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700MHzとは?テレビやアンテナへの影響と対処法を解説
ご自宅のポストに「NEXT!700MHz」と書かれた緑色の細長いチラシが投函されていたご経験はありませんか。
「内容が分からず捨ててしまった」といった方も多いのではないでしょうか。
実はこの広告の裏側に「2022年◯月◯日◯曜日以降、ご使用中のテレビ映像が乱れる可能性があります」と記載されているのです。
もしこの記載されている日付以降にテレビにノイズが入ったり、音声が途切れるといった障害が発生した場合、700MHzという電波が原因で障害が発生している可能性が高いです。
更に広告にはこのテレビの電波障害を無料で解決してくれるといった内容が書かれています。
この記事では700MHzが原因で起こる電波障害と対処法について解説していますので、テレビ障害が起こった際には参考にしてください。
目次
700MHz(メガヘルツ)とは
700MHzとは周波数の単位のことで、2012年まで地上アナログ放送で使用されていた電波帯です。
近年、携帯電話やスマートフォンでインターネットを見る人が増加したことに伴い、使用するデータ量も増加しました。
このデータ使用量が上がると、スマートフォンが繋がりづらくなったり、インターネットの通信速度が低下するといった現象が発生します。
この問題を解決するために、2012年まで使用されていた700MHzという地上アナログ放送の電波帯を利用してスマートフォンの電波を改善しようという取り組みがおこなわれています。
しかしこの700MHzをスマートフォンに利用することで、テレビ障害が発生することが分かったのです。
700MHz電波障害におけるテレビへの影響
700Mhzという電波帯を使用しスマートフォンの通信障害を改善する一方、ご家庭のテレビに影響が出るということが分かりました。
ここでは、700Mhzの電波障害における影響条件や影響範囲、対策などを解説します。
700MHz電波障害とは
「700MHz電波障害」とは、現在携帯電話やスマートフォンが使用している電波帯が原因で、テレビ電波を妨害する障害のことです。
2011年にアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に完全移行しました。
それまで使用されていたアナログ放送の電波帯に空きが出たため、総務省と大手携帯電話会社が協会を設立してこの周波数を使用し快適にスマートフォンを使用できるよう取り組みをおこなったのです。
しかし現在携帯電話会社が使用している電波帯が影響してテレビ視聴に問題が発生することが分かりました。
この電波がちょうど「700MHz帯」なので、このテレビ電波障害のことを「700MHz電波障害」といいます。
自宅のテレビが影響を受けてしまう条件とは
700MHz電波障害はご自宅に設置されている、「旧型のテレビブースター」に反応して発生することが分かっています。
ブースターとは何でしょうか。
ブースターってなに
ブースターとは「電波増幅器」とも呼ばれ、お住まいの地域のテレビ電波が弱い場合に設置する機器のことです。
このブースターを設置することで弱くなっている電波の信号レベルを改善し、テレビ映りを改善すします。
近年使用されているブースターはこの700MHzを考慮し作られていますが、旧式のものはそうでないため影響を受けやすくなっています。
BS・CSテレビには影響はない
ケーブルテレビや光テレビをご視聴になる住宅は700Mhzの影響を受けることはありません。
また、衛星放送のBS・CS放送も700Mhzと遠い電波帯を使用していることから、電波障害は発生しないためご安心ください。
700MHz受信障害への対策とは
700MHz電波障害への対策は、「700MHzに反応してテレビ障害を起こす旧型ブースターを対策がおこなわれた新型のものに交換する」ということです。
そのため新居に引っ越しをご検討されている方など新たにアンテナやブースターをお考えの際は、700Mhzの電波障害を防止するものを選ぶようにしましょう。
700MHz電波障害を軽減するブースター
旧型のブースターを使用しているご家庭にて、700MHz電波障害が発生するということが分かりました。
この電波障害でお悩みの方は「DHマーク」がついているブースターに交換することで、電波障害を軽減することができます。
DHマークとは、「デジタルハイビジョン受信マーク」を省略したもので、一般社団法人電子情報技術産業協会が審査・登録をおこない性能を証明したマークのことです。
DHマークは、紫色の四角の中に白色で「JEITA DH 710」という数字が記載されているものです。
DHマークがついた製品はブースターだけではなくアンテナや周辺機器などさまざまですが、どの製品も外部からの特殊な電波の飛び込みを遮断する効果があります。
700MHzが原因でおこるテレビ障害
700Mhz帯の電波が原因でテレビ視聴に問題が発生することがあります。
テレビ画面に以下のような症状が発生すると、700Mhz帯の電波を干渉している可能性があるためご確認ください。
画面フリーズ
画面フリーズとは視聴中のテレビが停止し音声も途切れてしまうことです。
これは電波障害が発生した時の代表的な症状の1つです。
ブロックノイズ
ブロックノイズとはテレビ画面に四角いブロックの形をしたモザイクがかかったり、音声が途切れることを指します。
ブラックアウト
ブラックアウトとはテレビの電源をつけているのにも関わらず画面が真っ暗になる状態のことを指します。
アンテナの電波がテレビに届いていない時に発生する典型的な症状の一つです。
ほかにも考えられる電波障害
電波障害が発生する原因は700Mhzの影響だけとは限りません。
700MHzだけでなく、その他にも考えられる電波障害の原因を5つ紹介します。
最近自宅周辺に電波を遮断するものができた
テレビの電波は電波塔からご自宅のアンテナに送信されています。
しかしこの電波塔と自宅の間にビルや住宅密集地などができると、電波が遮られてしまいテレビ映りが悪くなりがちです。
家を建てた当初は電波が良好であっても、その後ご自宅周辺に大きな建物が建ったり、背の高い木が生い茂ることで、電場の受信を妨害することがあります。
自宅周辺で強い電波が発信されている
ご自宅の周辺でアマチュア無線をされているお宅があったり、自衛隊基地の近くにお住まいの方、新幹線の線路が近い方などは、これらが発生させる強い電波を受信し電波障害になっている可能性が考えられます。
また低空飛行をおこなうヘリコプターや飛行機なども電波を発生させますが、これは物理的に改善が難しいケースです。
悪天候による雨の影響
季節的な台風や豪雨によってテレビ映像を乱す電波障害が発生することがあります。
日常的に降る雨には全く問題はないのですが、大雨などの大量の水分が電波を吸収することで電波障害が発生します。
とくに衛生から電波が送られてくるBS・CS放送は、この台風や豪雨の影響を受けやすく、悪天候の際に電波の受信状況が悪くなるといった現象がみられます。
この場合、悪天候が過ぎ去ると通常通りテレビ視聴をおこなうことができます。
電化製品の影響
電化製品である電子レンジは、機種によってテレビのアンテナに強い影響を与えるものがあります。
電子レンジ使用時に強い電磁波を発生させていて、そこから漏れた電磁波がテレビの電波を阻害することが原因です。
Wi-Fiの電波干渉
最近ではほとんどの家にあるWi-Fiですが、もしご自宅に設置されているアンテナ設備が古い場合、電波障害を起こす可能性があります。
その原因として旧式のアンテナは、Wi-Fiとの相互性を考慮せず作られたものなのでWi-Fi電波の干渉を受けやすくなるのです。
しかし、現在のアンテナはWi-Fiの電波の影響を受けないよう考慮されているため、電波障害を起こす心配はありません。
【対処法①】電波障害の回復工事とは
電波障害が発生し、解決しない場合は専門の業者がおこなう回復工事をおこなうことで復旧することができます。
電波障害を解決する専門業者の流れと内容をご紹介します。
電波障害の業者作業流れ
電波障害は依頼する会社にも左右されますが、以下の流れでおこなわれることが多いです。
・作業手順
電話やメールでの問い合わせ→日時を決定して予約→現地調査→必要があれば機器の設置や修理・交換→最終チェック
「電波障害かな」と思ったら、まずはアンテナ専門業者に連絡しましょう。
回復工事の内容は、ブースター設置やアンテナの角度調整をおこなう
電波障害が発生し、電波の回復工事をおこなう際の内容をご説明します。
もし電波が弱まっている状態の場合、「ブースター」を設置することで改善される可能性があります。
また台風などの強風によってアンテナの角度がズレてしまいテレビに障害がでていることも考えられるため、アンテナの角度調整をおこなう場合もあります。
電波障害の回復工事はアンテナの専門業者へ
電波障害の復旧はアンテナの専門業者が最も安心できる依頼先だといえます。
なぜならDIYでの修理や大手家電量販店の下請け業者への依頼では、アンテナの知識が足りずに複雑な電波障害に対応しきれない場合があるためです。
アンテナの専門業者は電波測定器(レベルチェッカー)などの特殊な計測機器を表重装備としているだけでなく、これまでの豊富な修理経験をもとに臨機応変にご自宅に合った対応を期待できます。
電波の不足しがちな住宅密集地や、築年数が古いご自宅などは特に専門性の高いアンテナ業者を選択することで、早期解決を促すことができます。
電波障害はDIYで自分でなおすことができるのか
アンテナ工事は免許などが必要ないため、DIYで直したいと考える方も多くいらっしゃいます。
しかし、アンテナ専門業者の私達からすると自分で電波障害を解決しようとするのはおすすめできません。
なぜならアンテナ修理は高所作業になるため、脚立での作業や配線の取り回し、工具の使用に慣れていないと転落や事故の危険性があるからです。
また、電波測定器(レベルチェッカー)などの専用機器は高額で、正確に測定できるものを購入しようとすると5万円以上必要になります。
ほかにもヘルメットや専用のはしごなどを購入することを考えると、これではアンテナ専門業者へ依頼したほうが安くなってしまいます。
電波障害は自分で対応するのではなく、知識を持った業者に任せるようにしましょう。
【対処法②】電波障害の相談窓口
テレビに起こっている問題が電波障害なのか、アンテナやテレビ本体の問題なのかを判断することは非常に難しい問題です。
そこで、現在お住まいの地域に電波障害が起こっているのか問い合わせができる窓口があるため3箇所ご紹介します。
700MHzテレビ受信障害対策コールセンター
「NEXT!700MHz」のチラシ裏面に掲載されている日付以降で電波障害が発生している場合、こちらのコールセンターに電話をしましょう。
対策員が直接ご自宅に訪れ調査後、問題がある機器を無料で交換してくれます。
その際にかかる調査料や機器の代金、工事費用は全て無料のため、各家庭が費用を負担する必要はありません。
NHK受信相談窓口
テレビ映りが悪いなど電波障害が発生しているかを相談できる窓口です。
最新の電話番号はインターネットなどで検索するとすぐに見つけることができます。
各地の総務省通信局
総務省通信局はテレビ電波の受信障害場所の把握と状況改善の対応もおこなっています。
通信局である事務所は日本各地にあるため、お住まいのエリアごとに連絡先が異なります。
お住まいの地域に照らし合わせよく確認してから電話しましょう。
700MHz利用におけるテレビやアンテナへの影響まとめ
この記事では「700MHz利用におけるテレビやアンテナへの影響」についてご紹介しました。
ご自宅に「NEXT!700MHz」からのチラシが届いていて、チラシの裏に記載されている日にち以降で地上デジタル放送の映像に問題がある場合、700MHzによる電波障害が発生している可能性があります。
もし心当たりがある場合、チラシに掲載されている電話番号に一度連絡してみましょう。
ご自宅に対策員が訪れ無料で電波状況を確認後、必要に応じてブースターの交換をおこなってくれます。
対策員が訪れて700MHz以外の電波障害と分かった際には地デジやドットコムに一度ご連絡ください。
地デジやドットコムでは状況によって即日お伺いし、ご自宅の電波障害を解決いたします。
テレビアンテナの電波障害でお悩みの方はお気軽にお問い合わせお待ちしております。