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4K8K放送とデザインアンテナについて
あなたのご自宅では、BSやCSはご視聴されますか?
地デジアンテナは地上波デジタル放送の視聴のみに対応しているため、衛星放送を視聴する場合は、地デジアンテナとは別にBS・CSのアンテナ設置が必要となります。
「最新のテレビを買えば地デジもBSもCSも視聴できるんじゃないの?」
「アンテナつければ映るんじゃないの?」
といったお声を、私たちアンテナ専門業者はよく耳にします。
なかなか接点がないと分かりづらいですよね。
そこで今日は、いまいちよく分からない「地デジアンテナと衛星放送の関係」についてお話ししたいと思います。
目次
1、時代は4Kへ、4Kテレビが必要?
現在の地上デジタル放送は、フルハイビジョン(2K)で送出されています。
つまり、皆さんがご自宅で視聴しているテレビは、2K以上のスペックだということです。
しかし、平成28年6月、総務省より
「平成30年12月1日より、4K・8K実用放送がスタートする」と発表がありました。
テレビは4Kの時代へ、それに伴い、地デジアンテナ専門業者も4K専用のアンテナを取り入れはじめました。
<<以下、総務省より引用>>
2018年12月から始まるBSと110度CSの4K・8K放送は、適切な衛星放送用受信設備を用いなければ、放送の受信が困難になるだけでなく、放送電波が漏洩して他の無線局の運用へ影響を及ぼす可能性があります。そのため、専門的な知識を有する関係各位(家電販売業者、電気工事業者、等)を対象に、総務省主催の「4K・8K放送に関する技術講習会(電波漏洩に関する技術講習会)」を10月~3月の期間に各地で実施することになりました。
つまりは、専門業者は技術講習を受けることが必須です。
現在、ほとんどのご家庭では、デジタルハイビジョン受信マーク(DHマーク)のついたUHFアンテナをご利用されています。
(※UHFとは地上波デジタルテレビの周波数)
BS・110度CSを視聴されるとなると、4K8Kマークのアンテナも設置することになります。
一方で、、、
「4Kテレビじゃないと視聴できなくなるの?」
「そもそも4Kとか8Kって何なの?」
と不安に思う人も少なくありません。
結論から言うと、フルハイビジョン(2K)テレビでも、今まで通り地デジ放送は視聴することができます。
視聴できないのは一部、BSと110度CSです。
詳しく説明していきましょう。
1-1. そもそも、4K・8Kとは何のこと?
超高精細な放送サービスや、テレビに用いられる用語です。
Kは1,000(千)の意味で、4Kは水平方向(横方向)に約4千画素、8Kは水平方向(横方向)に約8千画素あることに由来しています。
4K・・・約829万画素。横方向の画素数がフルハイビジョン(2K)の2倍で、画面上の画素数はフルハイビジョンの4倍です。
8K・・・約3,318万画素。横方向の画素数がフルハイビジョン(2K)の4倍で、画面上の画素数はフルハイビジョンの16倍です。
簡単に言ってしまえば、フルハイビジョン(2K)と比べて、4Kや8Kは高精細で綺麗な映像となる、ということです。
2K<4K<8Kと大きくなるほど、映像はより鮮明で、躍動感、臨場感ある映像をお楽しみいただけます。
地デジ放送はフルハイビジョン(2K)なのに、4Kテレビじゃ過剰スペックだ、なんてお声も聞こえてきそうですが、ご安心ください。
今現在4Kテレビをご利用の方は、2Kで送出されている放送を、4Kレベルに自動変換して視聴されているんです。
画素数はフルハイビジョンの4倍。画質の粗さが全然違うため、鮮明な画質となることが分かりますね。
1-2. 4K・8K衛生放送とは?
これは、4K・8K画質の衛星放送(BS)のことです。
総務省では、4Kが12局、8Kが1局の、計13局での運用を行うと発表しました。
また、今回のBS・110度CSの4K・8K実用放送では、HDR(ハイダイナミックレンジ)のサービスが実施され、表現できる明暗の幅(ダイナミックレンジ)が広がります。
どういうことかと言いますと、今までの映像と比べ、明るいシーンから暗いシーンにいたるまで鮮やかな色で、よりリアリティのある映像表現ができるようになる、ということです。
また、電波にも種類があります。
現在、BS放送や110度CS放送は、らせん状に回転する電波を使用しています。
その回転方向が、進行方向に向かって右回りのものが右旋円偏波、左回りのものが左旋円偏波といいます。
これら両方の電波を使うことで、より多くの番組を放送することが可能となります。
※ちなみに、現行のBS放送などは右旋円偏波が使用されています。
1-3. 4Kテレビがあればこのまま視聴できる?
あなたももしかしたら、家電量販店の売り場などで「4Kテレビ」と「4K対応テレビ」を見かけたことがあるかもしれません。
一体何が違うのか?と思う人も多いのではないでしょうか。
実はこれ、4K放送(CS)チューナーが内蔵されているかどうかの違いです。
4K放送チューナーが内蔵されているタイプが「4Kテレビ」、
そして内蔵されていないタイプが「4K対応テレビ」です。
4K対応テレビで4K放送を視聴する場合は、別途指定チューナーが必要となる、というわけです。
だったら最初から4Kテレビを購入しておけば良いんじゃないか?と思われがちですが、先ほどもお話しした通り、4K・8K実用放送がスタートするのは2018年12月からです。
つまり、2018年12月以降から放送が開始されるBSについては、いまの4Kテレビでは視聴できないということです。
ご安心いただきたいのは、BSと110度CSによる4K・8K実用放送が始まっても、現在の衛星放送(2K等)がなくなるわけではない、ということ。
現在の放送は引き続き、現在お使いになっているテレビ、チューナー、アンテナで視聴することができます。
1-4. BS・110度CSによる4K実用放送を視聴するには?
今現在販売されている4Kテレビや4K対応テレビには、4K・8K実用放送の受信機能は搭載されていません。
今後、実用放送の開始に合わせて販売される、BS・110度CSの4Kチューナー内蔵テレビや、現状の4Kテレビに4K実用放送に対応した4Kチューナーを加えることで視聴することができます。
また、アンテナだけでなく、現在お使いの分配器、ブースター等も対応機器へ交換する必要もあります。
これにつきましては、アンテナ専門業者にきちんと調べてもらうことをオススメします。
2、美しい外観をそのまま、デザインアンテナについて
地上波デジタル放送を視聴するためには欠かせないと言っても過言ではない地デジアンテナですが、ここ最近では魚の骨のような八木式アンテナよりも、建物の美観を損ねない、デザインアンテナが人気です。
従来の八木式アンテナと比べて、性能は?メリットは?デメリットは?いろんなお声があると思います。
ここではデザインアンテナについて、八木式アンテナとどう違うのかをお話ししたいと思います。
2-1. デザインアンテナのメリット
屋外の壁面に取り付けられ、新築の美しい景観を損ねないことで魅力的なデザインアンテナ。
平面薄型タイプで、今とても人気のあるアンテナです。
デザインアンテナの1番のメリットは「建物の外観を損ねない」ということ。
従来の、骨組みが剥き出しになったようなアンテナ(八木式アンテナ)は、オシャレな家の外観を損ねてしまう原因の一つでした。
その点、デザインアンテナは見た目もシンプル、かつコンパクト。
壁面やバルコニーに取り付けられるため、これなら外から見た時の違和感は感じません。
この先何十年も住むお家ですから、見た目も大切だと思うお客様が急激に増えました。今はオシャレなお家も多いですからね。
当社で扱っているデザインアンテナのカラーは全4色。白・ベージュ・茶・黒をご用意しています。
この4色の中から、お客様のご自宅に合うカラーをお選びいただけます。
次に、「八木式アンテナと比べて落雷や強風に強い」というメリットがあります。
八木式アンテナのように屋根に設置する必要がなく、外壁やバルコニーに設置しますので、落雷や強風、さらには雪の被害も受けづらくなります。
屋根に設置する必要がないので、屋根を痛める心配もありません。
シンプルで強度がある、これがデザインアンテナのメリットと言えます。
2-2. デザインアンテナのデメリット
では次に、デメリットについても触れていきたいと思います。
地デジアンテナは、飛び交っている電波を自宅に取り込むためのものです。
デザインアンテナは屋根に取り付ける八木式アンテナと比べると取付位置が低いため、電波が弱くなる恐れがあります。
もちろん、周りに電波を妨げる建物の有無にもよりますし、必ずしも電波が弱まるわけではありませんが、ブースターが必要になる可能性もあります。
2-3. デザインアンテナと4K専用アンテナ
デザインアンテナは地上波デジタル放送用のアンテナとなりますので、これひとつではBS・110度CSを視聴することはできません。
BS・CS実用放送を視聴する場合は、地デジアンテナと同じように4Kアンテナも設置するようにしてください。
3、高性能小型UHFアンテナについて
地デジ用アンテナには3種類あります。
・屋外用の八木式アンテナ
・屋内外兼用のデザインアンテナ
・屋内用の小型アンテナ です。
中でも1番手軽なのは、屋内用の小型アンテナ。
ここでは、小型アンテナのメリットやデメリットについてもお話ししたいと思います。
3-1. 小型アンテナ(室内アンテナ)のメリット
「手軽でカンタン」、それが小型アンテナの一番のメリットです。
小型アンテナは卓上タイプで室内に設置できる、手軽なアンテナです。
工事が必要な八木式アンテナやデザインアンテナと違い、小型アンテナは工事が不要。ご自分で取り付けることが可能なのです。
本体価格も市販のものなら1,000円〜3,000円程度なので、気軽に取り入れることができます。
3-2. 小型アンテナ(室内アンテナ)のデメリット
工事不要、本体価格が安い、取り付けが簡単、月額費用がかからない、という特長を持つ小型アンテナは一見、とても魅力的です。
しかし一方で、気をつけなくてはいけないこともあります。
それは、八木式アンテナやデザインアンテナと比べ、「受信レベルが低い」ということです。
映るかどうか、、、こればかりは実際に設置してみないと分かりません。
そのため、自宅周辺の電波状況はあらかじめ把握しておく必要があります。
アンテナの向きによっても受信感度は違ってきますので、ご自分で小型アンテナを導入される方は、受信感度の良い場所を探し出し、調整してくださいね。
一般的に受信レベルの低い小型アンテナですが、ブースターを搭載したタイプもありますので、まずはしっかり性能や口コミなどのリサーチをしてくださいね。
最後に・・・
最後までお読みいただきありがとうございます!
本日は、「地デジアンテナと衛星放送の関係」について、
・4K・8K実用放送
・デザインアンテナ
・小型アンテナ の、
3つのテーマに分けてお話しさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
4K・8K実用放送は2018年12月1日からです。
それに伴い、今後発売されるテレビやチューナーも変わってきます。
すでに、4K・8K実用放送に対応できるアンテナを設置されているお客様も増え始めてきました。
ご自分でやろうと思えば出来なくはない地デジアンテナ工事とは違い、BSと110度CSの4K・8K放送は衛星放送用受信設備を用いなければ、放送の受信が困難なります。
放送電波が漏洩し、他の無線局に影響を及ぼす可能性もあります。
ぜひ、技術講習を受けた専門的な知識のあるアンテナ業者に依頼するようにしてくださいね。
これから新築される方には、地デジアンテナとご一緒にBS・CSアンテナを取り付けることをお勧めしています。
工事も一度で済みますし、取り付けプランも割安になることが多いのです。
新しくテレビを買い換えなくても、アンテナを取り替え・設置すれば視聴できますので、すでにアンテナをお持ちの方であってもご検討されてみてはいかがでしょうか?
弊社では、最先端の4K・8Kアンテナ取り付け対応が可能です。
4K・8K 実用放送は平成30年12月1日からスタート、来年の今頃はアンテナ工事が混み合うことが予想されますので、BS・CSアンテナのお取り付けをお考えの方は、一度ご相談ください。
また、各種アンテナのお取り換えもやっておりますので、まずは一度お問い合わせいただけたらと思います。
2020年オリンピックに向け、日本の産業はますます発達していきます。
地上波デジタル放送や衛星放送もまた然りです。
安心して任せられるプロのアンテナ専門業者にお任せして、今後もテレビライフをお楽しみくださいね。