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地デジのアンテナで受信レベルは地域別の違いはある?
地デジの受信レベルについて「地域によって電波の強さは違う?」「弱電界地域や強電界地域って何?」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
地域によって電波の強さは異なり、電波が弱い地域はテレビ映りが悪い可能性があります。
ここでは、地域別の電波の強さ、自宅の受信レベルが低い原因や改善方法について解説します。
目次
地デジアンテナの受信レベルとは
地デジアンテナの受信レベルとは、受信電波の強さを表す指標です。「受信レベルが高い=受信電波が強い」「受信レベルが低い=受信電波が弱い」ことを表します。受信レベルが低いと、ブロックノイズなどが発生してテレビ映りが悪くなります。
地域によって電波の強さが異なる
地域によって電波の強さが異なります。電波が強い地域は「強電界地域」、電波が弱い地域は「弱電界地域」と呼びます。それぞれの地域の特徴について見ていきましょう。
弱電界地域
弱電界地域とは、受信強度が弱い地域のことです。電波が届きづらくアンテナの受信レベルが低い地域になります。以下のような地域は電波が届きづらいため、弱電界地域に該当する可能性があります。
・電波塔から距離が離れている
・山間部で電波が届きにくい
・森林に囲まれている
・ビルに囲まれている
強電界地域
強電界地域とは、電波塔が近くにあるなどして電波が良い地域のことです。電波の受信レベルが高いため、ブースターなどを設置しなくてもきれいな映像を楽しむことができます。
※強電界地域であれば必ずテレビ映りが良いわけではありません。
電界地域に明確な区分けはない
「◯◯dB以上なら強電界地域」「△△dBを下回ったら弱電界地域」など、強電界地域や弱電界地域の基準は各アンテナメーカーで異なります。強電界地域を60dBとするアンテナメーカーもあれば、80dB以上としているアンテナメーカーもあります。
A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)の場合は「地デジ電波の受信可能エリアの目安=60dB以上」です。
地域の受信レベルの調べ方
地域の受信レベルの調べ方には、「インターネットで調べる」「家電量販店に聞く」「地デジ業者に測定してもらう」などがあります。これらの方法で受信レベルを調べることで、自宅のある地域の電波が強いか弱いかがわかります。
ここでは、地域の受信レベルの調べ方について見ていきましょう。
インターネットで調べる
A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)のサイトで受信可能エリアの目安を確認できます。住所と郵便番号を入力するだけなので、初めての方でも簡単に使用可能です。
「この地域が強電界地域」など明確にわかるわけではありませんが、居住地域が地デジ電波の受信可能範囲であることがわかります。
家電量販店に聞く
近くの家電量販店が地域の受信レベルについて把握している可能性があります。または、近くにアンテナを販売する電気店がある場合は、そちらに聞いてみましょう。
地デジ業者に測定してもらう
地デジ業者に依頼すれば、専用機器で電波状況を測定してくれます。受信レベルの改善やアンテナ設置などを検討している場合は、地デジ業者に相談してみましょう。
自宅の受信レベルの確認方法
きれいな映像で地デジ放送を見ることができる、自宅の受信レベルの目安は各テレビメーカーで異なります。
以下は、ソニーやパナソニックなど主要テレビメーカーのアンテナレベル確認方法です。
メーカー | 地デジ放送のアンテナレベルの目安 |
ソニー | 緑色 |
パナソニック | 44以上 |
東芝 | 44以上 |
シャープ | 60以上 |
三菱 | 22以上 |
日立 | 45以上 |
※テレビの製造年などで異なる場合があります。
ここでは、主要テレビメーカーの受信レベルの確認方法について見ていきましょう。
ソニー(BRAVIA/ブラビア)
ソニーのブラビア(BRAVIA)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.リモコンの「ホーム」ボタンを押す
2.「設定」または「設定/その他」を選択
3.「詳細設定」から「放送受信設定」を選択
上記の手順でテレビ画面にアンテナレベルが表示されます。目盛りが緑色の場合はアンテナレベルは良好で、黄色や赤色の場合はアンテナレベルが低いことを表します。黄色や赤色の場合は地デジアンテナの向きを調整するなど、アンテナレベルの改善を図りましょう。
パナソニック(VIERA/ビエラ)
パナソニックのビエラ(VIERA)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.テレビ視聴中にリモコンの「サブメニュー」ボタンを押す
2.「視聴オプション」を選択
3.「アンテナレベル」を選択
上記の手順でアンテナレベルが表示されます。パナソニックビエラの地デジ放送は、アンテナレベルの目安が「44以上」です。44未満の場合はアンテナレベルの改善が必要になります。
また、パナソニックビエラのBS・110度CSデジタル放送の場合は、アンテナレベルの目安は50以上となります。
東芝(REGZA/レグザ)
東芝のレグザ(REGZA)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.リモコンの「サブメニュー(クイック)」ボタンを押す
2.「アンテナレベル」を選択
東芝レグザのアンテナレベルの目安は「44以上」です。44未満の場合は、アンテナレベルの改善を図りましょう。また、BS・110度CSデジタル放送のアンテナレベルの目安は50以上となります。
※レグザS10・S8シリーズの場合
シャープ(AQUOS/アクオス)
シャープのアクオス(AQUOS)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.リモコンの「ホーム」ボタンを押す
2.メニューから「設定」を選択
3.「視聴準備」から「テレビ放送設定」を選択
4.「アンテナ設定」を選択
5.「電源・受信強度表示」を選択
上記の手順でシャープアクオスのアンテナレベルが表示されます。アンテナレベルが60以上であれば良いですが、60未満の場合は受信強度が不足しています。ケーブルの接続状況などを確認しましょう。
三菱(REAL/リアル)
三菱のリアル(REAL)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.リモコンの「設定」ボタンを押す
2.「初期設定」を選択
3.「放送設置設定」を選択
4.「受信設定」を選択
5.「地上デジタル」を選択
上記の手順で三菱リアルのアンテナレベルが表示されます。アンテナレベルが「22以上」であれば安定して視聴ができます。しかし、アンテナレベルが22未満の場合は、アンテナの向きの調整やブースター設置など状況に応じた対処が必要です。
日立(Wooo/ウー)
日立のウー(Wooo)でアンテナレベルを確認する方法は、次のとおりです。
1.リモコンの「メニュー」ボタンを押す
2.「各種設定」を選択
3.「初期設定」を選択
4.「受信設定」から「受信設定(地上デジタル)」を選択
5.「CH合わせ(地域名)」を選択
上記手順により、日立ウーのアンテナレベルが表示されます。アンテナレベルが「45以上」であれば良いですが、45未満の場合はアンテナレベルの改善が必要です。
※Wooo08シリーズの場合
「弱電界地域」以外の地デジ放送の受信レベルが低い原因
地デジ放送の受信レベルが低い原因には「地デジアンテナの向きが悪い」「電波塔からの距離が遠い」「テレビ台数を増やした」などがあります。どのような原因で受信レベルが低下するのかを知っていれば、テレビ映りが悪い理由をすぐに把握することが可能です。
ここでは、地デジ放送の受信レベルが低い原因について紹介します。
地デジアンテナの向きが悪い
地デジアンテナの向きが悪いと、受信レベルが低くなりテレビ映りが悪くなります。アンテナは特定の方向からの電波を受信するため、向きが適切でないといけません。アンテナの向きが少しずれているだけで、テレビ映りに影響が出る可能性があります。
アンテナ設置当初は向きが適切であっても、台風や地震などで向きがずれることがあります。受信レベルを改善するために、向きの調整が必要です。
地デジアンテナの向きが悪いと、受信レベルが低下することを覚えておきましょう。
アンテナ本体や周辺機器が劣化・故障している
地デジアンテナ本体やブースター、アッテネーター、ケーブル、端子など、いずれかが劣化・故障していることが原因で受信レベルが低下している可能性があります。劣化・故障していると、アンテナで受信した電波がテレビまでうまく届かないからです。
アンテナ本体や周辺機器の寿命は10年前後と言われています。そのため、10年近く使用している機器がある場合は劣化や故障の可能性が疑われます。
テレビの設定が適切でない
「新しいテレビに買い替えたばかり」「引っ越して間もない」といった場合は、テレビの設定が適切でないことで受信レベルが低い可能性があります。
きれいな映像で地デジ放送を見るには、居住地域に合ったチャンネル設定が必要です。チャンネル設定が誤っていると、テレビ映りに影響が出ることがあります。電波を受信できずE202のエラーコードが表示される場合もあります。チャンネル設定が適切か確認しましょう。
チャンネル設定の方法は各テレビメーカーで異なります。
アンテナとテレビの距離が遠い
アンテナとテレビの距離が遠いと、受信レベルが低下する場合があります。ケーブル・配線が長く、電波が届きづらくなるためです。アンテナの設置場所やテレビの配置場所はできるだけ近くしましょう。
アンテナケーブルなどの接続不良
「アンテナケーブルが正しく接続されていない」「端子が緩んでいる」「地デジのケーブルをBS・CS端子に間違って接続している」などの場合は、受信レベルが低くテレビ映りが悪くなります。また、映像がまったく映らないこともあります。
アンテナケーブルなどの接続不良が原因で受信レベルが低下することを覚えておきましょう。
台風や大雪など天候が悪い
台風や強風、大雪、大雨など天候が悪いことが原因で、受信レベルが低いことがあります。BS・CS放送のほうが影響を受けやすいとされますが、地デジ放送も影響を受ける可能性があります。
テレビ台数を増やした
テレビの台数を増やしたことが原因で受信レベルが低下することもあります。テレビの台数が増えると、テレビ1台あたりの電波量が少なくなるためです。「テレビを増やしてから映像が乱れるようになった」という場合は、ブースターを設置するなどの対応が必要です。
きれいな映像を見るために受信レベルを改善する方法
地デジ放送のきれいな映像を見るために、受信レベルを改善する方法は多数あります。受信レベル低下の原因に合った方法で改善を図ることが大切です。
ここでは、受信レベルを改善する方法について紹介します。
地デジアンテナの向きを直す
地デジアンテナの向きを直すことで、受信レベルが改善されて、きれいな映像を見れるようになる可能性があります。
ただし、地デジアンテナの調整は簡単ではありません。アンテナの向きが少しずれているだけで、映像が乱れてしまいます。また、屋根上での作業は危険を伴います。転倒や転落で大怪我を負うリスクがあるため注意が必要です。
アンテナの向きを直す場合は、地デジ業者に依頼することをおすすめします。地デジ業者に依頼すれば、慣れない屋根上での作業で怪我をするリスクもありません。
劣化・故障している機器を修理・交換する
アンテナ本体やブースター、アッテネーター、ケーブルなどの劣化・故障が原因で受信レベルが低い場合は、修理・交換を検討しましょう。
劣化・故障している機器があることで、電波の受信状態が悪くなっているからです。修理・交換をすることで受信レベルが改善され、きれいな映像を楽しめるようになります。
「どの製品を購入したらいいのかわからない」「機器を買い替えても設置できない」などで困っている場合は、地デジ業者に相談してみると良いでしょう。劣化・故障具合をチェックして、必要な機器を修理・交換してもらえます。
ブースターを設置する
ブースターとは、電波を増幅する機器のことです。電波が弱い地域やテレビ台数が多いなど、受信レベルが低い場合にブースターを設置すると受信レベルを改善することが可能です。
受信レベルが低く困っているときは、ブースターの設置を検討しましょう。自身でブースター選びや設置ができない場合は、地デジ業者に依頼してみると良いでしょう。
テレビを再起動する
テレビの不具合などが原因で受信レベルが低い場合は、テレビを再起動することで状態が改善される可能性があります。テレビを再起動して、受信レベルが改善されるか様子を見ましょう。
以下は、シャープアクオスの再起動方法です。
1.リモコンでテレビの電源を切る
2.電源プラグをコンセントから抜く
3.約1分経過した後に電源プラグをコンセントに差す
4.リモコンでテレビの電源を入れる
5.「地上D」ボタンを押しチャンネルボタンを選択
再起動しても受信レベルが改善されない場合は、他の方法を検討しましょう。
テレビのチャンネル・受信設定をする
テレビのチャンネル・受信設定が適切でないと受信レベルは低下し、映像が乱れてしまいます。特に、テレビを買い替えたばかりや引っ越したばかりの場合は、チャンネル・受信設定が誤っている可能性があります。
住んでいるエリアの設定になっているか確認して、エリアが間違っている場合は適切な状態に設定しましょう。
ケーブルを正しく接続する
アンテナ本体やブースターなど周辺機器に問題がなくても、ケーブルの接続状況が悪ければ映像が乱れてしまいます。端子の緩みやケーブル接続先の間違いがないかなど確認して、正しく接続しましょう。
アンテナを受信強度が高いものにする
現在使用しているアンテナを、より受信強度が高いアンテナに取り替えることでテレビ映りが悪いのを改善できる可能性があります。アンテナの電波受信状態が悪い場合は、最新のアンテナや八木式アンテナへの交換を検討してみると良いでしょう。
アンテナ選びがわからない場合は、地デジ業者に相談することをおすすめします。
対処が難しい場合は地デジ業者に工事を依頼しよう
受信レベルの改善が自身では難しい場合は、プロである地デジ業者に依頼することをおすすめします。工事料金はかかりますが、スピーディーかつ確実に受信レベルを改善できるからです。
新しいアンテナの設置や向きの調整も地デジ業者が行うため、屋根上での作業で怪我のリスクを負うこともありません。工事後の保証があり、不具合や故障が発生した場合に無償で対応してもらうことも可能です。
また、ケーブルや各機器選びで悩む必要もありません。
地デジ業者にはインターネットや電話で簡単に工事を依頼できます。クレジットカードやスマホ決済に対応している地デジ業者も多いです。受信レベルの改善が難しい場合は、地デジ業者に任せましょう。
優良な地デジ業者を選ぶポイント
優良な地デジ業者を選ぶポイントには「工事実績が豊富」「スタッフの対応が良い」「保証内容が充実している」「保証内容が充実している」「良い口コミ・評判が多い」があります。これらのポイントに注目することで、優良な地デジ業者を選ぶことが可能です。
優良な地デジ業者であれば、サービス内容が良いため安心して工事を任せられます。ここでは、優良な地デジ業者を選ぶポイントについて見ていきましょう。
工事実績が豊富
優良な地デジ業者のポイントの1つが、工事実績が豊富なことです。工事実績が豊富かそうでないかで、次のような見方ができるからです。
・工事実績が豊富→多数の地デジ業者がある中で多くの人が利用している
・工事実績が少ない→多くの人が他の地デジ業者を利用している
工事実績が豊富な地デジ業者は多くの人が利用しているため、「スピーディーに対応してくれる」「他社より工事料金が安く保証が充実している」など、サービス内容が魅力的だと考えられます。
工事実績が少ない地デジ業者は、他社よりもサービス内容が劣る可能性があるため注意が必要です。
工事実績は地デジ業者のアピールポイントになるため、Webサイトに掲載していることが多いです。地デジ業者を選ぶ際は、工事実績が豊富か確認しましょう。
スタッフの対応が良い
優良な地デジ業者を選ぶために、スタッフの対応が良いか確認しましょう。優良な地デジ業者は優秀なスタッフが集まりやすく、スタッフ教育にも力を入れています。工事対応に関する多くのノウハウもあります。「スタッフの対応が良い=優良な地デジ業者」の可能性が高いです。
スタッフの対応が良い地デジ業者であれば、安心して工事を任せられるでしょう。「敬語を使わない」「約束を守らない」「対応が遅く工事が雑」などスタッフの対応が悪い地デジ業者に工事を依頼すると、工事内容が説明と違ったり追加料金が発生するなどして、後でトラブルになる可能性があります。スタッフの対応が悪い地デジ業者は避けたほうが良いでしょう。
保証内容が充実している
保証内容が充実している場合は、優良な地デジ業者の可能性があります。地デジ業者によって保証内容が異なるからです。
たとえば、アンテナ本体に不具合や故障が発生しても、保証期間内であれば無償で修理や交換をしてもらえる可能性があります。突然の出費を抑えることが可能です。
地デジアンテナは長年利用するため、保証期間が長いなど、保証内容が充実しているほうが安心です。たとえば、地デジやドットコムは業界最長クラスとなる10年保証で、保証内倒壊は全額返金となります。
受信レベルの改善で地デジ業者を選ぶ際は、保証内容が充実しているか確かめましょう。
良い口コミ・評判が多い
受信レベルの改善で優良な地デジ業者を選びたい場合は、良い口コミ・評判が多いか確認しましょう。口コミ・評判を見れば、実際に利用した人の評価がわかります。地デジ業者のWebサイトには良い情報しか載っていないため、口コミ・評判もチェックすることは大切です。
ただし、どのような地デジ業者でも、利用者の良い意見と悪い意見があります。中には信憑性のない意見もありますが、悪い口コミ・評判ばかりの地デジ業者は避けたほうが良いでしょう。優良な地デジ業者が、悪い口コミ・評判ばかりなのは考えにくいからです。
良い口コミ・評判が多い地デジ業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
ここでは、地域別の電波の強さ、自宅の受信レベルが低い原因や改善方法について解説しました。
地域によって電波の強さが異なります。地域の電波の強さは、インターネットや家電量販店、地デジ業者で知ることが可能です。
自宅の受信レベルが低い場合は、ケーブルの接続状況確認やチャンネル設定、ブースター設置などを行い、アンテナレベルを改善させましょう。アンテナレベルを改善することで、地デジ放送をきれいな映像で楽しめるようになります。
ただし、改善が難しい場合やアンテナの設置、向き調整などが必要なときは、地デジ業者に依頼することをおすすめします。コストはかかりますが、怪我のリスクがないうえに、スピーディーにアンテナレベルの改善が可能です。