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梅雨の雨でアンテナが故障?原因と対策、保険による補償も合わせて解説
常に風雨にさらされながらも屋外に設置され続けているアンテナは、台風や地震、そして梅雨の時期などに故障してしまう事例が数多くあります。
もちろんアンテナは防水対策が十分にされていますし、電気を使用していませんので漏電などの心配はありませんが、それでも梅雨時期になるとアンテナの修理や付け替えのご相談が多くなる傾向にあります。
アンテナ工事の専門業者である地デジやドットコムが、アンテナと梅雨の関係について解説します。
目次
アンテナは雨によって故障する?
梅雨に入り雨が多くなるに伴って、アンテナに障害が出たり、テレビが映らなくなってしまったという相談のお電話をいただくことが多くなります。
アンテナは基本的な防水対策は十分に行われており、魚の骨のような形をした八木式アンテナの場合には素子を覆うようにしっかりと防水加工がされています。
また、デザインアンテナの場合にはプラスチックのボックスに覆われていますので、アンテナの素子部分が水に触れることはありません。
このため、設置から数年しか経っていないアンテナについては、梅雨時期の雨による影響を気にすることはありませんが、10年を超えて寿命を迎えたアンテナでは雨が故障のきっかけとなるケースがあります。
アンテナの防水対策は可能なのか
屋根の上や、建物の外壁に設置されているアンテナは、雨に濡れないように対策をすることはほぼ不可能です。もちろん、デザインアンテナの場合には、雨に濡れにくい箇所に設置することは可能です。
しかし、アンテナに対して防水対策を行うことは、テレビ電波を受け止めるうえで遮蔽物となってしまい、アンテナそのものの本来の目的を邪魔してしまうという弊害があります。
アンテナを屋根の上に設置する理由は、周辺に電波を遮蔽するものがなく、テレビ塔などから発せられたテレビ電波を受信しやすいからですので、防水のための構造物を設置することは好ましくありません。
また、さきほども書いた通り、新しいアンテナは十分な防水対策が行われていますので、雨の影響によって電波の受信能力が上下するような場合には、新しいアンテナに付け替えすることをおすすめします。
雨にも強いデザインアンテナ
屋根の上に取り付ける八木式アンテナに対して、デザインアンテナは軒下の壁面に設置することが多いですので、どうしても雨への対策をするのであればデザインアンテナへの付け替えがおすすめです。
デザインアンテナは、機能面では八木式アンテナと同じですが、八木式アンテナの魚の骨の部分にあたる素子についてはプラスチックのボックスの中に納まっています。
八木式アンテナでは素子が露出してしまって、サビなどの原因になることがありますが、デザインアンテナの素子が露出して雨に触れることは、ほとんどありません。
梅雨だけではなく、最近では気候変動によってゲリラ豪富が降るエリアも増えてきていますので、雨に対しての備えという点では、デザインアンテナを検討されるのも良いかもしれません。
屋根の脇に設置する小型アンテナ
設置可能なエリアや建物が限定されますが、屋根の脇に設置する小型アンテナは耐久性に優れ、デザインアンテナと同じようにボックス状の形状のためデザイン性も高いです。
アンテナは大きいほどテレビ電波の受信能力に優れていますので、あまり電波の強くないエリアには不向きですが、大型の八木式アンテナが気になるというご家庭では小型アンテナの設置も増えています。
特に、軒下の壁面に設置するデザインアンテナでは電波が受信できないご家庭では、小型アンテナが活躍します。
小型であるという特徴から、風雨による影響も受けにくいですので、梅雨だけでなく台風の被害を多く受ける地域にお住まいの方はご検討ください。
八木式アンテナも雨には強い
八木式アンテナは現在でも日本で主流のアンテナですので、もちろん雨への対策も十分に行われているアンテナタイプです。
細くて水たまりなどが出来にくい構造の八木式アンテナは、雨が降っていてもほとんど影響が無いような設計になっていますので、梅雨の時期だからと言って心配する必要はありません。
ただし、アンテナの内部にあるはずの素子が露出したり、アンテナの外部に施されているコーティングが剥げてしまった状態の場合には、アンテナ全体が錆びてしまい、あっという間に劣化が進んでしまうという危険性があります。
こうした事情によって、八木式アンテナの寿命は10年から15年となっており、見た目では不具合が無さそうな状態であっても定期的な付け替えを行うことが推奨されています。
アンテナが苦手なのは雨よりも雪
アンテナ工事を専門に扱う業者である私たち地デジやドットコムでは、雨よりも雪の多く降るエリアの方が怖いという実感を持っています。
雨とは違って雪には重さがあり、アンテナのような細い形状のものにも降り積もりますので、重さによってアンテナに負荷がかかり倒壊してしまう恐れがあるためです。
豪雪地帯であればアンテナに雪が降り積もらないような工夫をしたり、デザインアンテナに変えることなどの対策が行われていますが、近年の気象の変化によって思わぬ地域で積雪に見舞われ、アンテナの付け替え依頼が多くなることがあります。
アンテナ工事については前もって準備を行い、数カ月前から工事日程を決めておく方が好ましいです。
梅雨時期に備えるアンテナの対策
アンテナに対して防水対策を施すことは難しく、また素子が露出してしまったアンテナを補修することは大きな費用となりますので、特別な対策をすることは非常に困難です。
アンテナ本体については梅雨に向けた対策はできませんが、その一方では配線ケーブルの建物内への引き込み口などの補修工事などは有効な場合があります。
建物の外部に設置されているアンテナからは、アンテナケーブルと呼ばれる配線が建物内部に引き込まれていますので、建物の外壁のどこかに引き込み口があり、ここが劣化すると建物内に雨が侵入してしまいます。
アンテナは屋根裏や壁の内側を利用して配線されていますので、目に見えない場所に水が浸入することで、建材を腐らせたり、電気のケーブルと触れて漏電してしまう可能性があります。
アンテナ工事は梅雨前か、梅雨後か
梅雨の時期を前にしてアンテナ工事を検討されているご家庭の方には、できれば梅雨入り前や、梅雨が本格化する前のタイミングで依頼していただくことをオススメします。
アンテナ工事は、主に屋根の上での作業になるため、雨が続く梅雨の時期には工事の計画が予定通りに進まない可能性があります。
アンテナ設置を専門に扱う業者は、年間を通じて工事スケジュールが埋まっていることが多く、雨で延期になった工事の振り替えが数カ月先になってしまうことも珍しくありません。
また、梅雨が終わって真夏になると、アンテナの天敵である台風の到来シーズンとなるため、アンテナ工事業者への依頼がさらに増え、ますます工事のタイミングがずれこんでしまうことが多いです。
梅雨そのものがアンテナに与える影響はほとんどありませんが、やはり工事スケジュールとの兼ね合いによって、できれば梅雨よりも前のタイミングで工事を依頼するのが好ましいです。
アンテナ工事が多くなる時期について
梅雨の時期がアンテナ工事が困難になること以外にも、アンテナ工事は時期によって件数が多くなったり、少なくなったりするものです。
年間を通して最もアンテナ工事が多くなるのは、やはり台風による被害が多くなる夏から秋にかけてです。年ごとに台風の被害の程度は異なりますので、台風が頻発する年には業者の対応が追い付かない状況になることもあります。
また、年末には家族が帰省するタイミングに合わせてアンテナを直しておきたいという需要や、年度末の場合にはアパートなどで入居者の入れ替わりに合わせて工事が多くなる傾向があります。
アンテナ工事は10年から15年に一度の工事ですので、多くの方はアンテナ工事のシーズンを意識されることは無いかもしれませんが、いざ工事を依頼してみるとスグに対応されずに困ってしまうことがありますので注意してください。
アンテナ工事が火災保険の対象になる?
アンテナが故障した際の工事については、一部の火災保険が補償の対象となっていることがあります。もちろん、台風や突風などの自然災害による影響があることが前提ですが、アンテナ設置工事が保険の対象となります。
火災保険の対象となる工事、ならない工事
アンテナ工事に対する火災保険の補償範囲については、個別の保険契約の内容によって異なります。このため、一概に全てのアンテナ工事が補償の対象とはなりませんので注意してください。
また、自然災害によるアンテナの故障が補償の対象となる契約になっている場合であっても、梅雨の時期の雨のような平時の故障については、補償が行われないケースが多いです。
アンテナの付け替え工事は、アンテナが寿命を迎える10年から15年程度のサイクルで定期的に発生するものですので、すべてが補償の対象になると保険の制度が混乱してしまいます。
もしこれから火災保険に加入するご予定の方につきましては、アンテナ工事が補償範囲に含まれていることを事前に確認するようにしましょう。
また、すでに火災保険に加入済みの方であっても、もしもの時に備えて補償内容にアンテナ付け替え工事が含まれているのかどうかを、保険契約書類で確認するようにしてください。
火災保険の適用までの流れ
火災保険によってアンテナ工事の代金の補償を受ける場合には、保険会社が定める流れに沿って工事を進める必要があります。
まず多くの保険会社では、アンテナ工事よりも前のタイミングに一度、本当にアンテナが故障していたり、倒壊しているのかについての確認が入ります。保険調査の担当者による現地確認です。
次に、保険会社によっては事前にアンテナ工事の見積もりを求められることがあります。特に工事代金の全額を補償される保険契約の場合には、事前の見積もりが必須であることが多いです。
アンテナ工事の完了後には、保険会社から提供される書類への記入や、アンテナ工事業者からの領収証などを提出することが求められます。
このような火災保険適用のアンテナ工事については、経験のない業者に依頼すると適切な対応がしてもらえず、受け取れるはずだった補償がされないという最悪の事態にもなりかねませんので注意してください。
梅雨入りなどの情報収集に役立つテレビ
梅雨や台風、積雪など、天気に関する情報の取得には、日常的に利用しているテレビからの情報が最も役に立ちます。
東京に拠点を置くテレビ局であっても、地方とのネットワークの仕組みを持っており、ローカル放送によって地域ごとの細かな気象予報などの情報発信が行われています。
また、気候変動によるゲリラ豪雨や竜巻などの災害についても、注意するべき点などについてニュース番組では詳しく解説されることがあります。
いざ災害が発生した際にはインターネット回線がパンクして思うように情報取得ができないケースが目立ちますので、アンテナについては常に正常な状態を保つように心がけてください。
梅雨の雨によるアンテナの故障に関するまとめ
屋外に設置して風雨にさらされることを前提として設計されているアンテナは、梅雨の時期の雨によって故障してしまうということは、ほとんどありません。
しかし、10年を超えて設置し続けているアンテナについては、梅雨時期の雨の影響がきっかけとなり、故障してしまうという事例はあります。
アンテナには電気が通っていませんので漏電などの心配はありませんが、アンテナケーブルの建物内への引き込み口については、雨水が侵入しないように注意しましょう。
アンテナ工事を依頼する時期としては、梅雨入りよりも前のタイミングが好ましく、雨によって工事スケジュールが混乱する梅雨の時期や、台風発生の恐れがある梅雨明け後のタイミングはあまりおすすめできません。
地デジやドットコムでは、アンテナ工事のための専門スタッフを数多く抱え、さまざまな工事にスピーディに対応させていただいております。
しかし、アンテナ工事が重なる夏場や、年末、何度末には少しお待たせしてしまうケースも無いわけではなりませんので、出来るだけ早いタイミングで一度、お問い合わせいただけますと幸いです。