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分配器と分波器

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アンテナを付けるときに分配器と分波器の話まですることはあまり多くはありませんが、名前も形も似たような二つなので混乱されている方も見受けられます。
そこで今回はこのややっこしい二つの解説をさせていただきます!

分配器とは

分配器というのは文字の通りに考えてみると「分けて配る機器」ということになります。
この分配器は家をつくる際に既に設置されていることの方が多く、アンテナから来た電波を各部屋のテレビ端子の数に分ける役割を果たしています。
その時の電波の量としては基本的に均等になります。下の画像を見てみてください。
分配器
これは2分配器というものの場合です。2ケ所に同じ量で電波を配ります。
画像でピンクと青に分かれているのは、地デジの電波とBS/CSの電波の電波だと思ってください。
2分配器は地デジの電波もBS/CSの電波も同じ比率で分けてくれます。等分にするんですね。

一軒家で分配器をつけなかったら家の中でテレビを見られるのは基本的に1ケ所だけになってしまいます。
さらにその場合は壁にテレビ端子がなく直接テレビに接続するためのケーブルがどこかから出ていることも。
それでもいいという方もいるかもしれませんが、実際はほとんどの戸建て住宅で4~5分配器設が置されていることが多いです。

とはいえ分配器は基本的に屋根裏、浴室などの点検口付近やメディアボックス内にしまっていることがおおいため、普段目にする機会自体が少ないもの。
不具合が起こっていたり4K8K対応のものではない可能性についても自分で確認するのは少し難しいかもしれないですね。
テレビが映らなくなった際にはテレビの初期設定や配線周りの確認で問題がない場合、専門店に連絡するのがいいと思いますよ。

また最近の4K8K映像を見るのに必要になるケースがあります。
築年数が5年以上の家では4K8Kに対応した宅内装備ではない可能性があります。
BSアンテナは4K8K、テレビも4K対応なのに映らないチャンネルがある、なんて場合ですと宅内の装備の問題の可能性が高いですね。
分配器と壁についている端子(丸いコンセントみたいなもの)の交換が必要になります。
この時、端子は見たい箇所のみの交換でいいのですが分配器は今何台で見ているかにかかわらず設置されていたのと同じ分配数の分配器に交換が必要になります。
例えば5分配器が付いているけれど今は3台しかテレビ見ていないので、使ってない2台分は配線切ってもいいですよ、というお客さんが居ても、宅内の配線がどこからどのように各部屋につながっているか分からないのでうかつに切れないんです。
もし切ってしまった配線が使用中のものだったら大変なことになってしまいますよね。

分波器とは

先程の分配器が分けて配るものだとしたら分波器は「電波を分ける機器」という感じになります。
分けるってなにとなにを?と思われるかもしれませんが、電波の周波数で2種類に分けています。
すなわち地デジとBS/CSですね。こちらも画像を見てみてください。
分波器
先程表示していた分配器の画像も上からきている矢印はピンクと青の2色でしたがその先が違います。
地デジの電波は地デジのみで、BS/CSの電波はBS/CSのみでそれぞれのケーブルに流れていきます。

分波器はBS/CSを見やすくする用途で使われます。
設置されている場所も分配器とは違い宅内で壁の端子からテレビにつなぐまでの配線で接続されています。
実際に使用するならケーブルと分波器が一体型のものが扱いやすいでしょうね。

そもそも分波器を使用する必要が出てくるのには電波とテレビの構造が関係しています。
違う周波数の電波が混じった状態の場合にはテレビの方でうまく受信ができずに強い電波のみを受信することがあるんです。
そういった場合に電波を別々にしてあげることで片方しか映らないとか映りが悪いとかを解消することができます。
電波が混ざっていることが原因なら分ければいい、ということですね。
テレビの入力端子は地デジとBS/CSで分かれているものが圧倒的に多いため分波器を伝えばきれいに映るようになるはずです。
もしそれでもきれいに映らない時にはアンテナやそれに付随する機器の不具合、または配線の仕方が間違っているかもしれません。
分波器は電気屋さんでも手軽に手に入るものです。
数百~数千円なので、修理の業者を呼ぶよりも安く改善する可能性は大いにありますよね。
もしこういった症状に悩まされている方がいるのなら確認してみてくださいね。

余談ですがテレビの入力時に地デジに接続していたものをBSに接続すればBS/CSも問題なく視聴できるケースがあります。
デメリットはチャンネルを移動する時にいちいち手動で接続し直さないといけないこと。
この手間を手間と思わないのであれば分波器がなくても問題もありませんね。

おまけ・分岐器

分岐器は分配器に似ていて、電波が混ざったまま配るものですが、その違いは配る際の比率。
分配器が1:1に分けるとしたら分岐器は9:1など、例えるならば川の支流のように、木の枝にように量を変えて配るものになります。
これは集合住宅などに使われることのある部品なので個人では必要になることは少ないかと思います。
最近ではあまり使われる場面も多くないイメージですね。

まとめ

どうでしょう、なんとなく違いが分かったんじゃないかなと思います。
分配器、分波器、分岐器。
特に分波器はBSやCSを見たいときにはほぼ必須になりますから、覚えておくと役に立つかもしれませんよ。

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