テレビアンテナ
設置工事のすべて
- TOP
- テレビアンテナ設置工事のすべて
- テレビ電波の弱電界地域に最適なアンテナとは?正しいアンテナ選びを解説
テレビ電波の弱電界地域に最適なアンテナとは?正しいアンテナ選びを解説
今やテレビは暮らしの中で必須アイテムですよね。
実はお住まいの地域によってテレビの視聴環境も大きく変化します。
視聴環境が快適かどうかは地域の電界によって左右されるため、今お住まいのご自宅がどの電界にあるのかを確認する必要があります。
「業者の人にこの地域は弱電界だ」「弱電界だと言われたけど、どのようなアンテナを設置していいか分からない」などお困りの方も多いのではないでしょうか。
この記事では弱電界地域というあまり聞きなれない業界用語から最適なアンテナの選び方まで詳しく解説します。
ぜひ参考にして弱電界地域でも快適なテレビライフを送りましょう。
目次
テレビ電波の弱電界地域とは
電界とは電波の強さを表す指標であり、「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」という3つの区分に分けられています。
「強電界」や「弱電界」とは、その名の通り電波が一番強い、または一番弱い地域のことをいいます。
つまり、弱電界地域とは他のエリアに比べ「電波が弱い地域」です。
地域によって電波の強さが変わる理由
地上デジタル放送は、テレビ放送局が映像を電気信号に分解して、ケーブルを通して電波塔に送ることで発信されています。
その電波塔からご家庭の屋根や屋外に取り付けられているテレビアンテナが電波を受信し、テレビに映すという仕組みです。
そのため電波の強さは電波塔との距離に左右されることがほとんどです。
強電界地域とは、地上デジタル放送を送信する電波塔とご自宅のアンテナまでの距離が比較的近くて、周辺に大きな建物などの遮蔽物がなく電波を受信しやすい環境のことをいいます。
一方弱電界地域は、電波塔から距離が離れていて、テレビ電波の受信範囲から外れている地域です。
どんな場所が弱電界地域なのか
弱電界地域は郊外や都心から離れた地域に存在することが多いです。
特に山間部などは大きな山が障害になって電波を遮るため、そのような地域は弱電界地域になりやすい傾向があります。
電波は目に見えないので、電波がどれほどの量飛んできて、またどれくらいの量が遮蔽されているかは、目視で確認することはできません。
これを正確に判定するためにはプロのアンテナ業者に依頼し、レベルチェッカーと呼ばれる機材で電波判定をすることをおすすめします。
弱電界地域は減少傾向
近年高層ビルが増えた影響で弱電界地域が増えたことが問題視されていました。
その問題を解決するため、現在はこれまで使用されてきたテレビ塔「東京タワー」が「スカイツリー」に移行して電波を送信しています。
スカイツリーは東京タワーより高さがあることから、電波が届きにくかったご家庭も受信できることが多くなりました。
それによって弱電界地域も少なくなりました。
https://chideji-ya.com/blog/attention/テレビアンテナの強電界地域と弱電界地域/
弱電界地域の特徴
弱電界地域とは地上デジタル放送の電波の受信感度が低い地域のことです。
弱電界地域になってしまう理由として、大きく分けて2つの原因があります。
ご自宅のアンテナ設置場所の周囲に高層建築物がある場合
都会に暮らしているからといって強電界地域のエリアだとはかぎりません。
都心に多くある高層マンションやビル、高層建築物はテレビ電波の遮蔽物となってしまいます。
特にビルが立ち並んでいる場所で戸建住宅にお住まいの方は、周辺の建物によって電波塔からの電波を受信しづらくなります。
ご自宅のアンテナの周辺に山や森などがある場合
弱電界地域になってしまうのは高層ビルが立ち並ぶ都会だけではありません。
山や森、林などの自然環境も地上デジタル放送の遮蔽物になってしまいます。
周囲を山に囲まれた盆地や山岳地帯は弱電界地域と呼ばれ、テレビの電波を遮断します。
ご自宅の庭の木などご自身の敷地内であれば剪定や伐採で対応できますが、隣人や自治体の木、さらに大きな山となると、自身での対応は不可能です。
こういった自然環境が原因で電波が弱くなる弱電界地域では、アンテナを専門に扱う業者に相談し、電波を受信できるアンテナを選び設置することで解決できます。
弱電界地域でおこりやすい障害
弱電界地地域では受信する電波の量が十分でないため、テレビにノイズが入ったり、テレビの画面にエラーコードが表示される障害が起こります。
そのため弱電界地域にアンテナを設置する場合、その地域の電波量にあったアンテナを選ぶことが重要です。
アンテナの種類を解説
弱電界地域にお住まいでも、工夫することでテレビをスムーズに視聴することができます。
テレビ電波の感度が低い地域では、それに合ったアンテナの設置を行いましょう。
慎重にアンテナ選びを行い、少しでもアンテナの受信機能が高いものを選ぶようにしましょう。
ここでは4つのアンテナ、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ、室内アンテナについて簡単にご紹介します。
八木式アンテナ
「八木式アンテナ」の名前は聞いたことない方も多いと思いますが、このアンテナの形は誰でも一度は目にしたことがあるかもしれません。
屋根の上に「魚の骨」または「矢印」のような金属の棒が設置されているのを見たことはありませんか。
それが八木式アンテナと呼ばれるものです。
八木式アンテナのメリット
1924年に開発され、開発から現在まで約100年もの間使用されており、電波を受信する性能がトップクラスで高く、日本全国で普及率も高いです。
本体価格や設置費用も他の種類のアンテナに比べ、非常にお手頃な価格なことも特徴です。
八木式アンテナのデメリット
メリットをたくさん述べましたが、デメリットもあります。
屋根の上に設置するアンテナなので、家の景観を損ねたくない方には不向きかもしれません。
また他のアンテナに比べるとケースに入っていないので、常に裸で剥き出しの状態で屋根に屋根の上に設置されています。
よって、自然災害や野鳥の影響を受ける確率が高いとされています。
受信性能において弱電界地域において最も電波を安定して受信できるのが八木式アンテナですが、デメリットも考慮して選ぶようにしましょう。
デザインアンテナ
デザインアンテナは、2009年頃から普及した比較的新しいアンテナです。
デザインアンテナのメリット
平らな形状と軽さ、そして大きさもコンパクトなので屋根の上だけではなく、外壁に取り付けることも可能です。
デザインアンテナを選ぶ最大の理由はなんといっても、自宅の景観を損ねたくないということでしょう。
形はスタイリッシュかつコンパクトなので置き場所に困らず、設置後も目立ちません。
カラーバリエーションも豊富でブラック、ブラウン、ホワイト、アイボリーなどお家の外壁に合わせて選べることから、お家の外観を大切にしたいという方から人気です。
デザインアンテナのデメリット
専門業者が設置すれば八木式アンテナに匹敵するほどの電波受信性能がありますが、設置する場所が屋根ではなく外壁に取り付ける場合電波の受信能力が低下します。
よって設置場所には注意が必要です。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナとは2017年に発売された比較的新しいアンテナです。
その名の通り、ユニコーン、つまり「一角獣」のように筒状のポールのような形をしています。
このポールの中には電波を受信するための「素子」が入っており、受信性能が優れているため次世代のアンテナとして現在注目を浴びています。
ユニコーンアンテナのメリット
このユニコーンアンテナも基本的には屋根の上などの高い位置に設置するので、八木式アンテナ同様受信性能は高いです。
また筒状の形のおかげで鳥や強風、雨風の影響が比較的少なく、経年劣化や故障のリスクが少ないことが最大のメリットです。
すでにご自宅に太陽光のソーラーパネルをセットされている方や、今後、新築に取り付けをお考えの方は、アンテナが発電の邪魔にならず多くのメリットがあります。
ユニコーンアンテナのデメリット
デメリットとして2017年に誕生した最先端機種のアンテナのため、八木式アンテナやデザインアンテナに比べると本体自体の価格や設置費用がやや高いことがあげられます。
室内アンテナ
上記の3つのアンテナは家の外に設置するのが基本でしたが、この室内アンテナは名前通り室内設置型の地上デジタルアンテナです。
屋根の上や外壁に設置しないため、家の景観を損なうことはありません。
その反面、屋外に設置するアンテナより電波を受信する力が弱いので、設置する際は慎重に選ばなければなりません。
インターネットや家電量販店で数千円で販売しており、設置も簡単なので大きな山や建物などの遮蔽物がない強電界地域にお住まいの方は気軽に試せるアンテナです。
弱電界地域に最適なアンテナとは
弱電界地域は電波が少ないため、受信性能の高い八木式アンテナやユニコーンアンテナが最も弱電界地域に最適なアンテナだといえます。
弱電界地域にお住まいの方は、アンテナを選ぶ際デザインより性能を重視される方も多いと思います。
アンテナの外観より性能を高く、コストを抑えたい方は八木式アンテナがおすすめで、おしゃれさや発電などの機能面を重視する方にはユニコーンアンテナが人気です。
弱電界地域でデザインアンテナを使用したい場合
アンテナの外観やカラーにこだわる方はデザインアンテナの設置を希望されるかもしれません。
しかし弱電界地域でデザインアンテナを使用する場合、アンテナを取り付ける箇所によっては受信する電波が足りず、テレビ映像が乱れてしまうことがあります。
そのような時は電波を増幅する機器の「ブースター」を使用することによって電波が弱い地域でもテレビを快適に視聴することができます。
テレビブースターを使用することで電波の受信レベルを改善
ブースターとは、ご自宅のアンテナに受信したテレビアンテナの電波を増幅させる装置のことをいいます。
お住まいの地域が弱電界地域で電波が弱い場合、ブースターの設置をすることでオシャレなデザインアンテナでも設置が可能です。
デザインアンテナはインターネットや家電量販店で販売されているため自己購入することもできますがいますが、自宅の電波受信状況に合わせたり、種類が豊富で専門知識が必要なことからプロのアンテナ工事会社に任せることをおすすめします。
ブースターの価格の相場は、本体自体なら5千円から4万円程で販売されています。
業者に依頼して設置をすると1万5千円から4万2千円が設置工事の一般的な目安となっているので、参考にして下さい。
「アンテナもおしゃれにしたい。でも性能も劣りたくない」という方は、アンテナ専門業者に相談するのがおすすめです。
弱電界地域でのアンテナの取り付け方法と工夫
以上、弱電界地域に最適なアンテナ選びをご紹介しました。
弱電界地域では、使用環境に適したアンテナの選択とアンテナの電波状況に応じた取り付け位置の決定が重要です。
電波塔から送信される電波の感度を高く受信するために、設置個所はなるべく高くしなければなりません。
屋根の上などの高所に取り付けることによって周囲の障害物を少なくし、電波の遮断を防ぐことができます。
アンテナ業者を頼らずご自身で設置される場合は、高い所での作業になるので足元に十分お気をつけください。
また、アンテナというのはただ単に高い所に設置すれば良いというのではありません。
高すぎると屋根より突出して設置するため、雨や風の影響を受けアンテナ自体の劣化を早めてしまう可能性があります。
適切なアンテナ選びを行ったら、高さも適切に取り付けましょう。
ご自身で判断が難しい場合はアンテナを専門に扱う会社に相談することをおすすめします。
テレビ電波の弱電界地域に最適なアンテナまとめ
この記事では弱電界地域の最適なアンテナの選び方について詳しく解説しました。
弱電界地域に最適なアンテナとして、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナ、デザインアンテナについてご紹介しています。
その中でも弱電界地域では、アンテナを屋根の上に取り付け、電波をより効率的に受信するためにアンテナの角度を細かく調節できる八木式アンテナが最適だといわれています。
最近テレビにノイズが入る、周囲に高層ビルが建ってからテレビのと調子が悪い、などといった電波障害にお悩みの方はこの記事を参考にアンテナ選びの参考にしてください。
地デジやドットコムは24時間365日アンテナ工事の専門スタッフが電話にて受付と相談を承っています。
3万件もの施工実績があるので、弱電界地域特有の取付実績と知識があります。
該当地域にお住まいでお困りの方は、電話にて見積も行っているので、ぜひ一度ご連絡くださいませ。