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アンテナ工事で外壁に穴をあけるって本当?建物を傷つけない施工方法をご紹介
アンテナを外壁に固定するために、ビスなどを打ち込む必要があります。
その際に外壁や設置場所に小さな穴が開くことがあるので、事前に工事や施工内容をしっかりと説明されていない場合は不安に感じることがあります。
新しく住宅を購入したばかりでこれから何十年もかけてローンを返済していくことを考えると、アンテナ工事は必要だといえ、できるだけ綺麗な外観を保ちたいという方が多いことも現状です。
この記事では、アンテナ工事においてなぜ外壁に穴を開ける必要があるのか、また建物を傷つけないようにアンテナを設置する方法について詳しくご紹介します。
設置するアンテナの種類やアンテナの取り付け場所によっては外壁に穴を開けない方法もあるので、ぜひ最後までお読みいただき納得のいくアンテナ工事をおこないましょう。
目次
そもそもアンテナ工事でなぜ外壁に穴を開けるのか
アンテナ工事の際に住宅の外壁に穴を開けるのは、使用する「取り付け金具」を固定するためです。
アンテナの取り付けの具体的な手順
外壁に設置するアンテナとして現在国内シェアトップの「デザインアンテナ」の場合、アンテナ取り付け位置に電動ドリルを使用して約4個所ほどの穴を開けます。
穴の大きさは直径2〜3ミリ程度ですが、このままアンテナを固定させるために金属製のビスを打ち込むと、サビが生じて腐敗する原因となってしまいます。
そのためアンテナ設置工事をおこなっている多くの業者はビスを打ち込む際にシリコン製の樹脂(じゅし)を穴と金具が接触しないよう挟み込んで固定をおこなっています。
取り付けた金具の上にデザインアンテナを設置するため、穴や固定器具が見えてしまうということはありません。
この工程をおこなうことによってアンテナ設置で開けた穴が腐敗して錆びることを防ぐだけでなく、雨や風が入ってこないようにしています。
アンテナ工事で穴を開けたことによるトラブル
アンテナ業者やアンテナ工事の経験が浅い者が施工を担当すると、壁面工事で穴を開けた場所から水漏れが起こり、家屋の腐敗の原因となることがあります。
インターネット上でも水漏れトラブルが発生したという記載をたまに見かけますが、このようなケースは、工事が完了して数カ月後にテレビが映らなくなり、判明することが多いようです。
そのためアンテナ工事中や工事完了後に作業箇所をしっかりと見せてくれる業者は、技術面でも安心して依頼できます。
また、アンテナを取り付ける際に発生する水漏れは悪徳業者に多いため、アンテナ工事依頼の際はできるだけ信頼できる業者や、しっかりと長期保証がある業者に依頼することを心がけましょう。
なぜ外壁にアンテナを設置するのか
アンテナを外壁に設置したいというご希望をいただく理由はいくつかあります。
最も多いのが「新築住宅の外観を崩したくない」という要望ですが、ほかにも「屋根材を傷つけたくない」「八木式アンテナは大きすぎて転倒が怖い」など、ご家庭によって様々です。
外壁に設置するアンテナは、デザインアンテナという種類が一般的です。
デザインアンテナとは
デザインアンテナは、2009年に発売された最新鋭のアンテナで、「家の外観を壊したくない」や「屋根の上にアンテナを置きたくない」といった声を受けて開発された商品です。
別名「平面アンテナ」や「フラットアンテナ」とも呼ばれているデザインアンテナは、その名の通り四角い箱のような形をしており、大きさは縦が60センチ、横30センチほどの大きさなので設置してもあまり目立ちません。
外観を保つだけでなく、デザインアンテナは外壁や軒下に設置可能なことから、雨や風、また雪によって受ける影響が非常に少ないといえます。
デザインアンテナが設置できないケースとは
日本国内で取り付けている方が多いデザインアンテナですが、ご自宅周辺の電界強度によってはうまく電波を受信できない場合もあるので注意が必要です。
そのためアンテナを設置予定先である住宅の周辺電波環境によっては、電波強度の強い八木式アンテナの設置を業者からすすめられることが多いです。
電界について詳しく知りたい方は「テレビアンテナの強電界地域と弱電界地域とは?特徴と調べ方を解説」の記事をお読みください。
八木式アンテナの設置でも屋根に穴を開けるのか?
よく「八木式アンテナは屋根上にワイヤ−で固定しているだけだから穴を開ける必要はない」というサイトを目にしますが、これは誤った情報です。
八木式アンテナは先程述べたように、屋根上に設置することが一般的です。
しかしアンテナが落下したりズレたりすることを防ぐために外壁ではなく屋根や破風、また鼻隠しという個所に大きな釘を打ち込んでいることがほとんどです。
「破風」とは屋根の側面のことで、「鼻隠し」は屋根の軒の先端、または軒樋が付いている板状の部分のことで、これらの場所に釘を打って固定しています。
穴を開けて固定をおこなう際は、デザインアンテナと同様に、浸水や腐敗を防ぐためコーキング材にて必ず補強が必要です。
また八木式アンテナの場合は屋根の上で作業をするため、必ず作業員が屋根裏に登ったりすることに加え、八木式アンテナの形状の特性上、カラスなどの鳥がとまるという恐れがあることを覚えておきましょう。
鳥が来るということは糞の被害も発生することが考えられ、住宅の外観を美しく保ちたい方にとって八木式アンテナは少々デメリットが多いということも考えられます。
カラスがアンテナに及ぼす影響については「アンテナをカラスから守る!鳥害・糞害の影響や対策、アンテナ修理について解説」でまとめた記事にて詳しく事例を紹介していますので参考になさってください。
タイルの外壁の場合には穴を開けなくていいというのは本当?
メンテナンスが必要なく、高い耐久性を持つタイルを外壁は人気が高いですが、タイルの外壁ではアンテナはどのように設置するのでしょうか。
アンテナをタイル外壁に設置する際にも穴を開けなければなりません。
タイル外壁には、タイル目地(めじ)と呼ばれる継ぎ目に特殊なネジを使用してアンテナを固定します。
電波状況が良好な向きの外壁側面に、アンテナを固定するための金具を入れるための下穴を開け、ネジ穴から水が入ってこないようシリコン剤を流し、防水処理をおこなってからアンテナを取り付けて完了です。
一般的な外壁の種類である「サイディング」や「ALC」と施工手順は変わらず、タイル外壁だからといって、特別な作業はおこないません。
「タイルだから穴を開けたくない」という気持ちになりがちですが、タイル自体には穴を開けず、タイルとタイルの目地に穴を開けるので、割れたり破損することはないといえます。
外壁に穴を開けないアンテナの種類
どうしても外壁に穴を開けたくない場合は、設置するアンテナの種類から検討する必要があります。
ここでは外壁に穴を開けないでアンテナを設置する方法についてまとめていますので、参考になさってください。
「室内アンテナ」は穴を開けない
どうしても外壁に穴を開けたくない場合は、ご自身で購入・設置可能な「室内アンテナ」がおすすめです。
室内アンテナとはネットショップやホームセンターで手軽に購入できるテレビ用アンテナで、1,500円〜3,000円程度で購入が可能です。
設置方法は簡単で、テレビ電波を送信している基地局の方角にある窓際に購入したアンテナを配置し、アンテナから伸びているコードをテレビ背面に差し込むだけです。
室内アンテナを設置する際の注意点
安くてコンパクトな室内アンテナは、屋外に設置しているアンテナと比べて受信感度が低く強電界地域でしか使用できません。
室内アンテナを設置したが、テレビが映らない原因としては「山が近くにあり電波の入りが弱い」「ソーラーパネルを設置している」「住宅の素材にコンクリートを使用している」「家電製品が放つ電波と相性が悪い」といったことが考えられます。
そのため、もし室内アンテナを購入して、テレビにノイズが出たり、そもそも映らないといった際には、中継局がある方角のなるべく窓際の高い位置に設置するようにしましょう。
それでもテレビが映らない場合は、周辺の電波状況があまり良くないということが考えられるため、アンテナの専門業者やお近くの工務店さんに相談して屋外にアンテナを設置する必要があります。
外壁に穴を開けない施工方法とは
新築住宅に引っ越したばかりの方は「外壁や屋根に穴を開けたくない」という方がいらっしゃいます。
ここでは穴を開けずにアンテナの取り付け施工をする方法をご紹介します。
ベランダへの設置
地上デジタル放送用の「デザインアンテナ」や「ユニコーンアンテナ」は、電波塔がある方向のベランダやバルコニーの手すりに設置が可能です。
手すりや柵にアンテナを取り付けをする場合は、器具を固定する場所にきちんと強度があることが条件です。
またベランダへの設置は、一般的な外壁に設置するための固定具では対応ができないため、別途手すりに設置するための金具を準備しなければなりません。
そのため通常よりアンテナ設置に時間がかかったり、追加費用が発生する恐れがあります。
なお、ベランダの配置によっては配線を引き込むための穴をあける必要があるかもしれないので、注意しましょう。
屋根裏への設置
アンテナは屋根裏にも設置が可能です。
台風が多い場所や豪雪地帯にお住まいの方は、アンテナを守るために屋根裏に設置されている方がとても多いです。
屋根裏にアンテナを設置することは、自然災害から起こる経年劣化を防ぐだけでなく、家の外壁に穴を開けたくない方におすすめの設置方法です。
アンテナを屋根裏に設置する条件としては、テレビ電波の受信状況に加えて、屋根裏にスペースがあるのか、また太陽ソーラーパネルなの有無や屋根の材質によっても異ります。
検討されている方は、専門の業者に問い合わせてみましょう。
「屋根裏にも設置可能?目立たないようにアンテナ工事をする方法を解説」にて、屋根裏に設置可能なアンテナの種類や、工事方法について詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
スッキリポールへの設置
スッキリポーツは、敷地内に支柱を立てて、そこにアンテナを設置する施工方法です。
アンテナと家屋を完全に切り離すため、家屋には一切穴を開けることはありません。
スッキリポーツであればご自宅にある各種配線をスッキリ一つにまとめて引き込むことができるので、もし敷地に支柱を立てる余裕がある場合、検討してみましょう。
施工前には業者と必ず打ち合わせをおこないましょう
「アンテナ工事で知らないうちに穴を開け施工されていた」ということを防ぐために、依頼先に優良業者を選ぶだけでなく、施工前にあらかじめ業者と打ち合わせをおこなうことでトラブルを未然に防ぐことができます。
アンテナ業界にも悪徳な業者は存在しており、すべての工事を下請け業者に任せていたり、アンテナ工事後に保証が全くない業者も見受けられます。
アンテナの優良業者の選び方については「アンテナ設置の優良業者の選び方は?経験や実績、サポート体制など」の記事を是非参考になさってください。
当日の工事内容や施工方法、アンテナの取り付け位置や穴を開けなくても施工できそうな電波環境なのかを聞いておくことで、設置場所の相談もスムーズにおこなうことができます。
アンテナ工事で外壁に穴をあけるって本当?建物を傷つけない施工方法まとめ
この記事ではアンテナ工事で外壁に穴を開ける理由や、建物を傷つけない施工方法について詳しくご紹介しました。
アンテナ工事後に、施工箇所から雨漏りが発生した事例もあるので、できるだけ施工技術のある業者に依頼することに加え、長期保証がついているところに依頼すれば安心です。
アンテナ専門業者である地デジやドットコムは、設置技術が必要な屋根裏への施工から、ベランダやバルコニーの手すりへのアンテナ設置においても経験豊富なので、工事はお任せください。
弊社においてアンテナ工事後に雨漏りや腐敗などのトラブルは一度も発生していませんが、もしもそのような症状が発生した場合には、施工後20年間保証を適用して修理対応させていただきます。
施工実績があるスタッフが電話にて無料相談を受けつけていますので、まずは一度どのようなことでお悩みなのかをご連絡ください。