覧になっているテレビ放送には、誰でも視聴可能な地上波放送と有料チャンネルを有する衛星放送の2種類があります。
衛星放送の仕組みとは
衛星放送の電波はその名の通り、36,000km上空にある衛星を利用して電波を送り届けています。
BS・CS以外にも2018年に放送開始した4K8K放送も宇宙にある衛星から直接ご家庭に電波を飛ばしており、衛星放送の仲間です。
全て無料で放送されている地上波放送とは違い、衛星放送には無料のチャンネルと有料のチャンネルがあることが最大の違いといえます。
地上放送を受信する際に使用するアンテナには数種類ありますが、衛星放送を受信するアンテナは「パラボラアンテナ」1種類しかありません。
お庭やベランダなどに設置されているお椀型のアンテナを見かけたことはありませんか。
このお椀型のアンテナがパラボラアンテナです。
パラボラアンテナの特徴
パラボラアンテナは地上波放送に使用するのではなく、衛星放送を見る際に使用するアンテナのことです。
パラボラアンテナの特徴であるお椀の形をしたアンテナは、大きさは異なりますが、ほとんどのものが同じ形をしていることが特徴です。
大きさは家庭用のもので約45センチ、業務用のものであれば10メートルを超えるものもあります。
宇宙から電波を送信するため、電波を障害物なく受信できるパラボラアンテナですが、一方デメリットもあります。
ベランダや屋根の上に設置しているパラボラアンテナは雨風の影響を受けやすいということです。
台風などの強い風の影響でアンテナの角度がずれると正常に衛星放送を見ることができないといったトラブルが発生することがあります。
地上波デジタル放送の仕組みとは
地上波放送は、テレビの放送局とご家庭の間に中継所を設け電波を送るという仕組みでご家庭に電波を届けています。
地上にある中継所を通して電波を送るため、「地上波」と呼んでいます。
衛星放送のアンテナの形はほとんど1種類しかないことに対し、地上波放送のアンテナには数種類あることが特徴です。
UHFアンテナ
UHFアンテナは地上波放送を視聴する際に必要なアンテナのことを指します。
パラボラアンテナを設置していても、地上波放送を視聴することはできません。
UHFアンテナには2種類のアンテナがあり、まず1つ目は「八木式アンテナ」です。
八木式アンテナ
八木式アンテナは住宅の屋根に設置されている魚の骨のような形が特徴的なアンテナで、好感度の受信感度と安価な価格が魅力です。
デザインアンテナ
そして2つめの種類が「デザインアンテナ」です。
デザインアンテナはその名前からしてオシャレな外観をしており、八木式アンテナと違って家の外壁に設置することが可能です。
またカラーバリエーションも豊富でホワイト、ブラック、ブラウン、ベージュといったカラーバリエーションがあります。
住宅の外壁に合わせたアンテナを設置することでオシャレを演出できるため、近年人気のアンテナです。
これらのアンテナはご自宅近くにある中継地から電波が届いているため、台風や大雨の影響を受けても被害が比較的少ないといえます。
BS・CSが映らなくなる原因と対処法
BS・CS放送が映らなくなることにはさまざまな原因がありますが、具体的な症例と対処方法をご紹介します。
B-CASカードのエラー
地デジ放送や衛星放送はテレビ内容の著作権を守るために暗号化された電波を自宅に送信しています。
B-CASカードはその暗号化された電波を解除し、ご自宅のテレビで放送を視聴するという役割を持ったカードのことです。
地デジでB-CASカードが必須なのはよく知られていますが、意外と衛星放送の視聴にB-CASカードが必要だとご存知ない方も多いのではないでしょうか。
通常、テレビ購入時に同封されているこのカードですが、中古のテレビを購入した場合カードがテレビ本体に挿入されていない可能性があります。
BSが映らない問題はB-CASカードをきちんと挿入できていないケースが多いため、よく確認してみましょう。
アンテナのトラブル
アンテナに何らかのトラブルが発生すると、テレビ電波をうまく受信できずBS放送を視聴することができません。
BS・CS放送を受信しているパラボラアンテナはアンテナの位置が少しでもズレると電波を受信できず受信障害が発生するため注意が必要です。
アンテナがズレてしまう大きな原因として、「台風や強風の影響」「アンテナに物が当たった」など悪天候や事故が原因で簡単にアンテナにズレが生じます。
悪天候の影響を受けやすい、また建造物が密集している場所にパラボラアンテナを設置している方は、アンテナ業者に依頼して別の場所に移し変えてもらうか、方向のズレを直してもらうことでBS放送を今まで通り視聴することができます。
ケーブルや配線の異常
アンテナのケーブルや電源部のケーブルが上手く差し込めていないと、BS・CS放送を視聴することができないため、ケーブルの抜き差しをおこなってください。
また、接続部分のゆがみがないか、BSケーブルを誤って地デジケーブルに差し込んでいないかを再度確認しましょう。
悪天候の影響
BS・CS放送を見るために必要なパラボラアンテナは雨を伴う悪天候に非常に弱いという特性があります。
水分を含む雨や雪の影響で、宇宙にある衛星からの電波をキャッチしづらく、BS放送が視聴できない可能性があります。
積雪量のある地域ではアンテナ周りに雪が積もることを防ぐため屋根を設置したり、アンテナに離雪スプレーを振りかけることで、対処することが可能です。
古いアンテナを使用している
BSのパラボラアンテナは新旧の2種類があり、古い「2K衛星放送用」と新しい「4K衛星放送用」があります。
現在4K放送が増えたことから、視聴したい放送局が4Kである場合、古いアンテナを使用していると視聴ができない可能性があります。
その場合、現在発売されている4K対応アンテナを購入することで「BS放送が映らない」といった問題を解決することができます。
BS放送のエラーコード一覧と対処法
エラーコードE201
【内容】エラーコードE201はテレビが受信する電波が弱くなった時に表示されます。
【原因】アンテナケーブルの接触不良が発生していることが原因です。
【対処法】アンテナケーブルがきちんと刺さっていない可能性があります。
テレビ付近のコンセントに刺されてあるアンテナケーブルを一度取り外し、再度差し込みましょう。
よくあるトラブルとして「地デジ入力端子」と「BS・CS入力端子」が刺し間違われていることがあるため、端子をよく確認してください。
また、テレビの設定画面から「アッテネーター」を入/切を切り替えることで改善することもあるため一度お試しください。
アッテネーターとは
アッテネータとは別名「減衰器(げんすいき)」とも呼ばれています。
この装置は、テレビ電波を適切な水準に下げる役割を持っています。
エラーコードE202・E209
【内容】テレビが受信している電波が非常に弱くなっている時に表示されるエラーコードです。
【原因】テレビとアンテナを繋いでいる配線に不具合が生じている可能性があります。
【対処法】まずは、テレビの設定画面からBS・CSアンテナの電源がきちんとオンになっているか確認しましょう。
オンになっていることを確認した後、テレビとアンテナの配線がしっかり刺さっているかも合わせて確認します。
もし配線ケーブルが損傷している場合、手でケーブルを少しずつ触ることで、破損しているかを把握することができます。
もし破損が確認された場合は、専門のアンテナ業者に連絡しケーブルを交換してもらいましょう。
エラーコードE203
【内容】エラーコードE203 は現在有料契約をおこなっていないチャンネルを選択した際や、放送が休止になっているチャンネルを選択した場合表示されるエラーコードです。
【対処法】選択されているチャンネルを視聴したい場合、各有料の放送局の申込をしましょう。
また契約更新を忘れていて視聴ができていない場合も、契約をおこなっていた放送局と再契約することで、再び視聴可能です。
E201、E200、E204、E205のエラーコードはE203と同じ内容になっています。
エラーコードE100・E101・E102
【内容】B-CASカードに問題がある場合に表示されるエラーコードです。
B-CASカードとは、地上波放送・衛星放送を見る際に必ず必要なカードのことで、テレビの背面、上部に挿入されているとても小さなカードです。
このカードに汚れが付着していたり、きちんと挿入されていないと、BS・CS放送を視聴することができないため、一度取り外して確認してみましょう。
【対処法】B-CASカードの清掃をおこないましょう。
B-CASカードはテレビの本体にすっぽりと収まって挿入されているため爪の先などでカードを押し込んで、抜き出します。
その後、乾いた布やティッシュを使用して、B-CASカードの裏面にある金色のICチップをなでるように拭き取りましょう。
ICチップ部分にホコリやゴミが付着していると接続不良になるため、よく確認しながら拭き取ります。
清掃終了後、ICチップの向きを確認しながら刺し直すと、B-CASカードの清掃が完了です。
エラーコードE400・E402
これらのコードは視聴側のトラブルではなく、チャンネルで選択されている放送局側のトラブルで視聴が不可能な場合に表示されます。
契約中の放送局に問い合わせをおこないましょう。
その他の対処法
ご自身でできる対処法を試しても解決しなかった際、最後に下記の方法を試してみてください。
もしご自宅で契約中のケーブルテレビがある際は、テレビのリモコンの中にある「BSボタン」からは視聴することができません。
契約している会社のリモコンを使用するか、テレビ入力画面を切り替えてケーブルテレビの信号を入力するようにしましょう。
次に、ご自宅の電源やブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。
落雷や悪天候によってブレーカーが落ちた際に、電気は復旧しても設置されているブースターに電源が上手く供給されていない可能性があります。
最後に、テレビやアンテナ周辺の機器を全てコンセントから外し一度放電してみましょう。
もし専用のリモコンがあるならリセットボタンを押してください。
だいたい15分ほど経ってから再度コンセントにしっかりとケーブルを差し込みBS放送をつけてみてください。
対処法を試してみたがBSが映らない場合
どの対処法を試しても効果がない場合は、アンテナ専門業者へ相談しましょう。
アンテナ専門業者はテレビ電波を測正確に測定する機械を所有しているため、一体どこでどのような理由でBS放送が見ることができないのか原因を特定することができます。
ご自身でおこなった対処法で解決できない場合は、アンテナ本体の器具や配線ケーブルといった専門的な知識がないと対処できないトラブルが発生している場合も多いです。
そのため、上記の対処法を全て試してみても問題が解決しない場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。
BSが映らない!自分でできる対処法まとめ
この記事ではBS・CS放送が映らない際のご自身でできる解決方法について解説しました。
BS放送を含む衛星放送で使用するアンテナは、雨や風の影響を非常に受けやすいことがお分かりいただけたとおもいます。
ご自宅の環境や、方角、位置や周囲の状況によってアンテナの環境も一軒一軒異なります。
そのため<span style=”color: #ff0000;”>アンテナの設置や電波を受信する角度は専門知識の高いアンテナ業者に依頼する</span>ことをおすすめします。
弊社でアンテナを設置された方には品質保証20年をお約束し、周辺状況をよく確認してから施工もおこなっているためご安心ください。
ご自身で対処法をおこなってみたけど、BS放送が映らないといった際にはぜひ一度ご連絡お待ちしております。