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地デジアンテナは延長できる?延長方法や流れ、延長のメリットや注意点を解説
地デジアンテナについて「アンテナケーブルを延長できるか知りたい」「延長の方法や注意点を教えてほしい」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
地デジアンテナを延長できれば、テレビの位置を動かせるためレイアウト変更の自由度が高まります。また、余裕を持ってアンテナケーブルをテレビに挿し込むことが可能です。
ここでは、地デジアンテナの延長方法や流れ、延長のメリットや注意点などについて解説します。地デジアンテナの延長を検討している方は、ぜひご覧ください。
目次
地デジアンテナは延長できる?
地デジアンテナは延長することが可能です。アンテナケーブルを長くしたり、複数のケーブルを繋ぎ合わせることで、延長できます。アンテナケーブルを延長できれば、テレビの配置やレイアウト変更の自由度が高くなります。
「アンテナケーブルが短くて困っている」という方も、地デジアンテナは延長できますので安心です。
地デジアンテナ延長の方法
地デジアンテナを延長する方法は、「アンテナケーブルを長いものへ交換する」「複数のアンテナケーブルを繋ぐ」の2通りあります。それぞれの方法で特徴や延長の仕方が異なりますので、違いを理解したうえで、自宅に合った延長方法を選択することが大切です。
ここでは、地デジアンテナ延長の方法について見ていきましょう。
アンテナケーブルを長いものへ交換する
現在使用しているアンテナケーブルを、長いものへと交換することで地デジアンテナの延長が可能です。たとえば、現在使っているアンテナケーブルの長さが3mであれば、5mのアンテナケーブルにすることで2mの延長となります。
既存のアンテナケーブルが短いときや1本のケーブルで延長したい場合は、長いアンテナケーブルと交換しましょう。こちらの方法であれば、複数のアンテナケーブルを繋ぐ手間がありません。
複数のアンテナケーブルを繋ぐ
地デジアンテナを延長したい場合は、複数のアンテナケーブルを繋ぎ合わせましょう。アンテナケーブルを繋ぎ合わせるときは中継接栓を利用します。ケーブルを中継接栓に繋いでペンチを使って固定すれば接続完了です。中継接栓は、家電量販店やホームセンターなどで1つ200〜300円程度で購入できます。
1つずつ接続する必要はありますが、複数のアンテナケーブルを繋ぐことで延長が可能です。
地デジアンテナ延長の流れ
地デジアンテナ延長の流れを把握しておけば、スムーズに進めることが可能です。難しい内容ではないため、自身で延長することもできます。
ここでは、地デジアンテナ延長の流れについて見ていきましょう。
1.テレビの電源を切る
地デジアンテナを延長する際は、テレビの電源を落としましょう。安全面を考え、ケーブルを変えるときに主電源を落とすことは基本です。テレビのコンセントを抜いてから、アンテナケーブルを延長するようにしてください。
2.ケーブルと中継接栓を繋ぐ
アンテナケーブルを繋ぎ合わせて延長するときは、中継接栓を使用します。アンテナケーブルのプラグに中継接栓を接続しましょう。接続するときは、中継接栓とケーブルの向きを合わせてコネクタ部分に取り付けます。抜けないようにしっかりと固定してください。
3.ケーブルを端子と繋ぐ
アンテナケーブルを端子に繋ぎます。アンテナ端子が2つある場合は、地デジ放送とBS・CS放送の両方に対応していることもあれば、どちらかにしか対応していない場合があります。事前に確認しておきましょう。
4.テレビの電源をつける
アンテナケーブルの接続が完了したらテレビの電源をつけます。
5.電波の受信状況を確認する
多くのテレビでは電波の受信状況を確認できます。受信状況が良好であれば、安定した環境でテレビ視聴が可能です。
地デジアンテナを延長するメリット
地デジアンテナを延長するメリットを知ることで、延長する・しないの判断がしやすくなります。
ここでは、地デジアンテナを延長するメリットについて見ていきましょう。
テレビの位置・部屋のレイアウトを変更できる
地デジアンテナを延長するメリットは、テレビの位置や部屋のレイアウトを変更しやすくなることです。アンテナケーブルが短いと、テレビの位置が限られてしまうため、部屋のレイアウトを大幅に変えることができません。テレビの位置が同じであれば、部屋のレイアウトを変えても新鮮味が薄れてしまいます。
しかし、アンテナケーブルを延長できれば、テレビの位置を大幅に変えられるので、部屋のレイアウトも好きなように変更可能です。テレビの位置が変わるので、レイアウト変更後にも新鮮味があります。
余裕を持ってテレビに挿し込める
地デジアンテナを延長することで、余裕を持ってケーブルをテレビに挿し込むことができます。アンテナケーブルが短いと、受信機に無理に挿し込まないといけない場合があります。しかし、強引に挿し込んでしまうと、コネクタ内部が壊れる可能性があるので注意が必要です。
必要以上に引っ張って挿し込むと、ケーブルの劣化速度が早まる原因にもなります。地デジを延長して余裕を持って挿し込めるようにしましょう。
地デジアンテナを延長するときの注意点
地デジアンテナを延長するときは、ケーブルの長さに気をつけたりカバーを設置したりするなど、注意点がいくつかあります。事前に注意点を知っておくことで、地デジアンテナ延長後の不具合を回避しやすくなります。
ここでは、地デジアンテナを延長するときの注意点について見ていきましょう。
アンテナケーブルは壁に沿わせる
地デジアンテナを延長するときは、ケーブルを壁に沿わせるようにしましょう。アンテナケーブルが部屋の真ん中を通っていると、足が引っかかり転んでしまいます。小さい子どもが怪我をする可能性があります。
また、アンテナケーブルを踏んで断線することもあるので注意してください。
アンテナケーブルを延長する場合は、ケーブルは壁に沿う形で配置しましょう。壁に沿っていれば、つまづいたり踏んだりする心配がありません。
購入するケーブルの長さに気をつける
地デジアンテナを延長する際は、購入するケーブルの長さに気をつけてください。ケーブルが長すぎると邪魔になり、短い場合はテレビと上手く接続できない可能性があります。
現在使っているアンテナケーブルの長さを事前に確認し、適切な長さのケーブルを選ぶようにしてください。
なんとなくでケーブルの長さを決めると、後悔することも多いです。ケーブルによって長さが異なるため、事前に必要な長さを調べたうえで購入しましょう。
ケーブル保護のためにカバーを設置する
アンテナケーブルには、カバーを設置しましょう。カバーを設置する理由は、美観とケーブルの保護です。
アンテナケーブルがむき出しだと、部屋の雰囲気を壊してしまいます。レイアウトやインテリアにこだわっていても、むき出しのケーブルが目立ってしまうでしょう。ケーブルカバーを設置すれば、むき出しの状態よりも部屋の雰囲気やインテリアに馴染みます。
また、カバーをしていれば、衝撃などからケーブルを守れるので断線リスクを軽減することが可能です。
美観と保護の観点からケーブルカバーを設置しましょう。
屋外のアンテナケーブルは防水加工をする
屋外のアンテナケーブルは防水加工が必須です。防水加工をしていないと、接続部分から水が入るなどして、ケーブルの劣化や故障の原因となります。
防水テープを繋ぎ目に巻きつけるなどして、水がケーブル内に入るのを防ぎましょう。
アンテナ周辺機器に異常がないか確認する
地デジアンテナを延長するときは、アンテナ周辺機器に異常がないか確認してください。
アンテナ本体はもちろんのこと、ブースターや分配器などの周辺機器に異常がある場合は、アンテナケーブルを延長してもテレビ映りが悪い可能性があります。
周辺機器に異常が見つかった場合は、自分で故障している機器を新しいものに交換するか、地デジ業者に対応を依頼しましょう。
自分でできないときはプロに依頼する
地デジアンテナ延長が自分ではできない場合は、地デジ業者に相談してみると良いでしょう。無理に自分で延長をしても、失敗するとテレビが映らなくなります。多少のコストはかかりますが、地デジ業者に依頼をすればすぐに対応してもらえます。
地デジアンテナ延長で画質はどうなる?
地デジアンテナを延長してケーブルが長くなると、テレビの画質が悪くなる場合があります。ケーブルが長くなり、受信した電波が弱くなることが原因です。また、接続の仕方が悪いことが原因の場合もあります。
ただし、画質への影響の感じ方には個人差があります。地デジの場合は、アンテナケーブルを延長しても画質への影響はないことのほうが多いです。
高画質で地デジを見るためには
高画質で地デジを見るためのポイントは、次のとおりです。
・4K・8K対応のケーブルを使う
・延長や機器チェックを地デジ業者に任せる
テレビが4K・8Kに対応している場合は、アンテナケーブルを4K・8K対応に交換することで高画質な映像を楽しめるようになります。
また、延長の接続方法が悪い場合やアンテナ周辺機器に異常があるときは、テレビ映りや画質に影響が出ます。地デジ業者に任せればすべて対応してもらえるので、テレビ映りをきれいにすることが可能です。
地デジアンテナ延長で知っておきたいケーブルの特徴
「ケーブルの種類」「ケーブルの先端種類」「ケーブルの品番」など、アンテナケーブルの特徴を知っておくことで、ケーブル選びがやりやすくなります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
ケーブルの種類
地デジアンテナケーブルは、以下の3種類があります。
・室内用
・引き込み用
・屋外用
室内用ケーブルは、テレビ本体と外付けレコーダー、テレビ本体とコンセントなどを接続する際に使います。室内用ケーブルの両端にはプラグがついており、製品によってS型やL字型など形状が異なります。室内で使われることから、ケーブルの長さは1〜5m程度のものが多いです。
引き込み用ケーブルは、サッシなどのすき間を通すことが可能です。そのため、工事をしなくても、アンテナ本体とテレビを接続できます。長さが10m前後のケーブルもあります。
屋外用は、地デジアンテナ本体と戸建てなどの引き込み口を繋ぐ際に使用するケーブルです。アンテナケーブルの両端にはプラグがついておらず、加工が必要となります。地デジアンテナ業者が利用することが多いケーブルです。長さが100m程度のケーブルもあります。
ケーブルの先端種類
ケーブルの先端種類には、次のようなものがあります。
・S型
・L字型
・F型
・複合型
S型とはストレートプラグのことです。ストレートプラグは一般的なアンテナプラグであり、基本的にはどのようなテレビにも合う形状となっています。プラグの内側にネジの溝がなく、テレビや壁端子に挿し込んで使います。
L字型プラグは、先端がL字に曲がったプラグです。プラグの先端が直角に曲がっているため、テレビと壁のスペースが狭い場合でもスムーズに接続できます。テレビ端子が高い位置にある場合にもおすすめです。
F型プラグはネジで固定でき、接触不良を防ぎます。最近のテレビや住宅はF型プラグに対応しているケースがほとんどです。F型プラグは簡単に抜けないので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。
複合型は、片方のプラグがF型でもう一方のプラグがL字型など、アンテナケーブルの両端のプラグ形状が、それぞれで異なるものです。ケーブルが抜けるのを防ぎたい場合はF型、狭いスペースで端子に繋ぎたいときはL字型など、自宅の環境に合った組み合わせのケーブルを選択できます。
このように、地デジアンテナケーブルの先端は複数の種類があり、それぞれで特徴が異なります。
ケーブルの品番
品番を見ると、どのようなアンテナケーブルかわかります。ケーブルの品番が「①-②③-④⑤」だとした場合、それぞれの番号にある数字・アルファベットは、次の内容を示します。
①:BS・CSの対応・非対応を表す。「S」はBS・CS(2600Hz)対応。①に表記がないときはBS・CS非対応。
②:ケーブルの直径を表す。「2」直径4mm、「3」直径5.4mm、「4」直径6mm、「5」直径7.7mmなど。
③:ケーブルのインピーダンスを表す。「C」だと75Ω(テレビ用)、「D」だと50Ω(無専用)。
④:ケーブルの材質を表す。「F」は発泡ポリエチレン、「2」はポリエチレン。
⑤:編線組の種類を表す。「B」はアルミ箔テープ付き銅編線組、「V」は編線組一重、「W」は編線組二重、「T」は編線組三重。
地デジアンテナケーブルを選ぶときのポイント
地デジアンテナケーブルを選ぶときは、規格・太さや長さ、対応放送について確認しましょう。これらのポイントを確認して選ぶことで、自宅環境に合ったアンテナケーブルを選ぶことが可能です。
ここでは、地デジアンテナケーブルを選ぶときのポイントについて確認していきましょう。
ケーブルの規格・太さ
アンテナケーブルによって規格・太さが異なります。一般的に、家庭用アンテナケーブルの規格は2C〜5Cとなっており、以下のように用途に違いがあります。
・2C:室内のテレビ周辺に使用
・3C:室内のテレビ周辺に使用
・4C:室内での接続に使用
・5C:室内と屋外で使用
数字が大きくなるほど、アンテナケーブルは太くなります。
太いアンテナケーブルは、細かな配線がしづらいですが、踏んだり曲げたりしても断線しづらくノイズも発生しにくいのが特徴です。
細いアンテナケーブルは、曲げると断線しやすいですが、細かな配線がしやすく見た目がスッキリするのが特徴になります。
ただし、アンテナケーブルは太くなるほど減衰量(伝送する電波)が少なくなるので注意してください。
地デジアンテナケーブルを選ぶときは、規格・太さを確認しましょう。
ケーブルの長さ
地デジアンテナケーブルを選ぶときは、長さを確認しましょう。ケーブルによって長さが異なります。
アンテナケーブルが短すぎると、テレビを希望の場所に置けない可能性があります。また、ケーブルが長すぎると、邪魔になります。
部屋の大きさやテレビからアンテナまでの距離などを事前に確認し、適切な長さのケーブルを選ぶことが大切です。
対応放送
アンテナケーブルを選ぶときは、対応放送を確認しましょう。地デジ放送とBS・CS放送の両方に対応しているアンテナケーブルは多いですが、どちらか一方にして対応していないアンテナケーブルもあります。
また、アンテナケーブルによっては、4K・8Kに対応していません。
アンテナケーブルがどのような放送に対応しているのか確認したうえで、購入しましょう。
確実に延長やテレビ映りを改善したいなら地デジ業者に頼む
地デジアンテナの延長やテレビ映りを改善するための対応は、自分ですることも可能です。中継接栓を使用して複数のアンテナケーブルを繋げば延長ができます。
ただし、自分で対応する場合は失敗するリスクもあるので注意が必要です。また、周辺機器に異常が見つかった場合やテレビ映りが悪い原因がわからないときは、対応が難しい可能性があります。
「自分でやるのは不安」「自分で延長する時間がない」などの場合は、プロである地デジ業者に依頼をしましょう。地デジ業者に依頼をすると費用はかかりますが、確実に延長や修理ができ、テレビ映りを改善できます。
地デジ業者を選ぶときのポイント
地デジアンテナ延長や修理などを業者に依頼する場合は、複数の業者を比較することが大切です。「評判は良いか」「スタッフの対応は良いか」「実績は豊富か」「費用は割安か」「保証内容は充実しているか」など5つのポイントを比較することで、条件の良い地デジ業者を選ぶことが可能です。
ここでは、地デジ業者を選ぶときのポイントについて見ていきましょう。
評判は良いか
地デジ業者を選ぶときは、良い評判が多いか確認しましょう。地デジ業者のホームページには良い情報ばかりが載っていますが、口コミや評判を見れば、実際に利用した人の評価がわかります。
「対応が悪かった」「追加費用がかかって割高だった」などの悪い評判や、「対応が早く安心できた」「他社と比べて割安だった」などの良い評判を確認できます。
ただし、すべての口コミ・評価が信用できるわけではありませんので注意が必要です。どの地デジ業者にも良い評判と悪い評判がありますので、良い評判が多い業者を選びましょう。
このように、地デジ業者を選ぶときは評判をチェックしましょう。
スタッフの対応は良いか
スタッフの対応が良いかどうかも地デジ業者を選ぶときのポイントです。人気があり信頼できる業者は、スタッフ教育に力を入れていることが多いです。そのため、スタッフの対応が早く丁寧です。質問をしても的確な答えがすぐに返ってきます。
スタッフ教育に力を入れていない場合は対応が遅く、質問に対しても的確な答えをもらえないことが多いです。地デジ業者を選ぶときは、スタッフの対応について確認しましょう。
実績は豊富か
実績が豊富かどうかも、地デジ業者を選ぶときのポイントです。実績が豊富な地デジ業者は、多くの人が選んだ業者なのでサービス内容が充実している可能性が高いです。たくさんの地デジ業者があるため、サービス内容が魅力的でないと多くの人から選ばれません。
多くの地デジ業者が実績をホームページに掲載しています。地デジ業者を選ぶときは、実績がどのくらいあるか確認しましょう。
費用は割安か
地デジ業者によって、工事費用に差があります。同じ工事・サービス内容であれば、費用は安いに越したことはありません。割高な業者と割安な業者で1万円以上違うこともあります。複数の地デジ業者の費用を比較して、割安な業者を選びましょう。
保証内容は充実しているか
保証内容の充実度も地デジ業者を選ぶときのポイントです。たとえば、保証期間が5年〜10年の地デジ業者もあれば、2〜3年の業者もあります。アンテナが故障したとしても、保証期間であれば、無償で修理を受けられる可能性があります。
保証内容が充実していないと、アンテナの故障・不具合が発生するたびに費用がかかるため注意が必要です。
地デジアンテナは長く使用するものだからこそ、保証内容が充実している業者を選ぶと安心です。
まとめ
ここでは、地デジアンテナの延長方法や流れ、延長のメリットや注意点などについて解説しました。ケーブルを長くしたり複数のケーブルを繋ぎ合わせることで、地デジアンテナの延長が可能です。
延長する場合は、屋外ケーブルへの防水加工や事前の長さチェック、保護カバーの設置などに注意しましょう。
自分で対応が難しい場合は、地デジ業者に依頼をしてみましょう。業者に依頼すれば、確実にアンテナケーブルの延長ができ、周辺機器に異常があっても対応してもらえます。
地デジアンテナ延長を検討している方は、ここで紹介した内容を参考にしてみてください。