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アンテナが傾いた時の対処法を解説!テレビが映らない場合は?
八木式アンテナと一般的に呼ばれている屋根に設置される矢印型の魚の骨のようなアンテナは、台風や暴風雨、そして経年劣化などによって傾いてしまうことがあります。
アンテナはテレビ塔などから発信される電波を受け取って、テレビ受像機(テレビ)に信号を伝えることによって、テレビのニュースやバラエティ番組を観ることができる装置です。
もしも傾いてアンテナの角度が変わってしまうと、テレビの映りが悪くなったり、最悪の場合にはテレビが一切映らなくなってしまうことがあります。
屋根の上のアンテナが傾いてしまったときの対処法について解説します。
目次
アンテナが傾くとテレビの映りが悪くなる理由
アンテナが傾くことによってテレビの映りが悪くなったり、映らなくなってしまう理由は、アンテナの角度がテレビ電波の流れている方向からズレてしまうからです。
テレビ電波は、電波塔やテレビ局から放射状に発信されていますので、その流れに合わせる形でアンテナを設置しなければ、うまく電波をとらえることができません。
八木式アンテナの魚の骨のような箇所は素子と呼ばれる部品で、それぞれがテレビ電波を受け止めてアンテナケーブルへと信号を伝える役割を担っています。
いくつもの素子が並んでいるため、少しのズレでは急にテレビ電波を受け止められない状態にはなりませんが、大きく傾くことによってテレビが映らなくなってしまいます。
アンテナの寿命は10年から15年ですが、アンテナが真っすぐに立っておらず、傾いてしまった場合にはわずか数年間でテレビが視聴できないことがありますので注意と対策が必要です。
アンテナが傾いてしまう原因
アンテナが傾いてしまうのには、さまざまな原因が考えられますが、手抜き工事や不適切な工事によるものも珍しくありません。また、自然災害もアンテナが傾く理由のひとつです。
屋根の上にある八木式アンテナは、日常的にアンテナに近づいて傾きを調整することができないのがデメリットです。
僅かな傾きによってテレビの悪くなってしまった場合であっても、屋根の上に登ってアンテナの角度を調整することに加えて、アンテナが傾いてしまう原因を突き止めて対策を講じる必要があります。
手抜き工事や不適切な工事によるアンテナの傾き
これまでに3万件以上のアンテナ工事の実績がある私たち地デジやドットコムには、数多くのアンテナに関するトラブルのご相談をいただくことがあります。
なかにはアンテナの設置から半年程度で明らかに傾いた状態になってしまっているケースもあり、手抜き工事や不適切な工事による被害が見られます。
アンテナはとても単純な構造の装置ですので、さまざまな業者が安易に作業を行うのですが、知識や経験のない作業員が設置工事を行うことで、短期間でトラブルが発生することとなります。
悪質な業者の場合には、わざと数カ月で傾くように手抜き工事を行って、修理のための追加料金を請求するケースもありそうですが、基本的には知識のない作業員によって間違った設置方法がされていることが大半です。
10年以上もずっと屋根の上に立ち続けるアンテナは、設置段階での工事のクオリティが全てで、それ以降は手の出しようがありませんので、間違いのない業者選びと工事が重要となります。
自然災害によるアンテナの傾き
正しくない工事によるアンテナの傾きに加えて、やはり多いのが台風や暴風雨などによる自然災害を原因としたアンテナの傾きです。
台風が頻繁に訪れる地域では、通常よりも強固な留め具などを用意して、アンテナが傾かないようにしっかりと固定します。もちろん、その分だけ設置費用が高くなりますが、倒壊する可能性が低くなります。
このため、台風が毎年のように通過するエリアでは、意外とアンテナの傾きや倒壊などのトラブルは少なく、台風の通過後に問い合わせが殺到するという事態も起こりません。
しかし、数年に1度、あるいは十数年に1度のサイクルでしか台風が来ないような地域の場合には、アンテナ設置業者が十分な対策を行っていないために、台風の通過後にはアンテナ修理のお問い合わせを多くいただきます。
必要以上の対策を行うと費用ばかりが高くなってしまう一方で、思いがけない自然災害によってアンテナが傾くことを防ぐには万全の対策が必要となります。
どの程度の対策を行うのかは、最終的には建物のオーナーさんの意向によります。
地デジ放送でよくあるトラブル
日本国内のテレビ放送は、アナログから地上デジタル放送へと完全移行して10年以上が経過していますので、すでに昔のアナログ放送について忘れてしまっている方も多いかもしれません。
しかし、アナログ放送ではアンテナにトラブルが生じると、砂嵐のような画面になって、かろうじて音声が聞き取れるものの画面が表示されていない状態になっていた記憶がある方は多いでしょう。
現在の地上デジタル放送では、この砂嵐の状態が起こらないことにお気づきでしょうか?
デジタルの世界は、映るか映らないかの二つの選択肢しか無く、その間の状態がありませんので、砂嵐状態で画面が乱れたり、音声が途切れつつも聞こえるといった状況が起こらないのです。
つまり、地上デジタル放送の場合、アンテナが傾いて十分なテレビ電波を受信できていない場合には、容赦なしにエラーコードが表示されて、テレビの画面は真っ暗になってしまいます。
以前であれば多少のアンテナの傾きであれば、画像が乱れてもテレビ番組を観ることができたのですが、現在ではすぐさま画面が見られなくなります。
私たちのようなアンテナ工事の専門業者にとっては、アンテナをしっかりと設置しなければスグにテレビが映らなくなってしまうため、責任が重大となりました。
アンテナが傾いてしまった場合の対処法
アンテナが傾いてテレビの映りが悪くなったり、テレビが映らなくなってしまった場合には、いくつかの対処法がありますので、まとめてご紹介します。
費用がかからない無料でできる対処方法から、費用が掛かるものの抜本的に問題を解決できる方法まで、さまざまな方法をまとめました。
自分でアンテナの傾きを調整する
アンテナが傾いていることが明らかで、アンテナの設置箇所がアクセスしやすい場合には、ご自身でアンテナの角度を調整するという方法があります。基本的には最も安上がりな方法です。
テレビの電波を完璧にとらえるためには専用の器具を用いて電波チェックをすることが好ましいですが、ご自身でアンテナの角度が調整できる場合には、何度でも屋根とテレビの間を往復してテレビの映り具合をチェックすることができます。
電波をチェックするためのツールは高額ですので、もし専用の器具を購入することを検討されるのであれば、アンテナ工事の専門業者にご依頼いただく方が安上がりです。
電気を一切使用しないテレビのアンテナは、特別な資格が無くてもご自身で設置や取り外しが可能です。設置されているアンテナに直接手を触れても、感電することもありません。
ただし、当然のことながら屋根の上の高所作業には危険が伴いますし、屋根の上で足を踏み外すことで瓦などを傷つけてしまい、思わぬ高額の修理費用がかかる可能性があります。
年間に数件程度は、ご自身でアンテナを修理しようとして転落して死傷される方がいますので、ご自身でアンテナ工事をされる場合には、ひとりで作業するのではなく、必ずご家族の方などに見守ってもらいながら工事を行ってください。
工務店や建築会社に依頼する
アンテナの修理工事については、工務店や建築会社の専門分野ではありませんが、費用を支払うのであれば傾きの調整程度の作業は行ってくれることが多いです。
屋根の上の高所作業になれた作業員の方が、屋根の損傷にも気遣いながら作業をしてくれますので、ご自身で作業をするよりも安心感は増します。
もし屋根の点検などの機会がありましたら、合わせてアンテナのチェックも確認してもらうと良いでしょう。
ただし、現在は工務店や建設会社の人不足が深刻であるため、作業スケジュールが詰まっていることも多く、問い合わせをしてスグに対応してくれるかどうかは不明です。
今晩のドラマの視聴に間に合うように工事をしてほしいというような緊急の事態への対応は難しいと考えておいた方が良いでしょう。
街の電気屋さんに依頼する
建築会社や工務店と異なり、スピーディに対応してくれる可能性が高いのが街の電気屋さんです。
地域密着型で営業をされている街の電気屋さんは、基本的には大型工事ではなく、各家庭の細かな修理をメインとされていることが多いですので、素早い対応が可能です。
また、地域のテレビ電波の事情や、気象条件などについても熟知されていますので、テレビアンテナの工事についても丁寧に対応してくれるケースが大半です。
地元での評判を下げることは街の電気屋さんにとっては致命傷となるため、手抜き工事を行ったり、高額請求をされるようなリスクもほとんどありませんので安心です。
ただし、このところ街の電気屋さんでは高齢化が進んでいることから、屋根の上に登ることができる作業員がいないというケースが増えてきています。
さらに、地域の電波事情などについては熟知されているものの、最新のアンテナ事情についての知識が無いことが多いため、間違った工事がされてる可能性もゼロではありません。
もし、街の電気屋さんに問い合わせをしてみて、あまり自信が無さそうな様子であれば、丁寧にお断りするようにしましょう。
ホームセンターや家電量販店に依頼
アンテナの設置時に、ホームセンターや家電量販店でアンテナを購入された場合には、その店舗に問い合わせることでアンテナの傾きの修理工事をしてくれる可能性があります。
ただし、このようなアンテナの工事については無償サポートとなっている可能性は限りなくゼロに近いですので、工務店や街の電気屋さんなどと同じように費用が発生します。
ホームセンターの作業員は、主にエアコンや給湯器などの設置工事をしているスタッフのため、夏や冬などの季節の変わり目にはスケジュールが詰まっており、スグに対応してくれないことも多いです。
また、ホームセンターや家電量販店の作業スタッフは、アンテナに関する十分な知識を持っていないことが多いため、最初に設置されたときと同じくスグにアンテナが傾いてしまう可能性があります。
通常であればアンテナは、一度取り付ければ10年以上ずっと手を触れずにずっと使い続けることが可能な装置ですから、知識や技術が十分ではない作業員に工事を任せることは好ましくないでしょう。
なお、家電量販店については、アンテナを含むさまざまな設置工事については外部の業者に委託しているケースが多いです。
そして、外部に委託している場合であっても家電量販店は手数料を受け取りますので、直接業者に依頼するよりも費用が高くなってしまうケースが大半ですので注意してください。
アンテナ工事の専門業者に依頼
アンテナが傾いてしまったときの修理にはさまざまな方法がありますが、やはり安全面や経済性を考慮すると、アンテナ工事の専門業者に依頼していただくのが最良の選択肢だと思います。
専門業者であれば、アンテナ本体についての専門知識だけではなく固定金具やワイヤーなどの設置方法にも十分な知識と技術を持っていますので、万全の対処ができます。
また、一般的には専門業者の方が機材も充実しており、高所作業のための長尺の脚立であったり、電波をチェックする機械なども持っていますので、確実なアンテナ工事をすることができます。
知識や経験だけでなく専用機材を持っていることも合わせて、アンテナ工事の専門業者に依頼することには多くのメリットがあります。
絶対に傾かないアンテナは存在するのか
最後に、絶対に傾かないアンテナが存在するのかという問い合わせが以前にお客さまからありましたので、そのときの回答についてご紹介します。
屋根の上に立てる八木式アンテナについては、十分に強固な固定をすることでアンテナが傾くことを防ぐことはできますが、完全に傾かない工事というものはありません。
このため、もしアンテナが傾いてしまうリスクを考慮するのであれば、八木式アンテナではなく外壁に設置するタイプのデザインアンテナへと変更されるのがオススメです。
最近ではデザインアンテナの価格も随分と下がってきましたので、八木式アンテナと比べても決して高価なアンテナではなくなっています。
外壁に張り付けるように設置しますので、デザインアンテナであれば絶対に傾かないといっても過言ではないでしょう。