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アンテナ工事のプロが解説!種類別アンテナの特徴や独特な形状の理由

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アンテナ工事のプロが解説!種類別アンテナの特徴や独特な形状の理由

ンテナはどの機種も独特な形状をしていますが、その理由は「電波をキャッチしやすくするため」です。

現在のデジタル放送用電波とは異なり、昔のアナログ放送用電波は距離や障害物などによって特に弱まりやすかったため、かつては「できるだけ高い位置」に「大きいアンテナを置く」のが主流でした。

しかし、現在使われているデジタル放送用電波は電波の減衰率が抑えられており、同時にアンテナの技術も進歩した結果、必ずしも高い位置に大きな機種を置く必要はなくなりました。

そしてそのアンテナ側の技術進歩の象徴こそが、現行機種に見られるあの独特な形状といったワケなのです。

今回の記事では、そんな独特な形状となった経緯を押さえつつ、さまざまな機種のアンテナを項目別に詳しくご紹介します。

ご自宅にどのアンテナを設置するかお悩みの方や、アンテナの機種について知りたい方はぜひご覧ください。

地上デジタル放送アンテナの形状

地上デジタル放送アンテナの形状

まずは、地上デジタル放送用の八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナについてご紹介します。

「魚の骨型」の八木式アンテナ

八木式アンテナは非常に歴史が長く、現在のデジタル放送以前の時代であるアナログ放送の頃から活躍し続けている息の長い機種です。

気になるその見た目ですが、一見して「魚の骨」のような形をしていることが特徴で、主に住宅の屋根上などでその姿を見ることができます。

そんな「魚の骨」にも見える構造のうち、複数個取り付けられている小さい棒状のパーツが「素子(エレメント)」です。

素子はアンテナ本体が受け取った電波を増幅させる役割を持っており、個数が増えれば増えるほど電波の増幅度合いが高まるのです。

「魚の骨型」のメリット

「素子」による電波増幅機能を用いる「素子アンテナ」といったカテゴリーの中でも、この八木式アンテナは大量の「素子」取り付けが可能となっており、電波の増幅量に関しても折り紙付きです。

またその高い電波増幅機能もさることながら、電波受信感度につきましても他の機種と比べて非常に高いものを持っていますので、電波の弱い弱電界地域でも安心して導入することができます。

設計も非常にシンプルかつ、旧来から慣れ親しまれてきた機種でもあるため、施工業者側も設置や修理に手慣れているといった点もメリットの一つです。

「魚の骨型」のデメリット

しかし、大きく素子を広げた格好をしているため、万一倒壊してしまうと広範囲に被害を及ぼしてしまうデメリットも持ち合わせています。

他にも昨今の洋風建築とミスマッチである点、基本的な設置場所が屋根上であるため、高所での作業となるといった意味でも工事が大変であるなどが欠点として挙げられます。

また風にあおられやすく、倒壊するリスクも倒壊してしまった際の危険性も両方とも非常に高くなっているため、強風対策・倒壊対策は特に重要なアンテナであると言えます。

この八木式アンテナに関する詳しい解説は以下の「八木式アンテナはもう古い?デザインアンテナと徹底比較」の記事内にて行なっておりますので、こちらもあわせてご覧いただけると幸いです。

八木式アンテナはもう古い?デザインアンテナと徹底比較

「ボックス型」のデザインアンテナ

デザインアンテナは「第一世代テレビアンテナ」とも呼ばれる八木式アンテナと比べ、新しい機種「第二世代テレビアンテナ」に属するアンテナで、箱型の形状です。

棒状のパーツが目立つ八木式アンテナとは異なった、スタイリッシュなボックス状の形をしている理由は、ずばり電波受信装置を完全に箱の中へと内蔵しているからです。

アンテナを構成する中でもとりわけ重要な電波増幅パーツ「素子」を露出させることなく収めており、強風にあおられやすかったり、剥き出しで損傷しやすい上に建屋の景観を崩してしまう欠点を見事に補っています

「ボックス型」のメリット

目立ちにくい見た目をしており、他の多くの機種と違って壁面や軒下等に設置することもあって建物との親和性が高い、景観を損ねづらいといった点がまずメリットとして挙げられます。

また強風や積雪などといった自然災害に対しても、他機種と比較しても随一の被害発生率の低さ・耐久性を誇っており、とにかく損傷しづらいことも大きな長所です。

アンテナ本体も片手での運搬が可能ですので、高所に設置する機種でもないこともあいまって、引っ越しの際には簡単に移住先へと移設できることも覚えておきましょう。

「ボックス型」のデメリット

高所に設置するアンテナと比較すると、建物の新設などから発生する周辺環境の変化には弱く、電波受信感度も屋根上設置型よりも低くなっています。

また一部の住宅密集地や電波塔から遠いエリアといったような、届けられる電波の弱い・届けられるまでに電波が弱まってしまう「弱電界地域」や電波の安定しない地域に対して設置する場合、追加機器が必要となってしまう場合もあります。

電波受信感度を補うための追加機器「ブースター」も併設す場合は、アンテナ業者から事前に提出される見積り書を見てよく考えましょう。

デザインアンテナに関する詳細な情報に関しては「デザインアンテナの“デザイン以外の”メリットを解説!」の記事内にも記載しておりますので、設置をご検討されているお客様はぜひご一読下さい。

デザインアンテナの”デザイン以外”のメリットを解説!

「ポール型」のユニコーンアンテナ

「第一世代テレビアンテナ」の八木式アンテナ、「第二世代テレビアンテナ」のデザインアンテナに続く最新の機種「第三世代テレビアンテナ」に属しているアンテナでもあるのがこのユニコーンアンテナです。

ユニコーンアンテナはそういった旧来の「魚の骨」のような八木式アンテナ、「箱型」をしたデザインアンテナなどとは真っ向から異なった、ポールのような形状を採用したアンテナです。

屋根上やベランダ等のさまざまな場所に設置可能で、見た目をそのまま表すと、指定した場所から「ポールを伸ばす」といった風になります。

これはポールの先端にある円柱状のパーツを電波の受信しやすい場所に固定するためで、このパーツこそがユニコーンアンテナにおける「本体」です。

「ポール型」のメリット

他機種と比べて圧倒的に表面積が小さいため、風雨によって損傷を受ける、雪が積もるなどといった自然災害とはほとんど無縁です。

また、屋根上等に設置した太陽光発電の邪魔になりにくい点などは、どの住居に設置する場合でも共通のメリット足り得ます。

構成パーツの大半が「ポール」と「円柱状の本体」であるため、住宅の景観を損ねづらいといった点も分かりやすい長所でしょう。

「ポール型」のデメリット

現在主流となっている洋風建築にはフィットしますが、昔からあるような純和風建築などには逆にミスマッチになってしまいます。

また「ボール型だからこそのデメリット」とは少し話がズレてしまいますが、このユニコーンアンテナは最新型のアンテナである関係上、少々工事費やアンテナ本体価格が高額です。

古い情報で知識のアップデートが止まっている「町の電気屋さん」などといった、あくまでアンテナの取り扱いを専門としていない業者は設置を請け負ってくれない恐れがあります。

費用を安く抑えるという意味でも、プロの「アンテナ専門業者」に相談すると安心です。

弊社「地デジやドットコム」はプロのアンテナ専門業者としての経験を活かして、以下の「ユニコーンアンテナの特徴やメリット、設置の際の注意点は?」のような専門記事も公開しております。

「ポール型であるが故のメリット・デメリット」以外に関しても詳しく解説しておりますので、ぜひご覧下さい。

ユニコーンアンテナの特徴やメリット、設置の際の注意点は?

衛星放送(BS/CS放送)用アンテナ

衛星放送(BS/CS放送)用アンテナ

次に、衛星放送用のパラボラアンテナについてご紹介します。

「お椀型」のパラボラアンテナ

このパラボラアンテナは、BSやCSといったような衛星放送を見るための「衛星放送用アンテナ」に属する唯一の機種であるとともに、「お椀」のような形状をしたアンテナでもあります。

パラボラアンテナは地球衛星軌道上に浮かぶ「放送衛星」から正確に電波を受信するため、設置角度のほか、受信を行うパーツのデザインに関しても緻密な調整が行われています。

その「衛星放送用電波の受信が可能な最適な形状」というのが、まさにあの「お椀型」というわけなのです。

「お椀型」のメリット

元より受信の困難な衛星放送用電波を「確実に受信する」ということを最重要課題として設計されたデザインであるため、電波受信感度などをはじめとした純粋な「アンテナとしての性能」は非常に高いです。

また余談にはなりますが、衛星放送用アンテナに該当する機種はこのパラボラアンテナしか存在しておりませんので、必然的に業者も扱いに慣れていることもメリットであると言えるでしょう。

「お椀型」のデメリット

お椀状の形が災いして、風を集めやすい・強風にあおられやすい傾向にあり、損傷や倒壊の発生率が高いことが挙げられます。

また損傷・倒壊の他「アンテナの向きがズレやすい」というのもかなりのデメリットです。

他の機種でも向きがズレるとテレビの映りが悪くなる、そもそもとして映らなくなってしまうことがありますが、このパラボラアンテナはそれがかなり顕著となっており、少しのズレでも映像が止まってしまいます。

設置場所がベランダであった場合は自力で向きを直す等の対処が可能ですが、屋根上に設置されている例も少なくなく、その場合は業者に修理を依頼しなければなりません。

BS/CS放送用と4K/8K放送用の違いについて

パラボラアンテナには通常の「BS/CS放送用」と「4K/8K放送用」といった上位種とがあり、それぞれ映像のクオリティーや価格が異なっています。

しかし、どちらも外見上は全く同じというのがややこしいところです。

よくアンテナ本体や説明書を読むと「右旋」「左旋」のどちらかが記載されていますが、これが「BS/CS放送用」か「4K/8K放送用」かを見分ける重要ポイントになります。

このうち「右旋」は「BS/CS放送用」を示していて、NHKや民間各社による無料BSデジタル放送、スカパーやWOWOW等の有料放送といったような、あくまで従来式の放送用アンテナです。

それに対してこの「左旋」とは、2018年から運用が開始された「4K/8K衛星放送」専用のアンテナを指しており、現行の放送会社が追加配信している高画質版の放送映像の視聴を可能にします。

また四角い緑色、あるいは黒色をした「スーパーハイビジョン受信マーク(通称:SHマーク)」が本体に記されているアンテナにつきましても4K/8K放送対応機種ですので、見分ける際のポイントとして覚えておきましょう。

種類別アンテナの特徴や独特な形状の理由まとめ

種類別アンテナの特徴や独特な形状の理由まとめ

今回の記事はさまざまなアンテナ機種を形状ごとに分けつつ、その形だからこそある特有のメリット・デメリットについて個別に解説していきました。

「魚の骨型」の八木式アンテナは受信感度に優れるものの自然災害に弱く、「箱型」のデザインアンテナは八木式アンテナにおけるデザイン性の悪さ、自然災害への耐性面を解決しましたが、代償として周辺環境の影響を受けやすいです。

上記二種に比べて「ポール型」のユニコーンアンテナに関しては、自然災害に対する耐性やデザイン性、電波受信性能など、どの側面においてもかなり高いバランスでまとまっています。

しかし最新式であることが災いしてやや高額であったり、施工業者側に認知されていない場合があったりといったデメリットも持ち合わせています。

一方で唯一の衛星放送用アンテナである「お椀型」、パラボラアンテナは電波受信性能こそ優れていますが、自然災害による被害を特に受けやすく、「BS/CS放送用」か「4K/8K放送用」といった二種類がありますが判別がしづらいです。

アンテナや説明書に記載されているのは「右旋」かそれとも「左旋」か、またアンテナ本体に「SHマーク」の記載があるかどうかが見分けるコツとなっている、といった上記が今回のまとめとなります。

弊社「地デジやドットコム」は累計施工実績3万件という実績を誇るアンテナ専門業者であり、どのような形状をしたアンテナであっても完璧に設置・修理することが可能です。

また安心価格で24時間365日、いつでも専用の電話窓口にて見積りが可能です。

アンテナに関するご相談は、ぜひこの「地デジやドットコム」までお寄せ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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